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風化水脈 新宿鮫VIII (光文社文庫)

風化水脈 新宿鮫VIII (光文社文庫)
By 大沢 在昌

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  • 発売日: 2006-03-14
  • 版型: 文庫
  • 674 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
殺人傷害事件で服役していた藤野組組員・真壁が出所した。だが、真壁が殺そうとした男は、藤野組と組む中国人組織のボスになっていた。一方、高級車窃盗団を追う鮫島は、孤独な老人・大江と知り合う。大江に秘密の匂いを嗅いだ鮫島は、潜入した古家で意外な発見をした―。過去に縛られた様々な思いが、街を流れる時の中で交錯する。心に沁みるシリーズ第8弾。


カスタマーレビュー

真壁ファンは必見!4
新宿鮫シリーズの8作目。今作の目玉は真壁!真壁で始まり真壁で終わる。真壁の物語と言っても過言ではない。服役を終えた彼が出所してきます。ただ1作目や無間人形とは違いハラハラ感は少なく淡々と物語が進行していきます。ハラハラするのはラスト数ページのみ。しかし最後の1行がとても良い。作者はこの1行のために660ページ書いたのかもしれない。名作です。

風化した水脈、そこにあったもの5
大沢在昌氏による新宿鮫シリーズの第8作目。
お馴染みの鮫島刑事が新宿の歴史を辿りつつ難事件解決に取り組む。

本作は2つの事件とその人間関係に主軸を置いて進行する。
最初、鮫島は車両窃盗団を追う。
しかしその捜査過程において古井戸から数十年前の遺体を発見する。
この遺体が出てきた辺りからストーリーは格段に面白くなる。
やがて2つの事件は意外な形で合流する。
著者の描写は言わずもがな、その合流過程が非常に面白い。

また、冒頭部分、現在に至るまでの新宿の地理やその歴史がかなり緻密に描かれているが。
あまりにも緻密であり、最初は不思議に思ったが、本作を味わうのに欠かせないの重要な部分であることに途中で気付いた。

もう一つ、本作では大変魅力的な人物が再登場する。
刑期を満了し出所した真壁。そしてその恋人雪絵。
さらには謎の人物である仙田までもが顔を出す。
シリーズ全作を順を追って読んできたファンにとって、これ以上ない歓迎すべきキャスティングである。

秀作5
登場人物の設定、ストーリー展開が素晴しく、前半で設定された登場人物それぞれの過去が、終盤一気に交差する。過去のシリーズのような派手さはないものの、心理描写に力点を置いた展開で、最後の鮫島の粋な振る舞いに心地よい感じすら覚えました。秀作です。