帰去来
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曲目リスト
- 多情仏心
- 線香花火
- 異邦人
- 冗句
- 第三病棟
- 夕凪
- 童話作家
- 転宅
- 絵はがき坂
- 指定券
- 胡桃の日
- 多情仏心
商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #2455 / ミュージック
- 発売日: 2005-02-23
- ディスク枚数: 1
- 寸法: .23 ポンド
- 実行時間: 46 分
エディターレビュー
内容(「CDジャーナル」データベースより)
76年11月にソロ第1作目として発表したアルバムで、グレープ時代のさだと今日のさだとを結ぶ接点といえる曲ばかり。「線香花火」そして「異邦人」へと聴き進むと、ついつい涙をホロリと流してしまいそうになるのでは。
カスタマーレビュー
日本的情緒、独創的なモチーフ
常々思っていることですが、さだまさしの言葉巧みな表現や独創的なモチーフには、
本当に魅力を感じるものがあります。
とりわけ日本的情緒を織り交ぜながら綴る古風とも言える彼特有の表現方法は実に見事で、
自らの経験から語るフレーズ、歴史上からヒントを得たエピソード、
鮮やかな情景描写を始め、ユーモア溢れる歌詞も披露しています。
もちろん根底には限りなく愛する対象が存在しているのですが、
時には‘愛を語る言葉’が難解すぎたことも・・・。
このアルバムはさだまさし76年のファーストアルバムで、
グレープ時代から培われてきた彼の曲作りに一層磨きがかけられるとともに、
渡辺俊幸のアレンジとも違和感なく溶け合い、彼の個性が存分に発揮されたアルバムだと思います。
たとえば、冒頭とラストを飾る「多情仏心」では、
竹蜻蛉やシャボン玉という身近な素材を通して「愛する」という気持ちを鮮やかに描いています。
小曲ですが、彼の‘言葉’の本領が発揮された1曲でしょう。
ノスタルジックな「異邦人」に続いて「夕凪」では情景が今にも目に浮かぶような雰囲気の中、
実にスケールの大きなメロディが感動を与えてくれます。
さらに「転宅」での重い素材が一転して、軽いサウンド「絵はがき坂」へと移る転換の妙・・・。
このアルバムは聴く者に感動を運んでくれます。ぜひ一度聴いてみて下さい。
すべてはこの一枚にある
さだまさしは多作の人だ。自ら歌い、ほかの人にも曲を書く。
しかし そのオリジナリティはこの時期に集約される。
淋しさをサビシサとは書かない 哀しいことをカナシイとは歌わない。
逆にオカシイなんて歌ってしまうところに憂いある背中を持つ人の姿があるような気がする。(さださんも含めて。もしかするとあなたも?)
『異邦人』の彼女もまた同じである。
過去のない人がいないように彼女もまた過去と対話しそして現実に
帰るのである。
静かに見つめ、はげしく絶望し怒り、ときには冷たく突き放し、抱き寄せて一緒に笑い泣く、さだまさしの心象風景はこの一枚に封印されている。
今聴いても新しいさだ原点回帰のソロデビュー作をぜひ一聴して下さい。
惜しまれたグレープ解散から7ヶ月の時を経て1976年11月にリリースされたさだまさしの記念すべきソロ・デビュー・アルバムです。「かえりなんいざ」という言葉を基に自身が元気になって帰って来たという意味も込められた古風なアルバム・タイトルが彼の新たなスタートに賭ける静かな決意を感じさせます。私が考えるさだにとって一番大きかった出来事は、やはり何と言っても驚異的な才能の持主のアレンジャー渡辺俊幸氏との幸運な出会いでしょう。彼がさだの繊細な詩曲の世界を更に魅力的に演出した功績は非常に大きいと思います。本作を聴いて改めて気づいたのは、さだは初期の頃から過去の想い出を回想する歌を多く作っていたのだなという思いです。過去に選んだ道が例え悲しい結末を招いたとしても後悔せずに事実として運命を受け入れ淡々と歌っているように感じます。『多情仏心』吹き荒ぶ風の音で始まる無常を感じさせる川柳風の哀歌です。『線香花火』線香花火が消える瞬間の儚さに男女の行く末を暗示しているかの様な風情の歌です。『異邦人』エトランゼと読ませ「タイムマシンでホラ戻った様に 何もかも或の日のまま」と昔を回想し「本当のおわり」を実感する哀しみの歌です。『第三病棟』幼い生命が病気で失われる不公平さを静かに噛み締めて歌います。『夕凪』渡辺俊幸作曲でさだの深い悲しみを堪える詩が見事に結実した名曲です。『童話作家』「私が童話作家になろうと思ったのは あなたにさよならを言われた日」と昔を振り返る女心の歌です。『転宅』少年時代の不幸な実話を基に「人生は潮の満ち引き」と歌う感動曲です。『絵はがき坂』さよなら間際の微妙な状況を明るく歌う軽快な一曲です。『指定券』「はじめる前から終る旅もある」と歌う男女の別れ歌です。『胡桃の日』男女の諍いを歌う激情の曲でエンディングは今尚衝撃的です。今聴いても新しいさだ原点回帰のソロデビュー作をぜひ一聴して下さい。





