白夜 [DVD]
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おすすめ度:
商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #56549 / DVD
- 発売日: 2006-05-27
- アスペクト比: 1.78:1
- ディスク枚数: 1
- 形式: Black & White, Dolby, Widescreen
- オリジナル言語: イタリア語
- 字幕: 日本語
- 実行時間: 102 分
エディターレビュー
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ロシアの文豪ドストエフスキーの短編小説をイタリアの巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督が映画化。イタリアの港町リヴォルノの小さな橋で青年マリオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は、1年前に去った男(ジャン・マレー)を待ち続けるナターリア(マリア・シェル)と知り合い、彼女の恋物語に耳を傾けていくうちに、やがて心引かれていく…。
幻想的なセットで繰り広げられていくロマンティシズムみなぎる映像世界や、ニーノ・ロータの美しい音楽、そして若き日の名優たちの存在感あふれる演技など、モノクロでありながらゴージャスな色を感じさせるラブ・ストーリー。ヴェネツィア映画祭銀獅子賞をはじめ、各国の映画祭での受賞に輝く名作である。(的田也寸志)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
ロシアの文豪・ドストエフスキーの名作をルキノ・ヴィスコンティ監督が映画化した文芸ドラマ。イタリアの小さな港町。かつての恋人を待ち続けるナタ-リアと打ち解けあった青年・マリオは、彼女の恋物語に耳を傾けるうち、次第に心惹かれていく。
内容(「Oricon」データベースより)
雪の降り積もる中、橋上でひたすら恋人を待つ娘に恋をした青年の姿を描いた淡雪のような美しい悲恋物語。ドストエフスキーの名作文学を映画化した作品。
カスタマーレビュー
切ない そして背景の人々が心に残る映画だ。
イタリアの貧しい港町が舞台。最初はこの登場する二人、マリオとナタリアの人物像がつかめなくて、困った。だが、次第に物語に引き込まれていった。後半のダンスホールはよかった。確かに50年前のイタリアの若者の青春がそこにはあった。この後、物語は急展開していくのだが。美しい雪の場面もよかった。ナタリアの最後の台詞も印象深い。☆四つはストリーがちょっとみえるところから。
それにしても、物語にそこはかとなく描かれる貧しいイタリアの姿が、とても印象に残る映画だった。どうして道ばたにあれほど人が、なにをするのでもなくいるのか、夜遅くどこかもの悲しさの残る酒場、悲しげな表情の娼婦、空襲の後だろうか、ビルの残骸……。裸電球が風に揺らぐ姿。それがストリー以上に心に残る。
不滅の恋の物語を、ヴィスコンティはものの見事に描いている
これは57年に製作され、日本では翌年に公開されたモノクロ映画ですが、はじめて見たとときには運河を滑るように流れる船に乗った恋人たち(マリア・シェルとマルチエロ・マストロヤンニ)を照らす光と影の美しさに、ここはヴェネツイアかセーヌかノヴァ河かとキャメラと照明の素晴らしさにいたく感嘆したものです。
それは確か小舟が画面の左から右に動いていくシーンであったこともありありと覚えているのですが、この「白夜」を何回見てもそのカットは出てこないのです。
それどころか何回か見ているうちに、この映画は運河のロケではなくセットで撮影されており、堀割を流れる水もびくとも動かないことが理解されるにつれて次第に興が冷め、あの幻の光景はどうやら別の映画だったらしいと確信するに至りました。(どなたかそんな私の夢の映画を、それはこれだとご教示いただけたらとてもうれしいのですが)
それはともかく、この不滅の恋の物語、奇跡のような愛の物語を、ヴィスコンティはものの見事に描いています。マリア・シェルとマルチエロ・マストロヤンニのご両人は、ヴィスコンティに演出されたマリア・カラスのように好演していますが、それよりも特に印象に残るのは、マストロヤンニの恋敵に扮したジャンマレーの素晴らしさ。これは恐らくマレーの最後の映画作品だと思われますが、あの立派な顔とがっしりした体躯がスクリーンに姿を現しただけで耳目を強烈に惹きつけます。
コクトーと組んだマレーはどうも仏蘭西製の栗の花の匂いがしていただけないのですが、同じホモでもヴィスコンティと協働した時のマレーの奥深さはただものではない。人間を少し超えたギリシア神話の神さまのような神々しい存在感を漂わせながら、映画の最初と最後を彩るのです。
音楽はニノ・ロータ。大家にはまだ日が浅く、不器用に旋律を探っている初々しさが買えます。
映画って本当に素晴らしい
愛する者と1年後に橋の上で会おうとの約束に希望を託し待ち続ける世間知らずの初心(うぶ)な”女の子”ナタリア。そんなナタリアにある日偶然出会い恋してしまう中年のマリオ。約束の1年が過ぎてもナタリアの前に愛する相手は現れない。誠実で親切なマリオとナタリアの関係は日々親密度が増して来るのだった。・・・。ドストエフスキー原作「白夜」を下地にした映画。
この映画は素晴らしかった。大貴族の末裔か何かは知らないが、表層的な装飾重視で”個人的”な人間を描きたいようだがどこかお門違いなヴィスコンティに対して、「おおぉ、生ぬるい君でもやれば出来るじゃない!」と傲慢にも感服した映画です。先ず、この映画全編で流れるニーノ・ロータの音楽が素晴らしい。崩れるような危うさを秘めるマーラーの9番の1楽章のような魅力ある伴奏に続き、どこか熱を帯びて夢見るような浮遊するような感じの繊細なクラリネットのメロディが絶妙に乗ってくる。この音楽はナタリアの純粋で夢見がちな世間慣れしていない危うさを秘めた乙女そのものを表しているかのようです。オープニングからして一気に耳と目が画面に釘付けされました。さて本編が始まってみると、ナタリアの夢見るような眼差しと性格描写の演技には脱帽しました。鶏小屋に逃げざるをえない真剣さは脚本の良さなのか原作の凄さなのか、一途な”若さ”を感じさせられます。マストロヤンニ演ずるところのマリオのダンスホールでのタコ踊りもどきのハチャメチャなダンスには笑えます。ナタリアの初めは堅いダンスのシーンなど、徐々に楽しさを憶える過程は誰もが若さの証と共に胸の底にその追憶を宿しているのかも知れません。曇りガラスに”Ciao’(チャオ)”と書く女性のセンスも素敵です。最後は雪降る街を歩くマストロヤンニと犬が、この映画の余韻と共にあなたの若き日の思い出を優しく包んでくれることでしょう。自分に正直に生きる。これが最善なことは誰もが分かっているのです。ニーノ・ロータの音楽、ジュゼッペ・ロトゥンノの素晴らしいキャメラワークがこの映画を傑作たらしめるに貢献しています。私は初見後、続けて3回観てしまいました。映画って本当に素晴らしい。

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