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ベートーヴェン:街の歌

ベートーヴェン:街の歌
遠藤文江,倉戸テル 藤原真理

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  • 発売日: 2008-04-23
  • ディスク枚数: 1
  • 実行時間: 58 分

カスタマーレビュー

アンサンブルの妙を尽くす、ピアノの気配。5
ピアノの倉戸が目的でこのCDを買った。
なので彼のピアノについて思うことを述べ
レビューとする。

じぶんは大学で音楽を専攻し
現在もステージでピアノを演奏する機会を
持っている。

また、演奏会や、
CD、レコード、などのメディアを通して、
クラシックを聴いてきた。

しかし、
第一線で活躍する演奏家の演奏と
自分の演奏を同じ土俵にいるような気分で
比べるといった、バカなことは、しない、
つもりでは、いる。

が、自分の出身大学に自分の卒業後、
自分と年の差の変わらない倉戸が
若くして教授職として迎えられ、
彼の演奏を生で初めて聞いたとき、

自分のピアノが根本から間違っているかも知れないと
思うほどのショックで座席から立てなくなった。

たとえばユジャ・ワンのピアノが北斗の拳のラオウならば、
倉戸のピアノはトキである。

アンサンブルにおける彼のピアノの気配の取り方は、
絶妙を尽くす。
あまりにも絶妙であるために、
そのことに、一瞬、気が付かないほどに。

付属のCDブックレットを読むとわかる、1995年、
倉戸がはじめてチェロの藤原と共演した際に、藤原からかけられた言葉。
それから10年を越えるときを経て共演をかさね、
倉戸が現在至っている境地。

そうしたことに思いを馳せながらも、
改めて実感できる、
倉戸の類稀な音楽家としての個性。

音楽のすばらしさ、そして
すばらしい演奏を成り立たせているものの、せつなさを、
十分堪能できる、CDであった。

多くの人々に味わって欲しいと思う。