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意志の勝利 [DVD]

意志の勝利 [DVD]
From 是空

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  • Amazon.co.jp ランキング: #564 / DVD
  • 発売日: 2010-01-29
  • アスペクト比: 1.33:1
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Color, Dolby, Subtitled
  • 実行時間: 112 分

エディターレビュー

内容紹介
67年間の封印が解かれる映画史上最大の問題作が初のパッケージ化!
我々は、この歴史を二度と繰り返してはならない。

1934年9月4日から1週間にわたり、ドイツ・バイエルン州の都市ニュルンベルクにおいて“意志の勝利”と題されたナチス・ドイツの大規模な党大会が行われた。
その模様を記録したフィルムが1935年公開の長編映画『意志の勝利』。
本作は前年に政権を獲得したナチ党の偉大なる力を全国民に示し、新首相アドルフ・ヒトラーのカリスマ性を広く知らしめ、国威発揚を促すためのプロパガンダ映画として製作された。

<発売に際して>
今回のDVD発売は、封印された本作の存在を人々に知らしめ、その映画史における芸術的重要性を再認識させると共に、本作公開以降に起きた世界崩壊・ナチスドイツによる大量虐殺の惨劇を思い起こさせ、本作を所謂「反面教師」とし、二度とあのような歴史を繰り返してはならないという現代社会への警鐘を人々に鳴らすきっかけにしたいと強く希望し、また改めて平和への想いを再認識したいと考えております。

■悲劇の女性監督:レニ・リーフェンシュタール監督作品
■全てのクリエイターが、映像の教科書と認める禁断の映画
その整然たる映像美、卓越した演出法は海外でも高く評価され、1935年のヴェネツィア・ビエンナーレでは金メダル、1937年のパリ万博でもグランプリを獲得。観る者に善や悪を考える隙も与えない映像の圧倒的な力は、単なるプロパガンダ映画にはない高いクオリティを備えています。しかし、ナチズムによる第二次大戦勃発とその後の人類の危機に瀕するほどの世界的大戦禍
により、本作は世界から封印されてしまいます。

【キャスト】
アドルフ・ヒトラー
ルドルフ・ヘス、ロベルト・ライ、ヨーゼフ・ゲッベルス、ヘルマン・ゲーリング、ハインリヒ・ヒムラー、フィクトール・ルッツェ、アルフレート・ローゼンベルク

【スタッフ】
監督:レニ・リーフェンシュタール「民族の祭典」「美の祭典」「ワンダー・アンダー・ウォーター 原色の海」
製作:レニ・リーフェンシュタール、アドルフ・ヒトラー
脚本:レニ・リーフェンシュタール、ヴァルター・ルットマン
音楽:ヘルベルト・ヴィント

【特典映像】
『自由の日』(17分)“Tag der Freiheit - Unsere Wehrmacht”(1935) レニ・リーフェンシュタール監督短編映画
『意志の勝利』と同じ1934年9月にニュルンベルクで行われたナチ党全国党大会の際のドイツ国防軍による軍事演習を撮影。
『信念の勝利』『意志の勝利』とともに、ナチ党大会三部作と言われている。

【封入特典】
・オリジナルブックレット(2009年リバイバル公開時縮刷パンフレット+解説ページ追加再編集版)
・オリジナルアウターケース(三方背BOX)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
1934年9月4日から1週間にわたり、ドイツ・バイエルン州の都市・ニュルンベルグで行われたナチスの党大会を収めたドキュメンタリー。プロパガンダ映画として製作されながらも、その整然たる映像美は見る者を圧倒する。

内容(「Oricon」データベースより)
1934年9月4日に行われたナチス・ドイツの大規模な党大会の記録映像映画。前年に政権を獲得したナチ党の偉大なる力を全国民に示し、新首相アドルフ・ヒトラーのカリスマ性を広く知らしめ、国威発揚を促すためのプロパガンダ映画として製作された。


カスタマーレビュー

実際はリージョンフリー5
商品の詳細にリージョンコードが1となっていますが、実際はリージョンフリーなので、日本でも普通のdvdプレイヤーで問題なく試聴可能です。

全体主義の「全体」の意味が分かる映像5
 例えば、僕らが「プロパガンダ映像」として同時代で思いつくのは、某極東の国のニュース映像で見るような、大衆が演じる貧乏臭い素人芝居の映像だったりする。あんな「嫌々やってる感」が透けて見える三流映像では本当のプロパガンダは成立しない。

 その辺、レニは余りに優秀な映画監督だっただけに、いかに「心から」多くのドイツ国民が「自ら」ナチズムを支持していたかを如実に映してしまっている。(この辺の大衆心理については、ハンナ・アーレント「全体主義の起源」を参照。)

 この作品はファシズムの美学に観る者を魅了しかねない危険な力を持っているだけに永遠の問題作であると言えよう。(特に、夜間イベントの壮麗さ、後半の式典での圧倒的なマス映像は、凄まじい。)純粋に映像制作の側面を考えると、全て撮り直しの利かないロケ一発撮影で作り上げたとは到底信じ難い構築力に驚嘆してしまう。

 だが、しかし。この作品以上に問題なのは、我々人間が全体主義的な趣味嗜好に流されやすい「どうしようもない生き物」であるということではなかったか。そして、そのことに自覚的でない如何なる批判も、この作品は受け付けない強度を持ってしまっているのが厄介だ。

 ナチの美学的成功はヒトラーが元画学生だったという変な独裁者だったから成功したのであり、彼のそんな拘りが無ければここまで「美学」の領域に踏み込んだ完成度をナチズム体制は持ち得なかったであろう。人間は「美学」にアイデンティファイする生き物なのだから、「美学」を手に入れてしまった体制に抗うことは難しい。そんなことを観る者に考えさせ、また実感させてしまうが故に、プロパガンダを超えたプロパガンダ作品として観る者に迫ってくる。(なお、チャプリンが全編トーキーを採用した作品は「独裁者」だが、彼はもしかして「意志の勝利」のハイテク撮影に対抗したかったんじゃないか、と僕は妄想している。)

 しかし、こんなことを間近でやってる国があったら、そりゃ堪ったもんじゃないわな。

1934年のドイツの夢5
1934年秋のナチス・ニュルンベルク大会の模様を描いたプロパガンダ映画。レニ・リーフェンシュタール監督による伝説の作品。
一時間四十分強、釘付けになれることを保証します。私は初見の時に唖然茫然と見入り、ところどころ拍手さえしたくなりました。例えば、党大会開幕の辞で「あなたこそがドイツだ。私たちの故郷だ」やら高らかに宣言されてヒトラーがフッと笑いお馴染みのポーズで手を上げるあたり、そのタイミングというかリズムというか、絶妙なのです。とにかくオープニングの空の映像から始まり、すべての絵が美しくスタイリッシュです。音感絶妙のダンサーの踊りに恍惚となるような気分が味わえます。なんと堂々たる美意識であろうか。これはやばい。恐るべし、レニ・リーフェンシュタール。
当時のドイツ人が夢見た「再生」「健康」「幸福」「共同体」といったイメージが眩しくこちらにやって来る映画でもあります。同時にその直前までのドイツ人の絶望の深さも物語っています。「故郷(Heimat)」という言葉が何度か繰り返されますが、暗く重い雲がやっと割れ、青空が垣間見え、その向こうに夢見る故郷があると信じたのでしょう。まだ見ぬ故郷、この世にはない故郷が。この映像の中のドイツ人たちを滑稽だと笑う人間はよほど自分の高潔を疑わない幸福な人か、地獄を見ていない幸運な人か、想像力の欠如した人だと思います(地獄なら近いうちに地球規模で見れるかもしれない)。私は自分が当時のドイツ人ならばハイルヒトラーとやったであろうと本作品を見てほぼ確信しました。そう思わせてくれただけでもこれは私にとって史上最高最強の映画のひとつです。「理解」をもたらしてくれたという意味で。
人間とは何かと真剣に考えさせてくれる映画ですね。我々は「人間」なるものをとことん買い被っているのではないかと。自由意志とは何か。個人とは何か。幸福とは、絶望とは、希望とは。善とは。そしてこれが人類の近未来ではないと誰が断言出来るのか。もっともその時にレニ・リーフェンシュタールの如き才能が存在する確率はゼロに近いでしょうが。