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紀子の食卓 プレミアム・エディション [DVD]

紀子の食卓 プレミアム・エディション [DVD]
監督: 園子温

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おすすめ度:

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  • Amazon.co.jp ランキング: #16478 / DVD
  • 発売日: 2007-02-23
  • アスペクト比: 1.78:1
  • ディスク枚数: 2
  • 形式: Color, Widescreen
  • オリジナル言語: 日本語
  • 字幕: 英語
  • 実行時間: 159 分

エディターレビュー

内容紹介
この世界は虚構の楽園 一家団欒という日常にひそむ、嘘―。

『自殺サークル』の衝撃、再び!
崩壊してしまった現代家族の姿を炙り出す、鬼才・園子温監督、衝撃の"ホームドラマ"
特典満載の2枚組プレミアム・エディションDVD、待望のリリース決定!!

■2005年<第40回)カルロヴィヴァリ国際映画祭<チェコ>
コンペティション特別表彰・国際シネクラブ連盟(FICC)ドンキホーテ賞 受賞
■2006年<第10回)プチョン国際ファンタスティック映画祭<韓国>
コンペティション最優秀女優賞(吹石一恵)・観客賞 受賞

『自殺サークル』『奇妙なサーカス』など、数々の問題作で国際的にも高い評価を受ける鬼才・園子温監督が、"一家団欒"という日常的風景に潜むウソを暴き、家族という虚構を演じる家族を通して、既に崩壊している現代家族の姿を浮き彫りにした衝撃の"ホームドラマ"。大きな物議を醸し出した02年の『自殺サークル』で描いた"ネット自殺"の真相に迫る作品ともなっており、カルロヴィヴァリ国際映画祭特別表彰など、海外の映画祭でも大きな賞賛を浴びた。紀子役を見事に演じ切り、女優として新境地を開いた吹石一恵は、プチョン国際ファンタスティック映画祭で最優秀女優賞を受賞。映画初出演で妹・ユカ役を演じた吉高由里子のフレッシュで個性的な魅力、クミコ役を演じたつぐみの怖いまでの存在感、父・徹三役を演じた日本映画界の名バイプレヤー・光石研の鬼気迫る演技が作品に圧倒的な厚みを与えている。

本篇ディスク内容
音声:1.日本語2chDD 2.コメンタリー 字幕:英語 画面サイズ:16:9LBビスタ 本篇収録時間:159分 特典収録時間:約2分
特典:●園子温監督による解説音声●英語字幕●劇場予告篇&街頭スポット(2分)●キャスト&スタッフ・プロフィール(静止画データ)

特典ディスク1:内容
●メイキング「紀子の食卓の舞台裏」(35分予定)●撮り下ろしキャスト・インタビュー:吹石一恵、つぐみ、吉高由里子(35分予定)
●劇場公開初日舞台挨拶(10分)●劇場トーク・イベント(3回/計15分予定)●2005年<第40回)カルロヴィヴァリ国際映画祭(10分予定)

【スタッフ】
原作・脚本・監督:園 子温
エグゼクティブプロデューサー:諸橋 裕 プロデューサー:鈴木 剛
撮影:谷川創平 録音:池田知久 美術:藤田 徹 編集:伊藤潤一
音楽:長谷川智樹 特殊造形:西村喜廣
テーマ曲:「Lemon Song」 挿入歌:マイク真木「バラが咲いた」
製作:MOTHER ARK株式会社
【キャスト】
吹石一恵 / つぐみ 吉高由里子 / 光石研
並樹史朗 宮田早苗 三津谷葉子 安藤玉恵 渡辺奈緒子 季 鐘浩 古屋兎丸 手塚とおる

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
園子温監督が自著『自殺サークル 完全版』を映画化したミステリードラマ。現実と虚構の間で揺れる人間の本性を描き出す。家族との人間関係に嫌気がさした女子高生の紀子は、家出し東京へと向かうが…。主演は『手紙』の吹石一恵。2枚組。R-15作品。

内容(「Oricon」データベースより)
平凡な17歳の女子高生・島原紀子。妹・ユカ、新聞記者の父・徹三、母・妙子の4人家族。ある日、学校の情報室で廃墟ドットコムという全国の女の子が集まるサイトを見つけ、そこでたくさんの仲間たちと出会う。彼女たちとなら何でも分かり合えると感じた紀子は、家出をして東京へと向かうのだが…。既に崩壊した現代の家族の姿を、『自殺サークル』の園子温が描いた衝撃のホームドラマ。


カスタマーレビュー

ここがヘンだよ日本人5
お・・・面白いッ!159分の長さを感じさせないすごい完成度です。
邦画バブルに乗ったお手軽作品が目につく昨今、こんな日本映画が作られていることに
安堵せずにはいられません。(これを無視した日本アカデミー賞って何なんですか?)

内容を全く知らずに見た方が楽しめるので、物語の詳細については伏せますが、
真実と虚構、その価値観のてんびんを激しく揺らしながら進行する物語は
目がくらむよう。監督の感性と構成力に、終始驚かされっぱなしでした。
クライマックスの圧倒的な迫力。こんな類のスリルは初めてかも・・・。

今どきの日本人のリアルな姿が、そのままキャラクターに反映されてます。
自分をさらけ出すことができないくせに、陳腐な小芝居にだけは長けたところ。
自分に拘泥するくせに、容易に他者の価値観に呑み込まれてしまうところ。
繰り返される幼稚な「〜ごっこ」。
ユカが最後に出て行く家は、日本という社会なのかも・・・とふと感じました。

魅惑の演技地獄。かつてない「本気」の映画。5
メガネっ娘に扮した吹石一恵のふくれっつらにまずハマる! 青春期特有の否定性のままに、此処ではないどこかを求めて家出する紀子。「停電です。…しました、停電。」キャストそれぞれのナレーションが心地よく、ラジオドラマみたい。―上野駅54(つぐみ)にならってレンタル家族に従事する紀子(歯ブラシくわえた2人の夜のシーンがエロくて絶妙)模擬家族を演じていくことで新たな自分=ミツコへと変わっていく吹石の熱演が見もの。否定性から見かけ上の肯定へ。ミツコは紀子の関係者となり、優越の目で世間を見る錯覚に酔いしれる「私達が東京を飼っている…」ライオンになりすましたウサギ。 ―姉よりも冷静な妹ユカ(吉高由里子すごい!冷ややかな美貌!あの目つき!)もまた好奇心から姉の足跡を追い、娘2人が失踪したあとの父親の動向をシミュレートしてみせたノートを残して、家を出る(この辺はノートをとってる彼女の姿が、教室、プールサイド、街頭、と美しいシーンの連続!) ―父・徹三の章からラストまで一分の隙もないスリル、自殺サークルの意味が初めて具体的に語られる古屋兎丸の怪演! そして父娘の再会の場に集中する役者全員の気迫! 嗚咽しながら妹が言う「・・・みんなライオンに見えるの。・・・ウサギに戻ろうよ」この言葉で四人の中の何かが終わる。・・・ミツコは紀子に戻り、徹三は生まれ変わって、娘にとって良き父親たろうと既にまた演じ始めている?!―ひとり目覚めている妹だけが、再び始まる虚構の虚しさを断ち切って、もう一度、今度は本気で家を出てゆく・・・。 癒しとしての家族性の確認(ノスタルジー)とその家族性からの全き解放の夢を同時に見せるラストまで、全カットに無駄がない、必然性を感じる映画。娯楽を越えた、一から十まで「本気」の映画。

伝統5
最初は良くある青春時代の物語。変わらない日々に苛立ち、何かを変えようと必死な紀子。
学校では新聞部に属し、コンピュータの利用時間拡大を訴えるのだけれど、紀子はそれを望んでいたというよりも、単に抑圧された感情の捌け口を求めていたに過ぎない。

幾度となく繰り返されてきた痛ましい青春時代の成長物語。親と衝突して、家出してからの上野駅54との出会いだって、たまたま恵まれた環境にいる(ように見える)彼女が輝いて見えてしまったというありがちな話。

ところが、そこから話はあっという間にとんでもない方向へ進んでしまう。

何故彼女はこうも簡単に自分自身を捨て去る事が出来たのか。なぜ、本当の家族をそこまで憎み、拒絶するのか。役割を演じ、その中で時には殺される事すら自然な事として受け入れてしまう。むしろ、家族に執拗に固執する父の方がおかしいと(監督は)言わんばかりである。

そのあまりにも軽い自意識をどう評価していいか分からない。映画館であまりの衝撃に暫く呆然として、今回発売されたDVDを再度見たが、こんな凄い映画は他に見た事がない。いつか歴史的名作とされる日が来るのではないかと思う。

誰もが役割を演じて生きている。確かにそれは事実だけれど、ほんの少し角度を変えればこういう事だろと言われると、返す言葉が見つからない。