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ヴァイブレータ スペシャル・エディション [DVD]

ヴァイブレータ スペシャル・エディション [DVD]
監督: 廣木隆一

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  • Amazon.co.jp ランキング: #1449 / DVD
  • 発売日: 2007-01-26
  • アスペクト比: 1.78:1
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Color, Dolby, Widescreen
  • オリジナル言語: 日本語
  • 字幕: 英語
  • 実行時間: 95 分

エディターレビュー

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   自分の頭のなかに氾濫する“声”に悩まされ、アルコール依存症に陥っている31歳のルポライター玲(寺島しのぶ)は、コンビニで見かけた長距離トラック運転手の岡部(大森南朋)と関係を持ち、そのまま彼のトラックに乗り込んだ…。
   『夢魔』『800』などの俊英監督・廣木隆一が行きずりの男女の恋の行方を描いたロードムービー。ストレスだらけの現代を生きるヒロインの心象が、セリフや字幕、選曲なども巧みに駆使して見事に表現されている。もちろん寺島しのぶの演技の素晴らしさも特筆ものであり、彼女は2003年の主演女優賞もしくは新人賞を総なめ。大森もキネマ旬報助演男優賞受賞の好演であった。廣木監督による、また新たな傑作の誕生。必見。(的田也寸志)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
赤坂真理の同名原作を映画化した男女の孤独な物語。心に問題を抱える女が、コンビニで出会った男との行きずりの恋に癒されていく。本作で大胆なヌードを披露し、体当たり演技に挑んだ寺島しのぶは、その後数々の優秀女優賞を受賞。“スマイルBEST”。

内容(「Oricon」データベースより)
フリーでルポライターをしている、とある女性。彼女はいつしか頭の中で聞こえるようになった“声”の存在に悩まされ続け…。新境地といえる大胆な演技を披露した、寺島しのぶの初主演映画。共演は「殺し屋1」「アイデン&ティティ」の大森南朋。


カスタマーレビュー

静かな振動が、心を癒す。5

 一本の映画が、俳優の眠っていた才能を開眼させる事がある。むろん、眠っていたのは役者ではなく
周囲の状況だったりもするのだろうが、そんな映画との良い出会いが観るほうも幸せにしてくれる。
この『ヴァイブレータ』は、正にそんな映画だ。

 深夜のコンビ二。みぞれが雪に変わる寒い夜。ワインを買いに来た寺島しのぶ演じる主人公早川玲(寺島しのぶ)の
モノローグで映画は始まる。
6分近いモノローグと、トーキー映画のタイトル字幕の様な心象の見せ方で、グッとこの映画の世界に入り込ませる演出が上手い。
主人公が心の声に悩まされるルポライターと言う設定もあり、この映画には合っている見せ方だと思わせる。

 何時からか自分の頭のなかに氾濫する“声”に悩まされ、アルコール依存症と過食・食べ吐きに陥っている31歳のルポライター玲(寺島しのぶ)は、
コンビニでふと見かけた長距離トラック運転手の岡部(大森南朋)に惹かれて関係を持ち、そのまま彼のトラックに乗り込のだった・・・。  

 二人を乗せて走る2トントラック。大きくも無く小さくも無いそれは、二人の居場所を象徴しているかの様だ。
「オレ、中学もまともに出て無くてサ、シンナーやって、風俗店で女の子の手配とかやってた・・・」「ワタシ、変な声が聞こえるの。
食べ吐きって知ってる?友達の影響で、ワタシもはじめて癖になっちゃった・・・」そんな裸の会話とトラックの静かな振動が、次第にココロを癒して行く。

 二人が今までの嘘と思いをゆっくりと吐き出す定食屋のシーンと、突然の吐き気と不安に襲われる玲を岡部が
バスタブで抱きしめるモーテルのシーンが良い。肌を合わせること事から始まった出会いは、トラックの振動に合わせ、
やがて岡部と玲の魂のヴァイブレーションが解け合って一つになる。最後のコンビ二で別れ際に玲が見せる表情は、別人の様に新しいチカラに溢れていた・・・。  

 新潟までの3日間、72時間のロードムービーのスタイルで、都市に棲む孤独な魂の再生を感じさせる魅力的な映画だ。
監督は東京ゴミ女の『廣木隆一』。芥川賞の候補になった『赤坂真理』の原作を、『荒井晴彦』が見事な脚本に仕上げている。

 この映画でその年の映画賞を総なめにした寺島しのぶの演技は勿論見事だが、達也がこの映画を観たいと思ったのは、
トラックの運転手を演じた『大森南朋(なお)』の存在が気になったのだ。と言うのも、4月に劇場で観た『蟲師』の虹朗を演じた
大森の演技が良かった故。出しゃばらず、そこに居ることがココロの癒しになる様な不思議な空気感を持っている。
そう言えば彼のは父は、舞踏集団『大駱駝艦』を主宰する俳優の麿赤児だった。うーむ、赤児の魂、南朋までも(すんません)。 

 しかしこの映画は、かなりの低予算ながらも作り込みが上手い。効果的に使われるサイドミラーやトラック無線。
カメラワークや音楽のセンスなど、どれを取ってもプロのお仕事を感じさせてくれます。『ヴァイブレータ』と言う
一見過激でキャッチーナなタイトルに引いて、見過ごしていた貴女!◎のお薦めです。
 冷え込む日の夜に、ホットレモンでも飲みながら観るのも悪くないかも。

タイトル通り、ココロが震える映画では?女性なら。たぶん…。5
まず初めの5分でノックアウトでした。
主人公・玲の、渇ききった毛羽立った心。その心の中が、とりとめのない独り言によって映し出される。そこに現われた長靴の男・岡部。
やがてふたりはコンビニの冷蔵庫の前ですれ違う。岡部の視線が玲をとらえ、そして指先がかすかに触れる。‥‥‥官能的で繊細なスローモーションです。玲のココロの震えが伝わってきそうでした。

ひとめぼれ,ゆきずりの恋,永遠の愛…そんな言葉たちは、この映画を観るとすべて嘘っぽく思えてしまいます。
……そこにボロボロの女が居た
……だから男は女を包み込んだ
……たったそれだけ………。
たったそれだけの72時間を描いてるだけなのに、胸の一番奥のほうに突き刺さるものを感じました。

「玲」演じるのは寺島しのぶ。30代の女の本音を演じさせたらピカイチの彼女。本作でもその演技への体当たりっぷりは見事!冒頭ではボロボロ・カサカサの疲れた女だったのに、映画が進むにつれしだいに愛おしくさえ見えてきます。
「岡部」演じるのは大森南朋。女が男に求める優しさというものを結晶にして、ワイルドとやんちゃでコーティングしたような「岡部」。そんな男そのものになっています。たしかに彼以外の配役は考えられない…。

2人の上質な演技が、このありえないシチュエーションの恋愛を真実味あるものにしています。それをじっくり引き出した監督の手腕。そして、映像と音楽もかなり気持ちいい。硬軟取り混ぜた絶妙の選曲です。
ロードムービーとして、恋愛映画として、大事にしたい一作になりました。

いつも思い返してしまいます5
私なりに想う事は、普段の生活のなかでよく思い返す映画は、いい映画だと想う。その時楽しかっただけの娯楽映画もありっていえばありだけど、、、、私はこの映画を普段よく思い返しています。所々チャップリンの最初の映画のころのように、画面が言葉だけになるんだけど、主人公の気持ちを短い文章で現します。それが絶妙!自分をやさしく包んでくれる彼に対する気持ちを

どうしてこのひとはわたしのことわかってるんだろう

と、表現する。この言葉いつも思いかえします。