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宗方姉妹 [DVD]

宗方姉妹 [DVD]
監督: 小津安二郎

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  • Amazon.co.jp ランキング: #13916 / DVD
  • 発売日: 2004-01-30
  • アスペクト比: 1.33:1
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Black & White
  • オリジナル言語: 日本語
  • 字幕: 日本語
  • 実行時間: 112 分

エディターレビュー

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   日本の古い因習に縛られて生きる姉・節子(田中絹代)と、そんな呪縛から解き放たれて自由に生きる妹・満里子(高峰秀子)。節子の夫(山村聡)は失業しているため、いやいやバー勤めをしている節子は、ひそかに神戸の家具屋・田代(上原謙)に惹かれているようだが、満里子はそんな姉が気が気でならない……。
   名匠小津安二郎監督がホームグラウンドの松竹を初めて離れ新東宝にて撮った、大佛次郎原作の文芸映画。戦後になって日本の古い伝統や習慣が徐々に失われていくさまが、姉妹の確執などを通して、小津映画には珍しくドラマティックにつづられている。妹の描写など、今の眼で見ると多分に古風ではあるのだが、当時はこれで相当に斬新だったのだろう。(的田也寸志)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
世界中の監督に影響を与えた小津安二郎監督が、松竹を離れ、はじめて新東宝で製作した作品。主演は田中絹代、高峰秀子。伝統を大切にし、皮肉屋の夫に耐えつづける姉と、そんな姉に反発する奔放な妹の対比で、日本の家庭崩壊を描いた人間ドラマ。

内容(「Oricon」データベースより)
皮肉屋の夫に耐えつづける古風な姉とそれに反発する奔放な妹との対比で日本の家庭崩壊を描いた作品。出演は田中絹代、高峰秀子、高杉早苗ほか。


カスタマーレビュー

小津映画では異色でシリアスな映画だが、田中絹代に強く惹かれる4
時代は戦後だが、設定としては昭和30年くらいか。戦争の傷跡というか、その余韻が残っていたころだろう。夫(山村聡)が失業状態で、妻がBARを経営し生計を立てている。寡黙で、妻の田中絹代に辛く当たる。当時としては男の沽券にかかわるといったところだろう。わからなくはない。また、妻には初恋の人〔上原謙)がいて、家具ビジネスを手広くやっている様子。それも夫には気にくわない。そんな二人を見て、妹(高峰秀子)は夫に批判的。高峰秀子がうまい。姉はどちらかといえば古いタイプの女で、ただ、ひたすら耐える。戦争に負け、価値観が大きく変わり、それにしたがい日本の伝統的な家庭も徐々に崩れていく、そんな時代だった。みんな上手いが、さらにあげるなら、夫役の山村聡

も好演。いまの若い女性が見たらイライラするかもしれないが、日本の夫婦関係というものは、多くがそうだったような気が、自身の体験からも感じる。小津映画としては、決して成功作とはいえないかもしれないが、当時、まだ、小学生だった私には妙に懐かしさをおぼえる映画です。時代の空気を知る、そんな意味でも、若い人に見て貰えればと思います。

姉妹の掛け合い漫才のように楽しい(‾o‾)5
 敗戦前の「出来ごころ」「淑女は何を忘れたか」の延長にあるようなユーモアたっぷりの
物語ですね。とても楽しかった。田中さんも高峰さんも可愛いですねぇ。100点満点です。(^_^)/‾

小津監督作品の相当なファンに薦める映画4
小津監督の、「晩春」の次作となる作品。ロー・アングル・ショット、人物2人が並んで腰掛けて話をする場面や対峙して話をする場面の構図及びカットの切り替えの妙、そして筋の転換点で挿入される何気ないカット(本作では、室内の静物の他に、墓地、電車、お寺、箱根の山等)といった小津映画の特徴は本作でもたっぷり。ただし、原節子は出演せず、笠智衆は脇役で、田中絹代、高峰秀子、上原謙の3人が主となってストーリーが展開する。この日本映画全盛期を代表する美男美女の競演が画面にもたらす輝きは見事だ。

ストーリーは暗め。宏(上原謙)が好きなことに気づいたときには時遅く三村(山村聡)と結婚した宗方姉妹の姉(田中絹代)が、特に夫が失業してからひどくなった夫婦間の冷え込みにもめげず、宏への想いを胸にしまったまま、BARを経営して生活を支え、離婚を勧める妹(高峰秀子)の言葉にのらず、逆に夫婦は我慢してよくなっていくもので、流行を追うことが新しいことではないと、古さを守ることの大切さを説き、妹の姉を心配しての大胆な行動をたしなめ、宏と再会してもよろめくことなく、きびきびと日々を過ごす。しかし、無職の負い目と妻の宏への秘めた想いを知る夫は酒びたりで、妻に愛情を示せず、遂には暴力をふるう。そこで妻は別れる決心をするが、夫は急死する。暗い影が前途につきまとうことを嫌う妻は、宏とも別れて気持ちを整理する。古き良き日本の夫婦像を信じる姉が健気だが、最後に自分の気持ちに忠実に行動したことを妹に告げる笑顔に救われる。

今の感覚ではいらつく人もいるだろうが、古さに殉じる姉の立ち居振る舞いの美しさに目を奪われる。筋・出演者の点で戦後の小津監督作品中、異色作に分類できる本作を真っ先に見るべきとは思わないが、戦後の変わり行く日本・価値観を背景にした男女の小津流愛憎劇として、相当なファンは必見だろう。当時の薬師寺の雰囲気がいい。