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彼女が死んじゃった。 DVD-BOX

彼女が死んじゃった。 DVD-BOX
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  • Amazon.co.jp ランキング: #9948 / DVD
  • 発売日: 2004-06-23
  • アスペクト比: 1.33:1
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Color, Dolby
  • 字幕: 日本語
  • 実行時間: 420 分

エディターレビュー

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   突然自殺をとげた一人の女をめぐって、その女と一夜をともにしただけの落ち目なダンサー、その女の妹、そしてその女の自称婚約者の3人が、女の携帯電話に登録された196人を手がかりにその死の謎を探していく心の旅を描いた、それぞれにとっての再生の物語。ラブホテルの待合室で違う相手と一緒にいたハジメ(長瀬智也)とゆかり(木村佳乃)は、そこに流れたBGMを口ずさんだことで意気投合。泥酔のお互いの相手をくっつけてホテルを抜け出すと、ハジメがねぐらにしている江ノ島のハーバーにつながれたクルーザーで一夜を共にし、電話番号をお互いの携帯に登録しあって朝になって別れた。早速ハジメはゆかりに連絡しようとするが、携帯に番号が見当たらない。熱海のホテルでダンサー稼業をこなし、一緒に踊っていた八千代(赤坂七恵)をクルーザーに連れ込んだ次の日の朝、金魚鉢を持って現れたゆかりの妹で女子大生の玲子(深田恭子)とゆかりのフィアンセを自称する寿司職人の良夫(香川照之)から、ゆかりがマンションから飛び降り自殺したことを聞かされる。
   ロードムービー風の携帯巡りの旅の中で、すでにこの世にいない人物のパーソナリティを多くの人々の回想を通して浮き彫りにしていくちょっと風変わりな語り口は、人生の光と影を独特のアングルでのぞき込むこのドラマにとってのユニークさの一つでしかない。その道程を追体験していけばいくほどに、破天荒にして奇想天外な人間像を垣間見せてくれる愛しいほどの人生の迷子、ゆかりがはかなげで色っぽくたまらなく魅力的に見えてくる。そんな回想のみに存在するゆかりを演じる木村佳乃の圧倒的な存在感こそが、このドラマのエキスそのものと言えるだろう。コミカルにしてハードボイルドに、そして最後にはせつなさがこみ上げてくるような物語のタッチは、17年ぶりに民放ドラマの脚本を手がけた一色伸幸によるズラした面白さの筆致が冴え渡るところである。(麻生結一)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
人気脚本家・一色伸幸が、長瀬智也を主演に迎えて放つ新感覚ラブストーリーVol.1~Vol.4の4巻セット。自殺した女性に関係する男女3人が、死因を探るため携帯電話のメモリー巡りの旅に出る。彼らが旅を通し日々の尊さに気付いていく様子を爽やかに描く。

内容(「Oricon」データベースより)
ある1人の女性の死の理由を探す旅で、中途半端に生きていた3人が日々の尊さを知り再生していく姿を描いた作品。「私をスキーに連れてって」「病院に行こう」など手掛けた一色伸幸の脚本による時代を切り取ったラブストーリー。


カスタマーレビュー

「君はあたしだ」。深い余韻を残す新湘南物語。5
「君はあたしだ」。木村のつぶやきは、エロティックで、そしてストレートに哲学的。音楽のように繰り返し再生したくなるドラマだ。

いやそれは、テレビドラマというジャンルをぶち壊そうとしているからかもしれない。冒頭で墓に入る金之助、まるでジャンル越境者夏目漱石の本名を黙示しているかのようだ。そのとおり、高度成長という物語が加山雄三というヒーローででっち上げられた湘南は、いまや冬のうらぶれた江ノ島でしかない。物語は失われ、ヒロインはドラマからトンずらして、残るは金魚鉢。

村上春樹の喪失感より、素直に心象を呼び覚ます。携帯めぐりが一気に、人々の心の底に入り込んでいく。しかもコミカルに。

それにしても湘南の空がこんなに澄んでいたとは! 冬の湘南は、江ノ電のなんともいえない郷愁を強調する。ショーロクラブのサントラが、描かれたことのなかった、真冬の江ノ島を見事に映し出す。「夜の海は、どこでもドアだぁ~」。

DVDは、サントラに収録されなかった、名曲5:55の特典トラックつき。はじめてドラマでDVDが欲しくなった。名作なのでしょう。「忘れない」。

素晴らしく美しい映像と音楽で、心に残る作品です。5
湘南の夜空に打ちあがった花火のように、鮮烈な印象を残して死んでしまった石井ゆかり。
彼女から金魚鉢を託された、一晩寝ただけの落ち目のダンサー、ハジメ。自由奔放な姉に振り回され続けた、人付き合いの苦手な彼女の妹、玲子。まじめだけがとりえの何の面白みもない、自称彼女の婚約者、「豆知識」。

ヘンテコリンな三人が彼女の自殺の理由を探ろうと、遺された携帯に登録された人々を尋ね歩く、「携帯巡り」を始めます。
しかしゆかりは尋ねる度に様々な顔を見せ、理由はますますわからなくなり、そして三人は思いもかけない場所へと導かれていくことに・・・

「携帯巡り」の「同行者」の私も、思いがけない経験をしました。毎日が少し違って見えてきて、生きてることが楽しくなる。そんな気持ちにさせてくれる物語です。
三人がそうしていたように、今でも私はよく空を見上げています。可笑しくかわいく優しく切ない、そして深い悲しみを抱えていた、「彼女」のことを想いうかべて。

携帯を持って自分を見つめ直す旅に出よう5
色にこだわった綺麗な映像。メインキャラたちの抑えた演技。
ショーロクラブの醸し出す切ないBGMと、寄せては返す波の音。
波間に漂うように静かに進む物語は、CMをカットしたDVDでこそ見るにふさわしい。
死んでしまったゆかりは、ハジメに、玲子に、なにを残したのか。
ゆかりの死の理由を捜す携帯巡りは、残された彼らにとって生きる意味を問い直す。
そしていつのまにか、物語の傍観者である私たち自身が、自分の生き方を自問し、かつて抱いていた見果てぬ夢を思い出す。
もしかしたら、まだ諦めなくてもいいのかもしれない。自分はまだ終わってないのかもしれない。
死んでしまったゆかりは、もう夢を叶えることはできないけれど、生きてさえいれば、いつか夢は叶うかもしれない。
これは、忙しい現代の生活や変化のない仕事ばかりの毎日に疲れ切ってしまった人に、特にお勧めの作品です。
私は、5話、ゆかりの作詞した「5:55」を聴いて、ハジメといっしょに泣きました。
ヘッドフォンをして、深夜、ひとりで観てください。