バルザック全集〈第11巻〉幻滅 (1959年)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #1161741 / 本
- 発売日: 1959
- 形式: 古書
- 版型: 単行本
- 287 ページ
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カスタマーレビュー
これぞバルザックの真骨頂!
「バルザックはドストエフスキー、ディケンズと並ぶ世界三大文豪の一人である」
世界史でも出てきそうな基礎知識ですが、全著作を読むことが3人の中で一番難しいのが、このバルザックではないでしょうか。
バルザックはご存知の通り「人間喜劇」という名前で多くの作品をいくつかのジャンルに分け、その総体で当時のフランス風俗を表現(具現化?)しようとしました。よく勘違いされますが、「人間喜劇」という名前の作品はありません。
全部で約100編の小説がこの「人間喜劇」に含まれているのですが、残念ながら未完に終わっています。バルザックの構想ですとあと数十篇の作品を書く予定だったそうです。さらに全ての作品が日本語訳になっているわけではなく、原文でしか読めない作品もたくさんあります。作品数が多いことに加えて、そういう意味で全て読むのは難しいと書きました。
ただ、もちろん名作と呼ばれるものは日本語訳が出ており、東京創元社の全集が最も多くの作品を網羅しています。一番有名で、人間喜劇の入門に適しているのは間違いなく「ゴリオ爺さん」でしょう。たしかにこれも面白いのですが、「幻滅」は「ゴリオ爺さん」の上を行くと僕は思います。
主人公のリュシアンの栄光と挫折が物語の核ですが、これを軸に当時のフランスのジャーナリズムが非常に面白く書かれています。こういうテンポのよいストーリー展開ですと、人間喜劇の中でかなり長い方であるこの作品もスルスルと読めてしまいます。
バルザックの作品はどれも描写などが非常に細かく、訳がまずいと読むこと自体が苦痛になるのですが、この作品においてはとても読みやすいものだったことも幸いしました。反対にこの続編となる「浮かれ女盛衰記」はその意味でかなりキツいです。
バルザックとガッツリ付き合いたい方はこの「幻滅」をお勧めします。

