グラン・トリノ [DVD]
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #39 / DVD
- 発売日: 2009-09-16
- アスペクト比: 2.35:1
- ディスク枚数: 1
- 形式: Color, Dolby, Widescreen
- 実行時間: 117 分
エディターレビュー
内容紹介
『硫黄島からの手紙』のクリント・イーストウッド監督・主演
男の人生は、最後で決まる。
- Joe Morgenstern, WALL STREET JOURNAL
人間の気高さ、誇り、心の奥底に秘めたやさしさ。
そう、私たち日本人も気づく時が来た。人はいつだって変われる。
- 鳥越俊太郎(ニュースの職人)
妻に先立たれ、一人暮らしの頑固な老人ウォルト。
人に心を許さず、無礼な若者たちを罵り、自宅の芝生に一歩でも侵入されれば、ライフルを突きつける。
そんな彼に、息子たちも寄り付こうとしない。学校にも行かず、仕事もなく、自分の進むべき道が分からない少年タオ。彼には手本となる父親がいない。
二人は隣同士だが、挨拶を交わすことすらなかった。
ある日、ウォルトが何より大切にしているヴィンテージ・カー<グラン・トリノ>を、タオが盗もうとするまでは ――。
ウォルトがタオの謝罪を受け入れたときから、二人の不思議な関係が始まる。
ウォルトから与えられる労働で、男としての自信を得るタオ。
タオを一人前にする目標に喜びを見出すウォルト。
しかし、タオは愚かな争いから、家族と共に命の危険にさらされる。
彼の未来を守るため、最後にウォルトがつけた決着とは――?
【映像特典(約13分)】
・グラン・トリノが映すアメリカ文化
・こだわりのヴィンテージ・カー
【フォトギャラリー】
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内容(「キネマ旬報社」データベースより)
クリント・イーストウッドが監督、主演を務めた感動のドラマ。妻に先立たれ、孤独な生活を送っている老人・ウォルトは誰にも心を開こうとしない。そんなある日、隣家の少年・タオがウォルトのヴィンテージ・カーを盗もうとするが失敗し…。
内容(「Oricon」データベースより)
妻に先立たれ、人に心を許さず頑固生きる一人暮らしの老人と、学校にも行かず仕事もない隣人の少年との交流を描いた、クリント・イーストウッド主演・監督による感動のドラマ。
カスタマーレビュー
イーストウッドの映画は、どれも例外なく素晴らしい!
伝え聞く処に拠ると、俳優として自身最後の出演作となると言われるクリント・イーストウッドの最新作は、全編苦虫を噛み潰したような表情といい、頑迷なまでに自己の信念を通し続ける気骨ぶりといい、やはりキマっているGUNを構える仕草といい、唾を吐き散らすクセといい、まるで、自身が今まで演じてきた役柄のセルフ・パロディ、集大成のような肌触りを感じさせる作品だ。
イーストウッド映画の大ファンとして、それだけでも嬉しく、万感胸に迫るものがあるのだが、今作は、そう言ったこれまでの映画的記憶と約束事を踏襲させたうえで、更に物語を昇華させ、メッセージをしっかりと発信させてくれる。敢えて内容には一切触れないけれど、物語の完結の仕方は、意外かも知れないが、やっぱり如何にもイーストウッドらしい。
ラストに流れる実子カイルらとの郷愁かつ感傷的なメイン・テーマを聴きながら(これは一度聴いたら忘れられない名曲。余談だけど、何故サントラ盤が未発売なのか!)、こんな形で神話的な引退作を撮り上げてしまったイーストウッドに改めて感服。
そして、劇中の東洋人の青年と同様に、過去のイーストウッド映画で、"男"としての教えを乞うて貰った者なら、ただただ映画に身を任せ、その豊饒さを感じれれば、それだけで幸福だ。
イーストウッド!イーストウッド!!イーストウッド!!!
多くの批評家も指摘しているとおり、彼(イーストウッド)の最も凄いところのひとつ
に、物語が常に彼自身の実年齢とそこからくる視線にシンクロナイズしている点が
あげられる。それは時にはやや肩肘張ったものであり、また時にはリラックスした
ものでもある。なによりそのバランス具合といったら他の誰にも真似のできない
超越したものでありながら、そこに「映画」として定着、提示されたときに、見るもの
は、暗闇のなかで画面に投影された映画的緊張感をこの上ない「幸福」として共有
する稀有な時間を経験することになる。
オレは今、彼ほど年寄りでもないし、この物語のもうひとりのアジア系少年(ビー・バン)
ほど若くも無い。しいて言うならアジア系アメリカ人として13年この国に住んだ経験
と、タイトルにもなったフォード・グラン・トリノがオレの子ども時代、アメリカへの憧れ
の窓だった70年代ハリウッド製テレビ番組「スタスキー&ハッチ」で使われていた車だと
知っていたこと、そしてガレージにクラフツマンの工具を並べていること。それくらいしか
共通点は無い。だが映画館でオレはあるときはイーストウッドに、あるときはバンに
と強く感情が移入してゆく。物語の中で彼らの感情の襞のその裏側に隠された
エモーションまでが自分自身のものとしてアシミレートされる。別の言い方をするなら、
つまりオレはこの映画を見終え、映画館から出てゆくとき、70代のリタイアした男の
哀愁の背中を、あるいはその老人の面影を永遠に失った若者の後姿を背負うのだ!
今現在、こんな思い入れを映画館で抱かせてくれるハリウッドの作家が、一体他に
いるだろうか?!
十字架を背負ったクリスト・イーストウッドの大いなる自己犠牲
まずクリント・イーストウッド演じる朝鮮戦争帰還兵の老人は今のアメリカで孤独を感じている。それは個人主義と核家族化の進んだ資本主義大国のアメリカにだ。ゲームと若者らしいカッコつけにしか興味のない孫達はグランドマザーの葬儀に平気でFUCKを口走り、日本の車メーカーに魂を売り渡した(主人公にはそう見える)息子は頑迷な親父を疎んじ老人ホームなんかに追いやろうとしている。そんなときに主人公は隣家のモン族たちと知り合いになる。モン族は昔ながらの家族と民族そしてその信仰を大事にする人々だ。排他主義の塊みたいな主人公は最初こそ彼らを嫌っていたがいずれその温かさに触れ家族以上に彼らに対して共感と親しみを覚えていく。しかしそんなモン族にも悪者はいる。それはまさに主人公が疎外感を感じていたあの現代アメリカの文化にどっぷりと浸かった連中だ。
作中で彼は何度も自分が参加した朝鮮戦争の記憶を新米の神父に重々しく語っている。何故ならそれは彼が背負っている十字架であり、アメリカの原罪だからである。それに彼は一人で孤独に耐え続けている。その代わり彼はこの映画の題名にもなっているアメリカの象徴でもあるグラン・トリノを所有している。現代アメリカの申し子である孫やモン族の悪達はそれを欲している。彼らはアメリカを相続したいのだ。しかし無論彼らに辟易している主人公がそんな望みを叶えるはずはない。そして最期、彼はまるでアメリカの原罪を償うかのようなあの大いなる自己犠牲を果たしグラン・トリノをモン族の誠実な若者に託す。それはまさに人類の原罪の全てを一身に背負いファリサイ派の連中に十字架に磔にされたジーザス・キリストの姿と重なる。なるほど映画の最初と最後が教会の葬儀で新米の神父があんなにしつこく登場するのも納得だ。
時折クリント・イーストウッドが昔の彼の十八番だったダーティハリー的アメリカの英雄の顔を見せるのも全てはこのラストへの前振り、前奏でしかなかったのだ。『ミリオンダラーベイビー』程の衝撃はないかもしれないが同じくらいの感動を与えられるだろう。
この『グラン・トリノ』は間違いなく傑作である。

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