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青猫―詩集 (1980年) (名著複刻詩歌文学館―山茶花セット)

青猫―詩集 (1980年) (名著複刻詩歌文学館―山茶花セット)
By 萩原 朔太郎

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  • Amazon.co.jp ランキング: #1450239 / 本
  • 発売日: 1980-12
  • 形式: 古書
  • 版型: -
  • 220 ページ

エディターレビュー

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カスタマーレビュー

心ときめく袋とじ作りの製本5
 初版本、心ときめく袋とじ作りの製本である。
 本書は、次のような詩的で心に響く序から始まる。

 私の情緒は、激情(パツシヨン)といふ範疇に屬しない。むしろそれはしづかな靈魂ののすたるぢやであり、かの春の夜に聽く横笛のひびきである。
「官能的なもの」は、決して私の詩のモチーヴでない。それはあの艶めかしい一つの情緒――春の夜に聽く横笛の音――である。ただ靜かに靈魂の影をながれる雲の郷愁である。遠い遠い實在への涙ぐましいあこがれである。
 表題詩「青猫」の冒頭は次のようになっている。

 この美しい都會を愛するのはよいことだ
 この美しい都會の建築を愛するのはよいことだ
 すべてのやさしい女性をもとめるために
 すべての高貴な生活をもとめるために
 この都にきて賑やかな街路を通るのはよいことだ
  
 口語自由詩で読み易いが、底には深く重い「憂鬱にして艶めける霊魂」が湛えられ、現代の悩める若者の心をも揺さぶるものがある。