サキャ格言集 (岩波文庫)
|
| 価格: | ¥ 588 1500円以上は送料無料 詳細 |
発送可能時期: 在庫あり。
販売、発送は Amazon.co.jp
商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #282542 / 本
- 発売日: 2002-08
- 版型: 文庫
- 210 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
著者サキャ・パンデイタは,その著書百を越える13世紀チベットの大学者で,晩年は,脱出してきた強大なモンゴル帝国との交渉という至難の任にチベットを代表してあたった辣腕の政治家でもあった.古来の伝承を踏まえ,その希代の学識と政治家としての体験が生んだ辛口の格言詩457句は,今も人々に愛誦されている.
内容(「BOOK」データベースより)
著者サキャ・パンディタ(1182‐1251)は13世紀チベットの人。論理学・文法学・韻律学から医学・占星術にいたるまで、百を越える著作があると伝えられる学者であり、強大なモンゴル帝国との折衝に、チベットを代表してあたった熟練の政治家である。その卓越した学識と経験が生んだ、現在も人々に愛誦される辛口の格言457句。
カスタマーレビュー
13世紀チベットの学者兼政治家の格言集ですっ!
岩波文庫は、他では読めない古典の宝庫として知られています。
そのなかでも、13世紀チベットの格言詩を集成した本書は異色な存在といえるでしょう。
モンゴルでは学校の教科書にも使われているほど大衆に親しまれている格言集とか。
形式は457篇の四行詩になっていて、どれも簡潔。おおむね明快。
作者は老練な学者兼政治家ですから、若者の才気走った青臭さとは無縁。
見かけは凡庸なようでも、辛口のものが多い。
深い人生経験に基づいた叡智がつたわってきます。
たとえば、
「本当にせよ嘘にせよ
言うべきでないことを
人の前で言う人
賢者は彼に気をつける。」
「慈しみが過ぎると
憎しみのもとになる。
世間の争い事の多くは
親密さから生じる。」
「与えたものは取り戻さず
劣った者の悪口を受け止め
小さな恩も忘れない。
それが偉大な人のしるしである。」
まさに、言い得て妙、ではないですか。
読んで得した気分。
コストパフォーマンスの高い名著だとおもいます。おすすめ。
サキャの格言はすばらしい。訳文に問題があるのが残念。
サキャ・パンディタの格言はすばらしい。ぜひ多くの人に知ってほしい。しかし、翻訳に納得のいかないところが少なからずある。その一部をあげておく。
第7詩
今枝訳:明日死のうとも学問する。/今生で賢者になれなくても/学問を来世に託して/受け取るようなものである。
試訳:学問は、来年死ぬとしても、しなければならない、たとえ今生において賢者であることはかなわなくても。〔それはちょうど、今生において〕託しておいた財産を、次の生において、みずからが受け取るようなものである。
第18詩
今枝訳:この世とあの世の幸せを/実現するのが智恵である。/チャンドラ王子の智恵により/スダーサ王はこの世とあの世で守られた。
コメント:有名な「斑足」の故事。今枝訳が「故事未詳」とする理由は未詳。
第22詩
今枝訳:頭のいい人はいわれなくても/表情から相手の心が分かる。/野性リンゴは食べなくても/色から味が分かる。
試訳:智慧があるならば、たとえ〔相手が〕語らなくても、その態度から〔どんなことを〕考えているかは分かるものだ。ネパールのザクロは、たとえ食べなくても、その色合いから、どんな味かは知れるものだ。
コメント:後半を「ネパール人は、たとえザクロを口にしなくても、その色合いからどんな味か知っている」とする写本あり。
第31詩
今枝訳:貴人の功徳はたえず/賢者に賞賛される。/マレーの白檀の香りは/風で十方に広がる。
試訳:勝れた功徳はたえず賢者(勝れた人)が賞賛する。マラヤ〔山地〕の栴檀の香りは風が十方に広げていく〔ように〕。
コメント:原文ma la yaを「マレー」とする理由は未詳。マラヤは香木である栴檀の産地として有名な南インドの山地名。
第49詩
今枝訳:偉大な人は敵を慈しむので/敵はその支配下に入る。/マハーサンマタ王は誰をも守ったので/誰もが彼を王位に就けた。
コメント:マハーサンマタ王は人類最初の王とされる有名な人物。今枝訳が「故事未詳」とする理由は未詳。
第59詩
今枝訳:悪人は富んでも/行いが悪くなる。/滝の水をひっくり返しても/水は下に落ちるばかりだ。
試訳:悪人はたとえ富を得たとしても、おこないはますます悪くなる。滝の水はどんなに押し返しても、下に流れようとばかりするものだ。
第128偈
今枝訳:立派な人を仲違いさせるのは難しく、調和させるのはたやすい/劣った人はその逆だ。/木から木炭にするのはたやすいが/木炭から木にするのは難しい
試訳:正しい人を仲違いさせるのは難しく、調和させるのは易しい。劣った人は仲違いさせやすいが、調和させるのは難しい。木と木炭の切断と結合の〔難易の〕違いを見なさい。〔木は切りにくいが接合しやすい。木炭は切りやすいが接合しにくい。〕
コメント:今枝訳はわかりやすいが、チベット原文をまったく無視。
「故事未詳」があまりにも多すぎる。そのほとんどは有名な故事で、諸注釈では指摘されているのに。故事の説明がなければ格言の意味は十分に味得できない。サキャ格言の価値を一般に知らしめた功績は高いが、サキャの真意が日本の読者に十分に伝わらなくて、とても残念、無念。
サキャ。
サキャ格言集を読んで、気に入った格言。
1、害することができる者は
益することもできる。
処刑できる王は
善政もできる。
2、友達は遠くにいてもためになり
意見が合わないものは近くにいても縁がない。
蓮は泥には汚れないが
何時も太陽に守られている。





