探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #173029 / 本
- 発売日: 2008-11-14
- 版型: 文庫
- 288 ページ
エディターレビュー
内容説明
親友ハリィは、どこへ消えたんだろう? 僕がはじめて探偵伯爵に会ったのは公園だった。それから親友のハリィがいなくなった。「ミステリーランド」の書き下ろし作品、文庫で登場!イラストは山田章博。
内容(「BOOK」データベースより)
もう少しで夏休み。新太は公園で、真っ黒な服を着た不思議なおじさんと話をする。それが、ちょっと変わった探偵伯爵との出逢いだった。夏祭りの日、親友のハリィが行方不明になり、その数日後、また友達がさらわれた。新太にも忍び寄る犯人。残されたトランプの意味は?探偵伯爵と新太の追跡が始まる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
森 博嗣
1957年愛知県生まれ。工学博士。某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
子供向けと思わずに読んでみて下さい
森博嗣の文庫最新刊。
もともとはミステリーランドというレーベルから出ている本で子供が読んだりできるようにという形で書かれているが、言葉遣いやボキャブラリーは子供向けにしても立派にミステリが成立するというお手本のような作品。
シャーロックホームズやルパンを子供のときに読んだときに似た感覚を今の子供なら持つのかもしれない。けれど、母国語という強みもあるのだろうけれど、これは子供向けに内容や言葉を削ったりした児童版とかではなくて、そのままの作品です。であるにも関わらず大人が読んでもきっちりとミステリしていて、簡単な言葉遣いの中にも森さんらしい哲学がきっちりと忍ばせてあって、非常によい出来かと思います。
ミステリーランドレーベルもちょっと何作か読んでみたいかなと思わせる作品でした。
改めて脱帽
森さんというひとをあなどっていた。気がする。
すごい作家だとは思っていたけど。
S&MシリーズもVシリーズも好きだったけど。
でも、なんていうか、この本はすごく衝撃でした。
子どもに読みやすく、それでいて森テイストが
まったくもって損なわれていない。
子どもがするっと読み流したり、
雰囲気で納得しそうなかんじで書いてあって、
それを大人の目線で読むとなおいっそう深くて。
すごい。
の一言に尽きます。
最後のオチに仕掛けを残しているところもさすが。
探偵伯爵は大人心、そして僕はこども心。
夏なのに全身黒ずくめの怪しいおじさん。いつも白いシャツとスカートを着ているチャフラフスカ。『伯爵であり、探偵』と『秘書のようなもの』との出会い。それからすぐに、僕の友達が消えていく。僕らの秘密基地には謎のトランプカード。次に狙われているのは、僕らしい。伯爵が僕の町に来た理由は?友達を襲った犯人は一体?
主人公の馬場 新太がワープロで日記を綴る。こどもの視点から描かれた日常に起きた事件は、とても読みやすくて、ストーリィが頭にすんなりと入ってくる。本当にこどもが書いたのではないのかと思うほど、こどもらしい意見が伯爵とのやり取りで交わされる中、時折そういう考え方・捉え方があるのかと素直に感心してしまうような台詞がでてくる。
あくまで、『こどもが書いた日記』を読んでいくため、友達が消えていく様子や、犯人との対面などに、あまりスリル感や、サスペンス的な描写は少ないが、最後のエピローグで微笑ましい驚きがあったりして、読後は満足感を感じるかと思う。
一度読み、二度・三度と読んでいくうちに、また違った印象をもたらしてくれるような、そんな一冊。
