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母べえ 通常版 [DVD]

母べえ 通常版 [DVD]
監督: 山田洋次

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  • Amazon.co.jp ランキング: #4570 / DVD
  • 発売日: 2008-07-25
  • アスペクト比: 1.78:1
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Color, Dolby, Subtitled, Widescreen
  • 実行時間: 132 分

エディターレビュー

内容紹介
何もなくても、母の手があった。悲しくても、母の胸があった。巨匠・山田洋次監督最新作!<ストーリー>舞台は1940(昭和15)年の東京。父と母、娘の初子と照美の野上家は、お互いを「父べえ」「母べえ」「初べえ」「照べえ」と愛称で呼び合う仲睦まじい家族だ。しかし、小さな家庭の穏やかな日常は、文学者である父・滋が治安維持法で検挙された朝から一変する。戦争に反対することが、国を批判するとして罪になる時代だった…。
不安を募らせる母と娘たちのもとに、温かい思いやりを持った人々が次々に訪れる。父の教え子で出版社に勤める山崎は、父との面会申請のために奔走し、やがて一家から「山ちゃん」と呼ばれる大切な存在になる。父の妹で美しく快活な久子は、思春期を迎えた初子とおてんばな照美の良きお姉さん役で、いつしか山ちゃんにほのかな想いを寄せるようになる。そして、変わり者の仙吉叔父さんは、あけっぴろげで遠慮のない性格のため、いくつもの騒動を巻き起こすのだった。
離ればなれになった家族をつなぐのは手紙だった。まるで日記を書くかのように毎日の出来事を父に綴る初子と照美。そんな娘たちの成長を見守ることが母べえの心の支えだった。そんなある日、野上家に思いがけない便りが届く…。
父べえが無事帰って来てほしいという希望。娘たちがすくすくと育ってほしいという希望。正しいことを正しいと言える平和な時代が来てほしいという希望。そして母べえの存在そのものが絶望の中を生き抜くための真の「希望」。混迷する現代に生きる私たちへのメッセージ。受難の中で希望を抱きしめる。

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『武士の一分』の山田洋次監督が吉永小百合を主演に迎えて描く感動ドラマ。昭和15年の東京。佳代は愛する夫とふたりの娘と共に貧しいながらも幸せな毎日を営んでいたが、夫が反戦を唱え逮捕されたことをきっかけに一家の暮らしは豹変してしまう。

内容(「Oricon」データベースより)
野上照代原作「母べえ」を映画化!1940年の東京を舞台に、治安維持法で検挙されてしまった父を想い不安を募らせるも、周囲の人々の温かさに支えられながら懸命に生きる母の姿を描いた、山田洋次監督作品。


カスタマーレビュー

その人が出てくるだけで全てが了解され納得させられる映画5
本作は、吉永小百合の、吉永小百合による、吉永小百合のための映画であるといっても過言でないように思われる。淡々と進み淡々と終わるかに見えるとき、彼女の口から発せられる悲痛の言葉に胸打たれない者はいないと信じたい。坂東三津五郎、壇れい、浅野忠信らの好演も、観る者をして深い内省を迫るもの。

70年ほど前の当たり前の日常と非日常5
まず、この映画が2008年1月公開の作品だということを確認しておきたいです。
この作品は昭和15年…西暦1940年という、今となっては多くの人々にとって未知の過去の東京が舞台なので、2008年現在の東京の暮らしと比較するには、あまりにも特殊な世界だと思うんです。治安維持法で家族が特高に捕らわれてしまうというのも、やはり特殊なケースだと思いますし。

しかし、この映画全篇に描かれている、父べえや母べえたち家族、そしてその家族を取り囲む人々を包んでいる空気というのは、セピア色ではなく原色の光沢を放つリアルな空気に満ちています。ドキュメンタリー映画とも私小説とも違う、山田洋次監督の意図する空気感なのでしょう。これはホントによく描かれていると思いました。
女性目線の物語にしては、情感が薄いというか、あんまりドロドロしていないんだナァとも思ってしまいましたが、これも戦争前後の異常な時代の空気があってのことだと想像してみたり、隣組の集まりでの理不尽な儀式のような、なかなか物語にならないようなシーンを丹念に映像に封じ込めているところなど、母べえ達が生きた時代のリズムというか、ノリというか、そういったものを感じさせる映画に仕上がっていると思います。

戦争が絡む時代の物語ですが、極端に感情を揺さぶられる映画ではないですし、かといって主演の吉永小百合ファン向けだとか、名監督・山田洋次ファン向けの映画ということでもありません。この作品はコマ単位というか、パーツやディテールにを注目する映画ではなく、ベテランスタッフと気鋭のスタッフたちが、知恵を絞り全身全霊をこめて絶妙なせめぎ合いの中から生みだされた「70年ほど前の当たり前の日常と、日常的じゃない激しく動いた時代の映画」だと思いますネ。

通常版でも十分堪能できる佳作ですが、本作の特典DVDに収録されている「父べえのエピローグ」は、作品の奥行きを更に深めるものになっているので、見ておいて良いのではないかと思います。
私のように、本篇ラストでグッときてしまった人なら、尚更見ておきたいですネw

浅野忠信たち脇役が輝いている映画4
本作は吉永小百合主演の映画だが、私にとっては、準主役といってもいい浅野忠信の映画だ。彼は「父と暮せば」で脇役だったが、学生役でいい味を出していた。その時のいい持ち味をさらに膨らませ、映画にアクセントをつける。彼の存在感をまず評価すべき映画だ。その他、坂東三津五郎、檀れい、笑福亭鶴瓶、そして子供たち等の脇役が何れも素晴らしい。戦時下に思想犯として一家の柱が投獄された家族が互いを支えあう温もりを通じて、監督が伝えたかった反戦のメッセージはしっかり伝わる。その中で、主演の吉永小百合はいつもと変らぬ演技だ。耐え忍ぶ妻の役ということで、彼女に関してはまるで「北の零年」を再度見ているような印象を持った。この吉永小百合のいい意味での変らなさをどう捉えるかで作品の評価が人によって違ってくると思う。原爆詩の朗読を心をこめて行う人だから、本作の主人公として適役であるのは確かだ。

なお、偶々山本七平氏の「日本はなぜ敗れるか」を読んでいるが、その中で日本兵の南方への輸送がいかに無為無策に行われ多くの人命を失ったかが強調されている。本作の中でそのことになるほどと納得した場面が個人的には印象深い。