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生き残るヤツ [DVD]

生き残るヤツ [DVD]
監督: アイヴァン・パッサー

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  • 発売日: 2008-09-05
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Black & White, Subtitled
  • 実行時間: 83 分

エディターレビュー

内容紹介
映像色:カラー
音声:モノラル
原題:Born To Win
製作(公開)年:1971
製作者:フィリップ・ラングナー
監督:アイヴァン・パッサー
出演:ジョージ・シーガル、カレン・ブラック、ロバート・デ・ニーロ、バート・ヤング、ポーラ・プレンティス/ジェイ・フレッチャー、ヘクター・エリゾンド/シルヴィア・シムズ

■ストーリー
俺はこの街で生き残ってやる、N.Y.のチンピラ、ジェイ・ジェイ(ジョージ・シーガル)は、覚醒剤の密売とケチな盗みで日々を食い繋いでいる。ある日、盗もうとした車の持ち主パーム(カレン・ブラック)と恋におち、共に街を抜け出そうとする。しかし舞い戻ったところを刑事デニー(ロバート・デ・ニーロ)に見つけられ、密売組織の囮捜査に利用されるが失敗、組織の制裁を受けるが身代わりに仲間のビリーが毒殺され・・・

■解説
本作は70年代当時、多数制作されたインディペンデンス映画の秀作である。ニューヨークを舞台にシュールなドキュメンタリータッチで描写される、孤独な男の世界はバッサー監督の真骨頂。その世界で苦悩する若者を好演するのがジョージ・シーガル(「バージニアウルフなんてこわくない」でアカデミー賞)とカレン・ブラック(「ファイブ・イージー・ピーセス」でアカデミー賞)の実力派主演二人、そして後に「ゴッド・ファーザーII」でアカデミー賞を受賞し大スターとなる、若きロバート・デ・ニーロの初々しい演技もある、カルト・ファンも多い作品である。(田中 靖人)

☆「レトロムービーコレクション」とは・・・
WHDジャパンと有限会社フォワードが共同で製作、販売を行う”B級”,”カルト”、”日本未公開”、”SF”、”ホラー”などを集めた映画のレーベルです。
☆「スーパーアクター」とは・・・
独自にピックアップした”懐かしの有名俳優”の作品を集めたシリーズです。
☆「カルトムービーコレクション」とは・・・
懐古調に拘らず、世にあまり知られていない古今の名作、怪作などを集めた映画のレーベルです。

出演者について
ジョージ・シーガルは「バージニアウルフなんてこわくない」でアカデミー賞受賞。 カレン・ブラックは「ファイブ・イージー・ピーセス」でアカデミー賞受賞。 若き日のロバート・デ・ニーロも刑事役で出演


カスタマーレビュー

実は、知る人ぞ知るアメリカン・ニュー・シネマ。4
びっくりするよなぁ、突然、今作がこんな形で世に出てくるのだから。
邦題は臭いし(現題は"Born to Win")、主人公はNYの片隅でちまちまと生きるジャンキーなチンピラ、ヤク欲しさにチンケな犯罪を繰り返す大口叩きの冴えない男。今商品ソフト自体も映画のムードそのままのチープなパッケージ、脇役のロバート・デニーロのネームバリューを利用するべく主演扱いで宣伝するいかがわしさだし、この商品へのメーカーのやる気のなさが窺える(笑)。
画質はこの上なく酷い、物語には華も爽快感もなく、犯罪映画にも拘らずサスペンスすらない。主人公は、組織のボスには妻を寝取られ、警察からは彼女を取られ、およそヒーローとは程遠い。でも、ちょっと待ってほしい。このネオ・ドキュメンタリーなタッチ、荒涼感と閉塞感は捨て難いし、主人公を取り巻く滑稽さと切なさは心の琴線にちょいと触れる。
役者がいい。ジョージ・シーガルにカレン・ブラック、へクター・エリゾンド、バート・ヤング。ニュー・シネマエイジのアンチ・ヒロインのブラック、般若面だがやはり時代の顔だ。
「朝日」を追われ、映画評論の道に進んだ川本三郎が、当時の自身の心情と今作をオーバーラップさせ絶賛したのは有名だし、これは、ミロス・フォアマンと共に"プラハの春"以降アメリカに渡ってきたイヴァン・パサーの知る人ぞ知るアメリカン・ニュー・シネマの佳作。

70年代のNYのクズの生き様3
アメリカのインディペンデントの作品で、DVDパッケージの出演者はロバート・デニーロがあたかも主演扱いになっているが、デニーロはあくまで超がつくほどの脇役。加えてDVDとしては、画質はビデオ録画のダビングレベルであり酷い。

麻薬常習者のジョージ・シーガルは何をやってもうまくいかない(もちろん犯罪も)クズのチンピラ。この男が車を盗もうとして出合った女がカレン・ブラック。彼女との恋を絡めてどうしようもない人生を何とかしようとあがく様を描く。雰囲気は終始救いようもない世界を全うしているところが魅力的。しかし、作りは粗く説明不足の部分が多い。例えば、ビルの高層階のトイレに麻薬が隠されているのを何故主人公がそれを知りえたのかなど全く語られずに物語が進む。こういった部分はもうちょっと丁寧に描いほしいと思ってしまうが、事実だけを繋げて見せる手法がドキュメンタリー・タッチと言ってしまえばそれまでか。
主人公が女もののピンクのガウンを着てNYの街を逃げるところやコインランドリーの乾燥機のなかでぐるぐる回るシーンは笑えるが悲愴な話には合わないが、情けない男を描くには何故かバッチリだとも思ってしまう。そんな二面性を兼ね備えるところも不完全な演出とも感じてしまう。でも、クズのチンピラのどうしようもない生き様を描いた雰囲気としては終始一貫して表されているところは最高。

「サブウェイ・パニック」の犯人のなかでイカレタ役を演じたヘクター・エリゾンドが麻薬密売人のボスを演じて主人公を手のひらの上で転がすようにおとしめるのも最高。
主人公の彼女になるカレン・ブラックもどういった境遇の女性かはいっさい語られないが不思議な魅力を表しており最高だった。
アメリカン・ニューシネマのジャンルに入るか不明だが、インディペンデントの良作だとは思う。ロバート・デニーロに期待しないで観るのが良いでしょう。