カンゾー先生 [DVD]
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #14966 / DVD
- 発売日: 2004-05-21
- アスペクト比: 2.35:1
- ディスク枚数: 1
- 形式: Color, Widescreen
- 実行時間: 129 分
エディターレビュー
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戦時下の岡山県で「開業医は足だ」をモットーに診療を続ける赤城風雨(柄本明)は、どんな病気も肝臓炎と診断してしまう「カンゾー先生」と呼ばれる医者。「このままでは日本中に肝臓炎が蔓延し、国が壊滅してしまう」との危機感を抱いた彼は、診療の傍ら肝臓炎ウィルスの研究に精を出す。そんな折り看護婦として雇われているソノ子(麻生久美子)が、負傷した脱走兵・ピート(ジャック・ガンブラン)を診療所に匿ってしまう。
今村昌平監督の作品は人間の生き様を鋭く洞察するその視点から、やもすれば陰湿な作風になりがちだが、本作に関しては、からっとした爽快な作品に仕上がっており、戦時中という時代を生き抜いた人々の滑稽さと大らかさを巧みに描いている。イマヘイ監督、撮影当時72歳という年齢が信じられないほどの軽快な演出に加えて、「日本人全員の頭が肝臓炎になってしまう」といった鋭い社会批判まで盛り込む絶妙なバランスは、前作「うなぎ」から脚本に参加している、子息の天願大介の手腕も生かされていると見た。(斉藤守彦)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『復讐するは我にあり』の今村昌平監督、『油断大敵』の柄本明と『アイデン&ティティ』の麻生久美子の共演によるユーモラスなドラマ作品。町人から“カンゾー先生”と揶揄される初老の医師と、彼を取り巻く人々の人間模様をほのぼのと描き出している。
内容(「Oricon」データベースより)
戦時下の田舎の小さな漁師町を舞台に「カンゾー先生」と呼ばれる風変わりな医者とまわりの町民たちの人間模様を描いた作品。出演は柄本明、麻生久美子、世良公則ほか。
カスタマーレビュー
麻生久美子のデビュー作にして代表作
お話は、昭和20年の夏、もうすぐ戦争が終わろうとしているころの
瀬戸内海の港町を舞台に、患者を肝臓炎としか診断しない風変わりな
町医者(柄本明)と、若くて美人の看護婦(麻生久美子)を中心に、
人間の「性」と「生」をコミカルに描いた人間喜劇。
坂口安吾の原作小説を、「楢山節考」「うなぎ」の今村昌平監督が
映画化した秀作ですね。私はカンヌ受賞の「うなぎ」よりこっちの
ほうが出来としてはいいと思います。
やっぱり柄本明の存在は大きいね。「うなぎ」でも役所公司を
食ってたところ大だもんね。
他にも、世良公則、唐十郎、松坂慶子といった役者たちが、
今村監督の演出を得て、生き生きと楽しんで演じているのが
観てて気持ちいい。
でもやっぱりこの映画は麻生久美子でしょう。
映画女優として着実に成長し続けている彼女の文字どうり体当たりの
演技。それからオールヌードは必見ですぞ(笑)
山下洋輔の音楽も効いてるね。
絶望的状況下、ひどく不思議な人間関係。
主人公(赤木風)の根拠なき善行への執念、人妻で娼婦で看護婦(その子)の絶望と情熱、鳥海先生の中毒症状に、梅本坊主のウソ臭いお説教、とある脱走兵の不幸に、焦点のズレた日本軍、バクテリアがあって、肝臓炎があって、鯨とピカドン。まさに戦中のドサクサその物といった感想です。それは坂口安吾原作と言われて、なるほど納得がいくわけで、今村昌平監督作品といわれてさらに確信へと変わります。何故これほど激しい内容を綴った映画だというのに、これほどまでに愛らしく優しげに映るのでしょう(音楽も良かったしね)?非凡な秀作に飢えている人々全てにこの映画をお薦めします。
古き田舎の無知な日本人特有の強さと愛らしさ、プラス品無き最下層の肉欲への露骨な欲求をベースに、戦争があって、化学と医学があって、不条理と現実がある。まさに1つの時代を真剣に見つめてみようとトライする人にはこれほどはないという教材でもあり、心地良きエンターテイメントでもあります。「開業医は足だ、片足折れれば片足にて走らん (中略) 走りに走って生涯を終わらん!」という例あの殺し文句は、何も開業医に限定した話ではなく、「とにかく一生懸命に突っ走れ!」という定義なき日本思想の現れであり、多くのクタビレ気味な人々へのこの上ない激励詩ではないでしょうか(僕は鬱病常態だった当時、随分とこの映画に救われました)。
実はこの映画、製作開始当初は随分と配役が違ったそうです。三國連太郎が主人公を受け持っていたし、のち彼が断念した後は緒方健が立候補したそうなのですが、これは却下だったそうです。正直言うと、三國主演、緒方主演、どっちも見てみたかったっ!!しかしそれは柄本明主演に不満があるというわけではありません。これもやはり素晴らしいのです。結果当初柄本担当だった鳥海先生は世良が演ずることになったのだし、それが幸をそうしたことは事実です。とにかく不思議な連中が集まって、実に和気あいあいとお互いを引き出し合った一本の美しき映画。これは演技を勉強してる人なんかにもお薦めですね。
美しい瀬戸内の光景は生命力の象徴か
映画「楢山節考」を観て、今村昌平監督作品は過度な現実描写が多いと思っていた。本作ではこの印象がなりを潜める。
この作品は美しい映像と官能的なエロスが特徴だ。前者は瀬戸内(岡山)の光景であるし、後者は主演女優の描写だ。
舞台は第二次世界大戦末期の瀬戸内であり、人々の生活に溶け込んだ瀬戸内と、様々な色を見せる自然としての瀬戸内の両面を映像として映し出す。また、官能的な映像もあるが、必要以上に過激なものではない。とても綺麗なものだ。(ただ、家族で観る映画では無いと思うが。。)
一方で、主人公の開業医の生き様も良く描写されている。戦争中ということもあり、肉親と離れ離れに暮らす寂しさ、さらには、日々接する患者達の生死を含めた人間模様がそこにはある。生命を意識しながら、現実的に生きる様には、文字どおり「生命力」を感じる。官能的なシーンが多く登場することは、「生命力」を追い求めた結果なのかもしれない。
総評すると、力強い作品だと言える。「生きることの尊さ」と、生き物の持つ「生きようとする力」を認識できる。この映画のテーマは「生きること」である。

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