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そして、ひと粒のひかり [DVD]

そして、ひと粒のひかり [DVD]
監督: ジョシュア・マーストン

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  • 発売日: 2006-04-07
  • アスペクト比: 1.66:1
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Color
  • 実行時間: 101 分

エディターレビュー

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   コロンビアの小さな田舎町に住む17歳の少女マリアは、家計のためにバラ農園でトゲ抜きのバイトをしているが、ボーイフレンドの子どもを妊娠。仕事をやめることに。しかし、どうしてもお金が必要な彼女は、パーティで知り合った若者から、麻薬を胃の中に飲み込み、ニューヨークへ密輸する仕事を紹介され、報酬ほしさに引き受ける。彼女は、袋が体内で破れたら死んでしまう危険を知りつつ、62粒の麻薬を飲み込んだ…。
   2005年のアカデミー賞で主演女優賞にノミネートされたカタリーナ・サンディ・モレノ主演作。夢も希望もない毎日を送る少女が、お金のために麻薬を飲み込み、運び屋になる。それだけでコロンビア国民の苦しい生活が垣間見られ、命がけの旅はドキュメンタリーのような生々しさで見るものを圧倒。リアリティがスリルを加速させている。本作が長編監督デビューのジョシュア・マ-ストンの演出、映画デビューのカタリーナ・サンディ・モレノの演技は、フレッシュさと同時に奥深さも感じさせ、全米公開時、絶賛されたのも納得。コロンビアの現実を伝えるとともに、17歳の少女の成長を描いたロードムービーとしても出色の出来だ。(斎藤 香)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
2004年度のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ大きな話題をさらった、カタリーナ・サンディノ・モレノ主演によるサスペンスドラマ。コロンビアの片田舎を舞台に、17歳の少女・マリアの眼を通して、コロンビアの現状を浮き彫りにする。

内容(「Oricon」データベースより)
麻薬の運び屋となった17歳の少女を主人公に、南米コロンビアの現実を描いた衝撃のストーリー。


カスタマーレビュー

ベルリン映画祭銀獅子賞受賞作品5
 南米コロンビアに暮らす17歳のマリアは、花の出荷工場で働いているが生活は楽ではない。工場主と対立して仕事をやめてしまった彼女に、フランクリンという若者が運び屋の仕事を持ちかける。ドラッグを胃に飲み込んでNYまで運べば報酬を得られるというのだ。マリアはこの話に乗るのだが…。

 麻薬密輸に荷担する南米の貧困女性たちの実話を基にしたドラマです。
 アメリカ大陸の北と南における絶望的とも言える経済格差。その構図の中で17歳の少女は人生を左右する決断をしていかなくてはなりません。体内に麻薬を納める緊張感、飛行機内での不安、米国の税関吏との切迫したやりとり。決して派手なシーンではありませんが、映画を見ながらマリアとともにじりじりとした緊迫感を十分味わいました。

 米国資本の入った映画で、しかも物語の後半は米国が舞台だというのに、全編スペイン語で撮影された珍しい映画です。メキシコが舞台の「フリーダ」が全編英語で撮影されたことを考えると、これがハリウッド系の商業映画とは別分野の人々によって作られたことがよくわかります。

 主演のカタリーナ・サンディノ・モレノは、図らずも密売人たちと関わっていくマリアを無理なく演じていて、彼女がそれほど女優としてのキャリアが長くないことを思えば、その演技力の高さには目を見張ります。

 最終場面でマリアがなぜ友人のブランカとは異なる選択をしたのか。その理由が明確な台詞で語られることはありませんが、ルーシーの姉がマリアに語って聞かせたその来し方を覚えている人には明らかでしょう。わずか17歳の彼女が、自分とそして彼(女)のために新しい一歩を踏み出す。優美さに溢れたマリアの凛とした力強さが清々しい幕切れです。

*良く似た物語でお薦めのものは以下の通り。
 「ミ・ファミリア」(1995年)
 「Bread & Roses」 (2000年)

MARIA FULL OF GRACE5
この作品は誰に訴えかけるのが狙いなのか?

紛れもなく、コロンビアを中心にラテン諸国からマリアのような運び屋の根絶を訴えた作品です。彼女たちからすれば命がけの仕事も、大金の魅力には勝てないことは私たち日本人にはわからない。私たち誰もが途上国で実際に起きている悲劇を理解することは大切である。

日本やアメリカを含む麻薬消費国側での麻薬撲滅よりも、麻薬生産国とのルートを断ち切ることがいかに大切かがよく理解できた。万が一運び屋で大金を手にしても、それ以上に多くの犠牲を強いられことがある。

最後にマリアは生まれてくる子供の為にアメリカに残る決意をしたが、それは自分が一番知っているように、子供に自分と同じ苦しみをさせないために、アメリカ人として生まれてきてほしかったのでしょう。

現代社会に潜む闇を描く秀作4
17歳の少女がヘロインの運び屋になることを決める…。そう聞いたら、誰しも「そんなことをする子は、普段からろくでもない奴に決まってる」と思うことでしょう。でも、現実は、そうとも限らないということをこの作品が教えてくれます。

コロンビアの中でも貧しい部類に入る家族の下に生まれたマリア。バラの刺抜きのアルバイトで稼ぐ少ない収入は、3世代同居の貧しい家族を支えるために当てにされているというのに、首になってしまうのです。ボーイフレンドとの間に子どもも出来てしまったというのに…。「何とかお金を作らなければ」という心の隙を見透かしたかのように現れた大金が稼げる仕事の依頼。見ず知らずの男から聞かされた話に自らの命と人生を賭けるより他ない貧しさに心を打たれます。

愚かな決断から、生と死、母になるという奇跡をまっすぐに見つめるようになるマリアは、17歳…。過酷な現実にやりきれなさを感じる映画ですが、1人でも多くの人に見て欲しい作品です。