一勝九敗 (新潮文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #1090 / 本
- 発売日: 2006-03
- 版型: 文庫
- 274 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
豪胆な父とは対照的に内気な息子・柳井正は、大学卒業後、家業の紳士服店を継いだ。やがて店をカジュアルウエアのトップ企業「ユニクロ」へと急成長させるまでには、数々の失敗の歴史があった。株式上場、急成長、業績低迷の実態に率直に触れつつ、高品質の衣料を低価格で売る秘訣、広告代理店任せにしない宣伝戦略、透明性の高い人事など、独自の経営哲学を惜しみなく公開する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
柳井 正
1949(昭和24)年山口県生れ。(株)ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長。早稲田大学政経学部経済学科卒。父親の経営する小郡商事に入社後、’84年にカジュアルウエアの小売店「ユニクロ」第一号店を広島市に出店。同年社長に就任。’91(平成3)年、社名をファーストリテイリングに。’98年の原宿出店でフリースの大ブーム。’99年、東証一部上場。2005年11月には同社を持ち株会社に移行させ、海外のブランドなども傘下に収めるグループ企業へと変貌させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
■経営者の苦しみがリアルに伝わってきました
・(私の勉強不足かもしれませんが)
ここ数年の”全く盛り上がらない国内消費”をベースにしていて、
ユニクロ程度の企業規模を持ち、売上を順調に成長させている企業を
私はあまりあげることが出来ません。
そんな希有なエクセレント・カンパニーの経営者は
何に悩み、どう行動したのか を少しでも読み取れないかと思い、
本書を手に取りました。
・読後感ですが、やはり、希有な経営者だと思いました。
家業の店舗を任されたところから、店舗拡大、FC化、IPO
関東進出、フリース大成功 と時系列で書かれてて気づかされる箇所が
非常に多かったです。いくつか印象深いところを。
−経営はスピードと実行・実践である、と。
考えすぎずに早くやって、早く失敗する。
一直線の成功はあり得ないので、成功の陰にある失敗を財産として捉えて
次に生かす。致命的失敗=倒産だけ避ければ実態は「一勝九敗」で
良いのだと。頭の良いと言われる人に限って、計画や勉強ばかりで
結局実行しない傾向がある、と。
極論を張れば、”あらゆる計画は机上の空論だ”と思っている、と。
−フリースの大成功とその後の低迷
フリースの成功は
・質の良い商品、安い価格(1,900円)
・優れたプロモーション(原宿への進出とTV・CF)
そして、一大ブームになってしまったが故に失敗の芽が出てしまったと。
フリース以外の商品も相乗効果で売れに売れ、商売って簡単だと誤解した人。
商品を補充さえすれば売れるので自動販売機状態になり、内容より形式に行ったり。
また、そんな状態で良いという大企業転職組が保守的雰囲気を
作り出していったと
−英国進出の失敗
・現地法人は現地人で経営させたい、の結果、
イギリスの階級文化がそのまま経営組織に反映されてしまった。
(日本の社長からバイトまでが一丸になって経営を考える風土の真逆に)
・社長と現地責任者のコミュニケーションロスから3年で50店という
目標だけが一人歩きして、採算度外視の出店計画を決行してしまった。
・気候の違いを考慮しない商品展開
(日本ほど湿度が無いのでドライポロシャツが全然売れなかった。)
など。また「中途半端なゼネラリストやスペシャリストは要らない」
「日米のクリエイターの違いなど」他にも色々勉強になりました。
人によって好き嫌いはあるかも・・・・・
経営者の立場からのユニクロの歴史、そしてその経営論が書かれている。読んでみると、ユニクロという会社が、単にフリースブームにのってラッキーな成長をとげてきたわけではなく、経営者の強烈な経営理念・リーダーシップをもとに運営されてきたことがよくわかる。
そして、「一勝九敗」のタイトルどおり、ユニクロが多くの失敗を経て成功に至っていることも十分に記述されている。柳井氏はむしろ失敗を肯定的にすらとらえ「失敗するのであればできるだけ早く失敗せよ。その失敗をすぐさま次に活かせ。」という趣旨で述べている。このほかにも様々に参考になることが書かれており、ダイナミックで覇気のある経営理念は一読に値すると思う。
ただ、その反面で、(1)著者の個性が強烈であるだけに読者によっては好き嫌いがあるのでは?、(2)ユニクロの会社そのものに興味のない人にとっては社史部分はつまらないかも?、(3)巻末の23条もの経営理念は悪文だ!、などの意見もあるかも知れない。
柳井さんの経営理念に脱帽
流通業界の厳しい競争の中、お客に選ばれる店舗作りと安くて高品質の商品提供
を目標に、勝ち組となったユニクロ柳井さんの経営理念を知れる名著です。
人づくりと試行錯誤に重点を置き、現場の意見を最優先する経営のノウハウが
惜しげもなく書かれてます。
常に販売の現場を大事にする、これはなかなかできそうでできないことです。
店長がいちばん偉いという考えは、他の企業も見習うべきところだと思いました。
成功の裏には多くの失敗と挫折がある、
忘れかけていた愚直に努力することの大切さも思い出すことができました。





