時計じかけのオレンジ [DVD]
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #19153 / DVD
- 発売日: 2001-08-23
- アスペクト比: 1.78:1
- ディスク枚数: 1
- 形式: Color, Dolby, DTS Stereo, Widescreen
- オリジナル言語: 英語
- 実行時間: 137 分
エディターレビュー
内容紹介
素晴らしい。並外れた映像、音楽、台詞そして情感の力作。(ビンセント・キャンビー/ニューヨーク・タイムズ)
喧嘩、盗み、歌、タップ・ダンス、暴力。山高帽とエドワード7世風のファッションに身を包んだ、反逆児アレックス(マルコム・マクドウェル)には、独特な楽しみ方がある。それは他人の悲劇を楽しむ方法である。アンソニー・バージェスの小説を元に、異常なほど残忍なアレックスから洗脳され模範市民のアレックスへ、そして再び残忍な性格に戻っていく彼を、スタンリー・キューブリックが近未来バージョンの映画に仕上げた。忘れられないイメージ、飛び上がらせる旋律、アレックスとその仲間の魅惑的な言葉の数々。キューブリックは世にもショッキングな物語を映像化した。当時、議論の的になったこの作品は、ニューヨーク映画批評家協会賞の最優秀作品賞と監督賞を受賞し、アカデミーでは作品賞を含む4部門にノミネートされた。現在でも『時計じかけのオレンジ』のその芸術的な衝撃と誘惑は観る人々を圧倒する。
映像特典…オリジナル劇場予告編
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キューブリック作品で最もカルトな人気を誇る、ウルトラバイオレンスSF作品だ。
麻薬、暴力、盗み、暴行など、悪の限りを尽くす近未来の不良グループ。リーダー格のアレックスは、ある盗みの最中に仲間の裏切りで捕まった。その服役中に、悪人を善人に変える奇妙な洗脳実験を受け、暴力を嫌悪する無抵抗な人間となって娑婆に戻される。しかし、そんな彼を待っていたのは、かつて自分が暴力の対象にしていた者たちからのすさまじい報復だった。
アナーキーな若者の過剰なまでの暴力嗜好を、芸術的かつポップなセンスで大胆に映像化した。一度観たらとりつかれるほどの妖しい魔力に満ちた、永遠のバイブル作品だ。(山内拓哉)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
暴行が横行し無秩序となった近未来を舞台に、暴力的な少年を“無害”にする生態実験の様をシニカルに描いた傑作SF。旧商品に対し、ニューマスターによる高画質化と、5.1chサラウンドによる臨場感の向上を実現している。
カスタマーレビュー
すべての若き野郎ども
日本公開時、小学生で懐かしきスバル座にて鑑賞した。
初日、早朝より並んでいると職員の人だろうか、「おや、早いね。ほら食べな。」
と言ってアンパンをくれた事を思い出す。あの方は元気だろうか。
このような映画が当時PG制限すらなかった時代に改めて驚く。
またどんな情報経路でこの映画を知ったのか、どうしてそうまで関心を
持ったのか、殆ど記憶がない。
ヴィデオ化もDVD化も、かなり遅くになってからだったと記憶しているが
改めて鑑賞すると、他のクブリック作品と比較しても、かなりのアラが目立つ。
前半にあたる無軌道な未来の若者達の残虐な暴力シーンは、ほぼブツ切り状態で
前後の脈絡なく殆どロッシーニの音楽に合わせたPVのようですらある。
それが描かれる残虐性の反面、非常にポップでコミカルであるから、見ていて
この斬新さに何だかカタルシスすら憶えるのだ。
ロッシーニのオペラに合わせて喧嘩する若者達がまるで、オペラの出演者のようなのだ。
このウルトラ・ヴァイオレンスのピークにあたる「不意の訪問」によるレイプ・シーンは
最早、目を覆うばかりの残虐さであるが、さすがに肝心な部分は撮影もされていないし、
当然、画面にも出てこない。原作でも同様。
何故ならポップではないからだ。
そして不良少年たちのチーム・ユニフォームのポップさ、付けまつげ、血だらけの目玉のカフス、
山高帽、そういったファッションのユニークさ、全てが新しく感じたのだ。
また不良少年達のリーダー、アレキサンダー・デラージ君が暴虐の限りを、その性欲と
ともにクラッシック音楽に昇華させていく、という不気味な趣味がこの少年の
異常さを更に際立たせる。そもそも、不潔な事が大嫌いなのだ、アレックス君は。
何しろ、少年達の不協和音が出始めるのが、コロバ・モロコ・バー(麻薬入りの
ミルクを販売するバー)で第九を歌い始めた女性をからかう仲間に対して
たしなめるところから始まるのだから格好いい。不良なのにクラッシック音楽が趣味。
当時の日本の不良少年はほぼ100%、リーゼントにボンタン、ヨーラン、そしてツナギ。
聞いてる音楽がキャロルやら、DTBWBやら、もう完全なステレオ・タイプ。
全くもって格好良くなかった、のである。
映画は彼らドルーグ(原作もそうだがロシア語を隠語として使うのがクール)が
大暴れする前半は本当に楽しいのだが、投獄されてルドヴィコ療法を受けるあたり
から極端にスピード・ダウンして、同時にあれだけ魅力的だった前半が嘘のように
なってしまう。
ところが良く見ると映画構成としては、この全く魅力の無い後半の
方が編集やその他の構成がキチンとしているのである。
映画とはかくも不思議な芸術である。
技術や構成や、脚本、編集、撮影、そういった映画製作の根本が
滅茶苦茶な方が魅力的なことがあるのだ。
主役、アレキサンダー・デラージを演じたマルコム・マクドウエル氏はキャリアのピークと
なり、その後あまりに強烈なこのアレックス役の亡霊から結局、逃れる
ことは出来なかった。
当時はまだゲイであることをカミング・アウトしていなかったウオルター・カーロス氏に
よるスコアがまた強烈で1年後、デヴィッド・ボウイ氏の「ジギー・スターダスト」ショーの
オープニングに高らかに鳴る、というオマケもつき全世界的にボウイ氏もカーロス氏も
ブレイクしたのだった。
無論、ボウイ氏のヘアーもオレンジ色に染め上げられていた。
更に1年後、全世界のサッカー界に、そのあまりの未来的なサッカーをひっさげて
74年W杯を蹂躙したオランダ・チームがそのオレンジ色のユニフォームに合わせて
「時計仕掛けのオレンジ」軍団とも呼ばれたのだった。
また1年後、日本のTVドラマ、萩原健一主演の「傷だらけの天使」の
オサムちゃんが住むペント・ハウスの壁にドーンと巨大なこの映画のポスターが
貼ってあって狂喜したものだ。分かってる人は分かってる。
映画が持つ、何だかよくは分からないが不思議にポップな感覚が
異常に「新しく」そして「ハラショー」だった本物の奇跡。
以後クブリックは勿論、世界にこんなトンデモ作品を残すことは出来なくなり、
しかし逆に映画作品として高尚ないくつかの作品を残すことになる。
「フル・メタル・ジャケット」。傑作。
「レイプとウルトラ暴力とベートーベンが俺の生きがい」
全てのイメージと音楽が印象となって目に飛び込んできます。
これだけ考えなくても「感じる」事のできる映画は希有でしょう。
解釈なんて殆ど要らない映画なんですけど、わかりにくい部分や
勘違いしやすい部分も持っていて、それで不当な評価を得たり、
犯罪を助長するものと思われてしまうのは残念なことです。
主人公アレックスには暴力を制止する「罪悪感」と言う足枷が
ついてないですよね。楽しそうです。何物の束縛も受けず、
本能的に暴力を楽しむ彼は暴力の権化。
まぁ、そんな無体な人間が法社会で通用する筈もなく、
暴力の後に仲間に裏切られ、しかも猫婆さんが死んじゃってて、
殺人犯。(でも14年って短くないか?)
刑を受けても、やはりアレックスはアレックス。
不敵に笑って自信に溢れ、好奇心とある種の無邪気さを備えた
子供のようなアレックスは何も変わりません
(彼自身は、最後までずっと同じ彼だった。そう思います)
政府はここで犯罪者を無くす愚民政策のマウスとして
アレックスを選び、彼は自由意思の表現を、
暴力、レイプ、そしてベートーベンの音楽を奪われてしまいます。
犯罪を犯す悪人を更正させるにはどうすれば良いか。
「犯罪行為を試みる時に生理的に嫌悪を覚えさせるように
教育すればいいのだ」まさにマウスがやってる条件付けの実験と
同じですけど、これは怖いですよ。
犯罪者には人権はない、と考える人もいるかも知れませんけど、
政府がほかの国相手に、これを試みる。
国家が国民に同じ事を試みる、
そういう可能性だって十分ある訳ですから。
(これは手塚治虫の「時計じかけのりんご」で描かれてますけども)
アレックスはその後、「暴力ふるわないジャイアンなんて
怖くないや」って感じで以前の仲間や被害者から
ことごとく仕返しされてますど、復讐と言う大義名分があれば、
簡単にその暴力性への制御を解除し、暴力行為という本能に浸る
ことが出来る。つまり、みんな心にアレックスって言う
存在を持ってる(国家も含めて)って事なんでしょうねぇ。
悪い事すりゃ自分が痛い目に遭う、って感じにも取れますけど。
しかし、アレックスは結局助かり、政府と仲良くしたり(!)。
愚民政策の治療を受け、夢の中で彼が生きる歓び、
暴力とレイプとベートーベンを取り戻します。
このラストが不当な評価を得てる原因だと思いますけど、
要するに、アレックスってのは人間の一面の象徴なんですよね。
結局の所人間は暴力やレイプの衝動を本能的に備えていて
人間である限りはそれを失う事はないんだよって、
そういうメッセージなんだと思います。
脱帽。
僕の中でベスト1。
斬新な映像表現、役者の演技、全てにおいて圧倒された。
何が正しいのか?何が間違っているのか?
結局何がいいのか。何が悪いのか。そんなことは誰にも分からない。
己の理性を全面に押し出す犯罪者とそれを抑圧し威厳を保とうとする国家。
まさに「皮肉」。現代社会への警鐘。何が善?何が悪?とにかく必見。
これほど考えさせられた映画は他に無い。キューブリック万歳。

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