ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)
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ジャーナリストである前にサラリーマンである人々が、報道にかかわっている日本の報道関係には正直残念な思いと同情を禁じ得ません。
商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #11910 / 本
- 発売日: 2008-07
- 版型: 新書
- 234 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
日本の新聞・テレビ記者たちが世界中で笑われている。その象徴が日本にしかない「記者クラブ」制度だ。メモを互いに見せ合い同じカンニング記事を書く「メモ合わせ」、担当政治家が出世すれば自分も出世する歪んだ構造、権力におもねり掴んだ事実を報道しない体質。もはや新聞・テレビは権力をチェックする立場と国民に知らせる義務を放棄したも同然である。恐いもの知らずのジャーナリストがエリート意識にこりかたまった大マスコミの真実を明かす、亡国のメディア論。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
上杉 隆
1968年福岡県生まれ。NHK報道局勤務、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取財記者を経て、2002年よりフリーランスのジャーナリストとして活動。NHK勤務に関し経歴詐称を取り沙汰されるが、東京地裁が認定した二年超の勤務実態を根拠に反撃。中傷にも屈しない打たれ強さに定評がある。徹底した取材と精緻な分析で、記事・作品を発表するたび永田町が震撼する気鋭のジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
暮らしを守るために読むべき1冊
ジャーナリズム論をテーマにした本はこれまでにも、いろいろありました。これはかつてNHKとニューヨークタイムズにいたことのある筆者が、体験に基づいて報道のありようの差を暴露しているという点で説得力があり、庶民が暮らしを守るために読んでほしい1冊です。
私も新聞記者の末席を汚している者ですが、上杉隆氏がこの著作の中で書いていることは、ほぼ事実です。ほぼ、ともったいぶった言い方をするのは、NHKの内情は伝聞でしか知らないからであり、新聞社は所属する部署によって多少の事情の差があるからであるからであって、恐らく要旨が覆えるほどの事実誤認はないと断言しても構いません。上杉氏は新聞界のインサイダーでなかったわけで、むしろ暴露という点では、まだ甘いといってもいいぐらいです。
レビューでは、この著作をめぐる評価は両極に分かれています。それは本の記述内容が事実か否かをめぐって割れているのでなく、評価する人の立ち位置によって、評価が分かれていると思われます。
ただ上杉氏が、この著作で、すべての悪弊を記者クラブに還元しているところには賛同できません。民主党政権は、記者会見をフリージャーナリストや雑誌記者にも開放しました。ところが、報道に変化はみられないことからも、記者クラブ元凶論は的を得ていないといえます。この国のメディアの体たらくは、日本の文化といっていいと思います。日本の新聞は、瓦ばんからあまり進歩しておらず、従順で物言わない大衆が、日本のメディアの低俗性を許しているのです。
メディアの低俗性といいましたが、記者は決して怠けているわけではありません。恐らく、日本の記者は世界の記者の中で一番働いていると思います。慢性的に睡眠不足で、過労死ぎりぎりのところでやっているのが実態です。メモ合わせなどは、ささやかな省力化であって、日々のハードワークからすれば、それぐらい許してほしいというのも本音です。
日本のメディアがまともになるには、2つのアプローチがあると思っています。ひとつは経営の危機で内部から改革の動きが起きること。もうひとつは情報の受け手が、組織メディアに変化を求めていくことです。前者は、残念ながら今のところ内部からの改革の動きは弱く、期待できそうにありません。情報の受け手が束になって、メディアに変革を求めていくしかないように思われます。大手メディアの経営基盤が揺らいでいる今こそ、情報の受け手の行動は重要です。まずこの本を一読して、実態を知ってほしいと思います。
マスコミ崩壊の元凶、記者クラブ
上杉氏は「官邸崩壊」などを出しているフリージャーナリストである。
本書で多くのページを割いている記者クラブの弊害については、
これまで多くの人が指摘してきた。
著者は、日本のメディア(NHK)と
海外のメディア(ニューヨーク・タイムズ)の両方での勤務、
さらに鳩山邦夫事務所の秘書としての経験もふまえて書いているので、
説得力がある。
日本の大マスコミ(新聞とテレビ)の劣化については、
ネットで情報をチェックする人にはお馴染みとなっていよう。
特にブログの普及で、大マスコミによる情報隠蔽は無駄になっている。
企業や官庁ですら、その変化に対応しようとしているのに、
彼らだけは古き時代の中に生きているようである。
その象徴が(仲良し)記者クラブであり、
日本にジャーナリズムが存在しない理由の一つだ。
その詳細は本書を読んでいただくとして、
以前「ジャーナリスト宣言」をした新聞などは
もはやブラック・ジョークとしか言いようがない存在だと思う。
彼らを変えられるかどうかは、
月極めで契約し、新聞の宅配制度がなくなると困ると思っている
善良な読者にかかっている(テレビはNHK以外すべて新聞の傘下であるから)。
ろくでもない紙面であることに読者が気づかないと、
ジャーナリズムが崩壊していてもビジネスとしては回っていくのだ。
最近、秋篠宮殿下のご長男・悠仁さまがどうしてマスコミに出てこないのかもわかります
いやぁ、ますます新聞を読むのが情けなくなる。
話には聞いていたが、日本の新聞記者やテレビの記者は「記者クラブ」という村社会に守られて、ぬくぬくと手をつないで情報を「共有」しながら仕事をしているのだ。なんと。
著者が告発している「メモ合わせ」という会見後のお友達仕事は、各社の記者がみんなで内容を確認しあっているというではないか。スクープで抜かれることが怖いのだ。だから、えてして政治家の汚職などは社会部の記者から出てくるものなんだそうだよ。
自分の担当の政治家が出世すれば、すなわち自分の政治部内での地位も上がるために、その政治家に気にいてもらえるような記事しか書けなくなる。そんなことも聞いてはいたが、公僕であり、国民の税金を使って送り出している政治家を、木鐸である新聞が監視をできるわけはない。馴れ合いもはなはだしいのだぁ!
その日本独特の制度「記者クラブ」は、国際的にも非常に評判が悪いらしい。何度もその「村社会」をオープンにするように勧告さえ受けている。村社会を守るために新聞社とテレビ局を中心とした会員以外には解放していない。だから、週刊誌やマイナー新聞、そして何より、著者のようなフリーランスのジャーナリストは記者会見場に入ることや、質問をすることを一切許されていないのだそうだ。
「洞爺湖サミット」に訪れた世界中の何百人というジャーナリストも、会見場に入ることさえ、質問することさえ許されず、地球の裏側から来た記者達でさえ、別会場の会見中継で指をくわえて見ている事しか赦されなかったらしい。何が哀しくて、わざわざ極東の島国の、そのまた北国の山の上のホテルにわざわざ出向いて、わが国トップの晴れ姿やコメントを記者会見でもらうことなく、帰っていくのだろうか。
まぁ、そんな「仲良しこよし」の政治部記者とそれを懐柔している政治家の本当の姿を新聞やテレビで暴き出されることは、ないのである。という哀しくも、可笑しくも、バカバカしくなる、そして、日本の報道体制を考える、ためになる一冊なのである。
そして、宮内庁の酷さも告発している。
最近、秋篠宮殿下のご長男・悠仁さまがどうしてマスコミに出てこないのか、不思議に思っている人も、この本にそこのところが書いてあります。




