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東京暮色 [DVD]

東京暮色 [DVD]
監督: 小津安二郎

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  • Amazon.co.jp ランキング: #66205 / DVD
  • 発売日: 2005-08-27
  • アスペクト比: 1.33:1
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Black & White, Dolby
  • 字幕: 日本語
  • 実行時間: 140 分

エディターレビュー

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
世界中の名監督に影響を与えた小津安二郎監督の戦後作品の中では、例外的に暗く陰鬱な雰囲気が漂う人間ドラマ。妻に逃げられた父親とふたりの娘。姉は不幸な結婚に苦しみ、妹は男に騙されて妊娠していた。そこに駆け落ちしたはずの母親が戻ってくる。

内容(「Oricon」データベースより)
日本映画界の巨匠・小津安二郎監督が贈る、二人の娘達が、父と自分達を捨てて男と逃げた母に抱く暗い感情を描いた作品。


カスタマーレビュー

有馬稲子はけっして笑わない5
最初小津安二郎は、この作品の主演には岸恵子を想定して、シナリオを書き進めていたらしい。ところが、岸があのフランス人の映画監督と結婚することになって、それが不可能になったため主演は有馬稲子になってしまった。これに大いに落胆した小津はフランスに赴く寸前の岸に会って、泣きをいれたそうだ(笑)。

でもねえ、有馬さんの名誉のためにひとこと言わせてもらうと、有馬さんはハマリ役です。いまとなっては彼女以外のひとがこの役を演じることなど想像もできません。映画の最初から終わりまで、絶望の淵をさ迷い歩く彼女はただの一度も笑うことはありません。その絶望は、最初は自分を孕ませた無責任な男に、次に自分を捨てた母親に対して向けられ、どんどん深化してついには最悪の事態を迎えます。

その母親役の山田五十鈴が素晴らしい演技をみせる。有馬が自分の娘であることを知って何度か対話を試みるが、全く相手にされないし、彼女が死んだことを知って、近所の居酒屋でお酒を飲む場面の名演技は、まさに彼女の独壇場ですね。

他にも夫のDVに悩み、実家に帰る原節子や、相変わらずシブイ中村伸郎、やっぱり早世が惜しまれる高橋貞二、小津作品には珍しい藤原釜足など、見所多いです。そして必見です。

小津映画ではもっとも暗い映画。山田五十鈴の名演技が光る。4
小津映画は殆ど好きだが、この映画を見るとき躊躇する時がある。それくらい、小津映画には珍しく最期まで「暗さ」がつきまとうからだ。物語としてはシンプルだが、当時の時代感覚で子供を捨て、男と駆け落ちするなんて弁解の余地もなく、残された子供が恨むのは当然、そうした母と娘が偶然再会する。長女(原節子)はともかく、ろくに顔も知らない妹(有馬稲子)は絶対に許せない。和解することもなく、映画は悲劇的な結末を迎える。私は無声映画時代の数本をのぞき、小津作品はほとんどDVDで持っているが、この映画を見るときはエネルギーがいる。とにかく、小津映画には無駄な台詞というものがない。だから、俳優が上手いとリアリティやその存在感がいやがうえにも増す。この映画ではまず子供を捨てた母親を演じた山田五十鈴。本当に上手い。ついで有馬稲子も熱演だった。かって、小津監督はあなたの映画で俳優として4番バッターは誰ですかと記者にきかれた時、即座に、「杉村春子」と答えたらしい。山田五十鈴はこの映画の4番バッターだと思う。

ネガは大事だよォ、4
昭和32年(1957)作品、小津安二郎最後の白黒映画、

小津作品で最も陰気な印象を受ける作品でもある、喜劇作家の色はあえて抑えきって人情悲劇として製作されている、本作以降、生活苦を感じさせない家庭ばかりを題材にし続けることになり、意図的に成瀬とは違うよ、という姿勢もあったのではないだろうか、

本作は通常、主演は原節子と表示されるが決して原の出番は多くない、現在であればロバート・アルトマン作品のような群像劇であり、原、山田、有馬、笠、中村、高橋らの心情が並行して綴られる点でも小津作品では異色のもの、

「東京物語」で戦争未亡人を演じて以来4年ぶりに小津作品に登場した原は本作では子持ちで倦怠期に悩む主婦役、晩春・東京物語・東京暮色・秋日和と、まるで実際の時間の経過に合わせる様に年齢相応の役を演じられた原節子は稀に見る幸運な女優であろう、後に角川映画が薬師丸ひろ子で同じ事を試みたわけだが、すでに映画女優の時代は過ぎてしまったことを証明されてしまったわけだ、

「晩春」以降の小津作品は意味不明な題名が多いのだが本作の「暮色」はわりあいに内容を表現しているとおもう、劇の終りに主人公それぞれが悲劇を乗り越えて明日に期待をつなぐ姿勢を表現していると考える、成瀬「晩菊」同様に主人公の一人が再起を図る場所が北海道であることに時代を感じます、