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幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門 [DVD]

幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門 [DVD]
From ポニーキャニオン

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  • Amazon.co.jp ランキング: #7110 / DVD
  • 発売日: 2006-08-18
  • アスペクト比: 2.35:1
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Color, Dolby, Widescreen
  • 実行時間: 142 分

エディターレビュー

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
演出家・蜷川幸雄とシアターコクーンが贈る「NINAGAWA VS COCOON」の第1弾。蜷川幸雄演出、堤真一主演の清水戯曲。平将門は藤原秀郷との戦いから逃げる途中に頭に大怪我を負い、自分を将門の命を狙う武者だと思い込むという狂気にとり憑かれる。

内容(「Oricon」データベースより)
堤真一、木村佳乃、段田安則、中嶋朋子など、豪華キャストを迎えて贈る、蜷川幸雄演出の感動の舞台。狂気に陥った平将門と将門を取り巻く人間たちの愛憎を美しく力強い台詞で紡ぎながら、同時にひと時代の崩壊と終焉を描き出す。


カスタマーレビュー

蜷川&清水コンビによる"遅れてきた伝説の戯曲"を堪能出来る。5
 劇作家清水邦夫の名を初めて知ったのは、舞台ではなく、高校時代に名画座で観た「あらかじめ失われた恋人たちよ」と言う、妙に観念的な長いタイトル名のATG映画であった。石橋蓮司扮する主人公が、全編饒舌にまくしたてるそのセリフ廻しがいかにも演劇的であったのが強く印象に残り(ただし、この映画のテーマは、"饒舌に対する沈黙の優位性"だったような気がするが)、その脚本を書いた清水の名前を記憶したのだ。その後、早すぎた革命家坂本竜馬を通じて、新左翼運動家たちの内ゲバ、混迷を投影させた同じくATG映画の「竜馬暗殺」を観た後、彼の戯曲集を読んで、この人は60年代後半から70年代前半の"喧騒と変革の時代と若者"を描き続けた時代のトップ・ランナーだった事を悟った。この当時の彼の戯曲は、詩的で観念的なタイトルのものが多い。例えば、「真情あふるる軽薄さ」、「狂人なおもて往生をとぐ」、「泣かないのか?泣かないのか、1973年のために?」と言うように。そして、「竜馬暗殺」とほぼ同じ時期に書かれた今戯曲も、アウトロー平将門をモチーフに、その面白さの中に内包される狂熱と混沌、あの連合赤軍をも想起させる求心力を失った革命組織の疑心暗鬼と焦燥感を感じさせる作品になっている。この戯曲は、書かれた後上演する機会に殆ど恵まれず、伝説的な作品であったと言う。清水の盟友で、かっての同伴者蜷川幸雄の、いつもながらのケレン味たっぷりに構築した世界を堪能しつつ、劇中何度も繰り返しインサートされるシュピレヒコールを聴きながら、現代の若い観客たちは何を感じるのか、ちょっと気になる。熱演揃いの出演者の中では、段田安則と木村佳乃が魅力的。

カリスマ性を持たない多数派の虚しさ5
悲劇なんだと思います。しかし、堤さんのユーモアが舞台全体に良い隙を作ってくれたと思います。それでも後味は「虚しさ」だったかな…。
どの人物も虚しさを抱えているように見えたのです。
印象的なのは高橋洋さん演じた五郎の死でした。自分の憧れの人。この人になりたいと願いながらも、それは叶わない。カリスマを持つ極僅かな人間と持たない多数の人間。その多数派が五郎だったのだと思います。
また、木村佳乃さん演じた桔梗も辛い立場だったと思います。指揮する立場故の冷徹さを持ち続けながら、最期に愛する人へ堪えていた感情を
ぶつける切なさが胸に迫りました。現在、悲恋ドラマなどが人気のようですが、桔梗の話こそが本当の悲恋だったのではないのでしょうか。愛する人に最期まで愛を忘れられてしまったのですから。
役への感想になってしまいましたが、内容全てが面白かったです。思いつきで購入したDVDでしたが、買って損はありません。

清水邦夫×蜷川幸雄5
最高タッグだと思うのです個人的に。蜷川さんはシェイクスピアでの評価が高いけれども、私としては彼が演出する日本作品が好き。(シェイクスピアも素晴らしいけど)
この舞台は戯曲、演出、キャスト全てが素晴らしいと思う。美しく切なく深い作品。