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隠し剣 鬼の爪 特別版 [DVD]

隠し剣 鬼の爪 特別版 [DVD]
監督: 山田洋次

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  • Amazon.co.jp ランキング: #35049 / DVD
  • 発売日: 2005-04-28
  • アスペクト比: 1.78:1
  • ディスク枚数: 3
  • 形式: Color, Dolby, Limited Edition, Widescreen
  • オリジナル言語: 日本語
  • 字幕: 日本語, 英語
  • 実行時間: 131 分

エディターレビュー

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   時は幕末、庄内・海坂藩の下級武士・片桐宗蔵(永瀬正敏)は、かつて自分の家に奉公していたきえ(松たか子)が嫁入り先で虐げられていることを知り、その身柄を預かった。しかし世間の目は冷たく、やがてきえは宗蔵のもとを去っていく。そんな折、謀反の罪で投獄されていた友人の弥一郎(小沢征悦)が脱獄。家老の堀(緒形拳)は、非情にも宗蔵にその征伐を命じた…。
   名匠・山田洋次監督が『たそがれ清兵衛』に続いて藤沢周平の時代劇小説を原作に取り組んだ時代劇。一見前作と似たドラマ展開だが、その実、前作よりも一歩踏み込んだ武家社会批判や、それに対する主人公たちの前向きな姿勢が汲み取れるものとなっており、娯楽的な要素もぐんと増えている。『男はつらいよ』を彷彿させる人間関係図も見え隠れするなど遊び心も多分で、また殺陣の非情なダイナミズムも今回の方が際立っている。永瀬の立ち回りも見事。前作の好評を受けて、さらなる進歩を遂げた傑作である。(的田也寸志)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
山田洋次が監督・脚本を務め、藤沢周平原作によるふたつの短編小説を元に男女の悲恋を描いた時代劇。幕末を迎えた江戸時代を舞台に、下級武士である片桐宗蔵と、かつての片桐家の奉公人・きえが恋に揺れ悩む姿を静かに映す。

内容(「Oricon」データベースより)
2004年秋に全国劇場公開された「隠し剣 鬼の爪」をパッケージ化。幕末の海坂藩を舞台に、新しい世の中と侍の世界との間で揺れ動く一人の下級武士を中心に描いた時代劇。永瀬正敏、松たか子ほか出演。


カスタマーレビュー

珠玉の時代劇5
 東北弁(といってもそれぞれの県で微妙に違うが)で徹頭徹尾通した映画がこれだけ人々の共感を得るということは、この映画がいかに日本人にとって普遍的な主題を扱っているかということの証明でもある。
明治という、いわば新しい国家を産む産みの苦しみというもの、幕末における奥羽の侍の悲哀というようなものを鮮やかに描いている。
日頃NHKの幼稚な「大河ドラマ」や、今では老人も見る人が少ないであろう「水戸黄門」、あまりにも非道い子供向けドラマ「暴れん坊将軍」などを見慣れている人は恐らくこの作品を見て感激することだろう。子供の喧嘩に突然大人が割って入ったというような格の違いを感じるに違いない。
侍、とりわけ下級武士の生活の描写、人を斬る道具である刀というものの表現などは初期の黒沢映画に相通ずるものがある。山田監督は、登場人物着用の衣裳、小道具に至るまで手を抜いてはいない。映画造りに実はこういった小道具に対するこだわりがいかに大事であるかということを改めて教えてくれる。大作である。

たそがれ2だと思って観ないでください5
 どうも邦画というのはリアリティに欠ける。例えて言うなら古参兵がマッサラな服を着て威張り散らしている。もっとくたびれた服を着ているなら納得するが、観ていていてこっちが恥ずかしくなる。

 主役が好きで観たが、時代劇=山田洋次監督というのはどうなのかな?と思ってたけど杞憂に終わった。なんと永瀬正敏は本当にさかさきを剃り、下級武士の貧困さ、無精さ加減を味わい深く出している。本来、映画を作るなら徹底してその時代に誰がどういう思いでどの様に生きたかを細部にまで神経を使わなければならない。それがこの映画にはしっかりなされているところに、やはり山田監督は邦画を代表する監督であるとを思い直された。

 ヒロインとの雪降る再開シーン、本物の雪のようでロマンチックだし、殺陣シーンは雨が降るのをそのまま撮影したためより迫力が出ている。方言も温かく、ジーンと染み渡る。

 武士を捨てて悪を討つ最後の隠し剣は原作には書かれていない。その辺りもなかなか美味く描かれている。

 黒澤監督が亡くなり、ああ時代劇邦画ももう終わりかと思っていたが、今は山田監督の次回作に期待する日々だ。
 お恥ずかしいことだが持っているのにもう一枚買ってしまうところだった。

藤沢周平映画の最高峰5
「武士の一分」までの一連の藤沢周平映画の中で、この「隠し剣 鬼の爪」がベストだと思う。

まずなんといっても、ヒロインの松たか子が素晴らしい。「女性の品格」という本が売れる
現代だが、このきえという女性は「品格」よりもっと大切な何かを仄かに薫らせ、愛おしい。

また永瀬正敏も良い。各作品の主人公の中でも、飛び抜けストイックで無駄な動きもなく、
田舎の小さな藩の下級武士という感じが一番する。

緒形拳も、各作品の悪役の中で最高のワルである。(最悪のというのが正しいのかな?)
監督は山田洋次でないが、「蝉しぐれ」ではとても善い人だったのでその落差が面白い。

さらに、タイトルは勇ましいが、立ち回りの時間は短くそれでいて深く印象が残るシーンだ。
後から思うと、こういう題名を付けてしまう事はリスキーだが、そうでないと見逃すほどだ。

いささか書き過ぎてしまった。
もう一度言う。松たか子のきえは邦画史の1ページを、ひそやかに飾るヒロインである。