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地上 [DVD]

地上 [DVD]
監督: 吉村公三郎

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  • 発売日: 2007-04-27
  • アスペクト比: 1.33:1
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Color
  • 実行時間: 98 分

エディターレビュー

内容紹介
哀しいまでにひたむきな十七歳の初恋を描いて芸術の香り高き文芸映画!

●悲恋映画の巨匠・吉村公三郎監督の名作2ヶ月連続リリース第2弾!
女性映画を革新し、数々の大女優を育て、悲恋映画では他者の追随を許さない名匠・吉村公三郎。
1911年に生まれ、1934年に監督デビュー。1947年日本映画屈指の名作『安城家の舞踏会』でキネマ旬報ベストテン1位を受賞、
以後、主に新藤兼人とのコンビで多くの名作・ヒット作を連発。1976年に紫綬褒章、1982年に勲四等旭日小綬章を受賞。
※3/23発売 2ヶ月連続リリース第1弾タイトル『夜の河』『偽れる盛装』『その夜は忘れない』

●吉村公三郎監督の最もお気に入りの一本。 自身の初恋の人の面影を野添ひとみが演じるヒロインに投影したと言われている。
●原作は大正時代の「セカチュー」的大ベストセラー。作者・島田清次郎は夭折の天才として伝記もある。
●島田清次郎の名を冠した'島清恋愛文学賞'という賞を出身地白山市が制定。最近の受賞は石田衣良。 ●毎日映画コンクール助演女優賞(田中絹代)を受賞。

<キャスト>
川口浩 野添ひとみ 香川京子 川崎敬三 佐分利信 田中絹代 入江洋佑

<スタッフ>
原作:島田清次郎 脚本:新藤兼人 撮影:中川芳久

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
監督・吉村公三郎自身の初恋の人の面影を、野添ひとみ演じるヒロインに投影したとされる渾身の一作。大正時代、母とふたりで貧しく暮らす中学生の一郎は、富豪の令嬢・わか子と恋に落ちるが、身分の違いから周囲の反対に遭ってしまう。

内容(「Oricon」データベースより)
巨匠・吉村公三郎監督が哀しいまでにひた向きな17歳の初恋を描いた傑作。大正時代の金沢。旧制中学校の学生・一郎の家は、かつては大地主であったが今は落ちぶれて母と二人、貧しく暮していた。そんな中、一郎は富豪の令嬢・わか子と出会い、互いに恋するようになるが…。


カスタマーレビュー

丁寧に創られた大正哀歌3
原作は大正時代のベストセラー。 撮影されたのは昭和30年代ですが、当時はまだ戦前の北陸の情景が残っていたのでしょう。 昔の日本の町並みの美しさと、それを丹念に撮りあげる大映職人たちの確かな技術に酔わされます。 内容的には、確かにプロレタリア映画かと思えば悲恋メロドラマ風でもあり、戦後青春ドラマ先取りのような要素もあり、ちょっとまとまりに欠いているようではありますが、適材適所の配役(可憐なお嬢様の野添ひとみ、ちょっとふてくされた学生の川口浩、冷徹な事業家の佐分利信、いかにも昔の日本のお母さん、田中絹代、まだうぶな新人芸者、香川京子など)で、かろうじてドラマとしてのリアリティは保たれています。 星は3.5個くらいだと思いますが、当時の日本映画の雰囲気を堪能したい方にはお薦めです。 それにしてもラストシーンの野添ひとみさん、あんなところで泣き崩れていたら危ないって(笑)。

映画「地上」4
 この映画はフィルムセンターでの吉村公三郎監督の特集で初めて観ました。家が瓦解して貧しく母と暮らす中学生の少年と町の有力者の娘との成就せぬ恋をからませつつ、社会の矛盾に気付き巣立って行く少年の姿がとてもまぶしく感じました。吉村監督も自作の中では気に入っている作品だそうです。
 主人公は当時大映の青春スターでやがて実生活では夫婦になる川口浩と野添ひとみ。脇役が凄い。母親役の田中絹代はこの物語の要です。少年の少し年上で苦界に身を落とす女性に香川京子、東京の実業界の黒幕に佐分利信、少年の心の師匠である明烏和尚に滝沢修、少女の父親は清水将夫、母親に三宅邦子、兄に川崎敬三といった人たちです。
 

美しすぎる絵、空虚すぎるクリシェ。2
ひとつひとつの絵はどれも無駄なく美しく切り取られた絵画のようなのにつなげてみるとすべてが不要な、そんな映画。物語はプロパガンダではじまりメロドラマへと収斂してゆく。
工場狭しと団結し閉じこもったプロレタリアートの扉が警察に破られ、美しすぎて空虚な野添ひとみのはかない恋が封建的な親の権力に鍵をかけられ、川口浩と田中絹代がそれぞれやくざ者と大家に放り出され、香川京子が資本家の妾となって口先だけ死にたがっても、なぜかただ美しいだけのスターたちと金沢の町並みの絵面だけが印象深い。
それはもちろん小津の持つ現実への徹底した視線を様式美に投影したものなどでなく、あるいは溝口の示した異常なまでの女性への情熱的感情移入といったな単純なものでもなく、かといって娯楽作品としてのカタルシスも捨て、結局全てが間に合わず誰も何も出来ず結局何も起きない凡庸な結末を迎える。