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古都 [DVD]

古都 [DVD]
監督: 中村登

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  • Amazon.co.jp ランキング: #27359 / DVD
  • 発売日: 2004-12-23
  • アスペクト比: 2.35:1
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Color, Dolby, Widescreen
  • オリジナル言語: 日本語
  • 実行時間: 105 分

エディターレビュー

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『甦える大地』の中村登監督が川端康成の同名小説を映画化した文芸ロマンス。幼い頃に捨て子にされ、呉服問屋で何不自由なく育った千恵子と、偶然再会した双子の姉・苗子が、想いを寄せるひとりの男性を巡って恋愛の波紋を広げていく。

内容(「Oricon」データベースより)
朝日新聞連載川端康成原作から、「河口」の権藤利英が脚色、「続・愛染かつら」の中村登が監督した文芸もの。別々に生きて来た瓜二つの姉妹の出会い、愛、親と子のつながりを描く。岩下志麻ほか出演。


カスタマーレビュー

古き良き京の都。5
物語は、原作とほぼ同じです。成島東一郎による撮影が、綺麗な京の街を見事に映像化しています。公開年度が1963年。当時だからこそ“古都”の雰囲気が出せたのでしょう。京の街の景観は、80から90年代に見事に損なわれてしまいました。主演の岩下志麻は、上品でとても綺麗。作品世界に見事にマッチしています。「捨て子の方が、恵まれた人生を歩む」人生の皮肉な巡り合わせ。武満徹による音楽が、暗い影を落している作品世界の雰囲気を醸成しています。

なお、特典映像(シネマ紀行)として作品の舞台となった京の街を、女優森口瑤子が尋ねるというものがあります。撮影秘話を舞台となった呉服屋、料理屋などの主人にインタービューを交えて語られます。しかし、作り手の製作秘話がありません。せめて岩下志麻のインタビューぐらいは収録して欲しかったです。

なぜこれは輸出用のDVDが作られていないのでしょう?5
これは素晴らしい映画です。今まで知らなかったのが残念なくらいです。この作品は変貌する前の京都(新幹線ができる直前の昭和37-38年)と初期の岩下志麻という二つの偶然がもたらした僥倖としか言いようがありません。京都の町の瓦屋根を上から移した最初のシーンから観客の眼を釘付けにしてしまいます。この統一性と秩序はもうこの世には存在しません。そして京都のシーンがこれでもかというくらいに描写されていきます。それと対比される形で浮かび上がるのが北山の森のシーンです。ここでは京都の背後の自然が見事な陰影の下で描かれます。岩下志麻の一人二役もお化粧を含めて見事な演技力でこの双子の生い立ちの違いがもたらしたパーソナリティの違いを演じています。そして最後に武満の音楽です。この音楽は現代音楽でありながら、部外者にはうかがい知れない京都の闇を強調するようにドラマのサスペンスを盛り上げていきます。ストーリーは春から夏、秋、そして最後の冬へと、京都の四季風物を紹介しながら、物語の展開と見事に対を成しています。雪が積もった朝の最後の別れのシーンは時が生み出した埋めることのできない隔たりを強調する形で締めくくられています。滅びへの無意識の予感こそ、この作品を生み出した原動力だったのでしょう。

良質な邦画をもっと観よう5
京都旅行の前に見直しました。こくのある味わいを持った作品です。
千恵子は呉服屋の広告塔であるお嬢さま。己の宿命をわきまえ、伴侶の選択も流れに逆らわない。
苗子は北山杉の里の奉公人だが、凛とした美しさを湛える。
突然、自分の知りえない世界を見せつけられ、互いの領分に踏み入れば、
いずれ不幸になるのは目に見えている。せつなさに涙があふれました。
志麻さんの京ことばが、心地よく耳に響きます。

商家の様子もしっかり描けています。
尼寺にこもって友禅の下絵を描く父親は、じつはお茶屋遊びも好き。
京の旦那はん事情、芸者とのやり取りに、吹き出しちゃうような場面もあります。
着物と西陣織の帯の組み合わせがもう、素ン晴らし〜〜〜い!
雪景色の町屋のシーンに感動がひた寄せます。