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ワーグナー:名演集

ワーグナー:名演集
クナッパーツブッシュ(ハンス), フラグスタート(キルステン), ロンドン(ジョージ), ニルソン(ビルギット)

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おすすめ度:

曲目リスト

  1. 楽劇「神々の黄昏」~夜明けとジークフリートのラインへの旅(序幕)
  2. 楽劇「神々のたそがれ」~ジークフリートの葬送行進曲(第3幕)
  3. 舞台神聖祝典劇「パルジファル」~クンドリの語り「幼な子のあなたが母の胸に」(第2幕)
  4. 楽劇「ワルキューレ」~ヴォータンの告別「さようなら,勇ましいわが子」-魔の炎の音楽(第3幕)
  5. 楽劇「トリスタンとイゾルデ」~第1幕への前奏曲
  6. 楽劇「トリスタンとイゾルデ」~イゾルデの愛の死「優しくかすかな彼のほほえみ」(第3幕)

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  • Amazon.co.jp ランキング: #11409 / ミュージック
  • 発売日: 2001-04-25
  • ディスク枚数: 1
  • 実行時間: 60 分

エディターレビュー

内容(「CDジャーナル」データベースより)
若い頃からワーグナーを最も得意としていたクナッパーツブッシュが晩年に録音したワーグナー名演集。内面の激しい燃焼を大きなスケールで表現した演奏は、彼の芸術の粋を伝える。


カスタマーレビュー

音質の改善著しく、新鮮な印象あり5
 LP時代からクナを聞いています。演奏については、つとに知られた名演ばかりなので詳細は他の方に譲るとして、このCDの音質の素晴らしさをご紹介しましょう。

 デッカ社の1950年代後半~60年頃の録音なので、当時のプロデューサー、カルウショウ氏の好みが生かされた録音となっています。すなわち個々の楽器の分離をきちんと取り、聞く人がまるでオーケストラのど真ん中で聞いているような分離の効いた、周囲からたくさんの音が押し寄せるようなサウンドです。

 これまでの技術では、CDのリマスタリングの際に不満がありました。ひとつは弦楽器の高音の雰囲気が出ないこと、もうひとつは(これがデッカにとって致命的でしたが)分離したはずの低音楽器の音が曖昧模糊として、うるおいも切れもなかったことです。
 この新しいCDは素晴らしいです。どのような技術改善がなされたのかは分かりませんが、つややかな弦楽器の高音と、あざやかで切れのよい低音(トロンボーン、チューバなど)がしっかりと聞こえます。特に「ジークフリートのラインへの旅」「ヴォータンの告別と魔の炎の音楽」で著しい改善が見られ、クナッパーツブッシュの芸術が素晴らしい形で甦ってきました。

 クンドリーを歌うフラグスタートのクリーミーな声、ジョージ・ロンドンのホッターとはまた違ったタイプの良いヴォータン、ビルギット・ニルソンの十八番のイゾルデ、と名歌手の競演も美しく、非常に新鮮な印象を受けたCDです。感激しました。おすすめします。

ワーグナー音楽の大家の、ワーグナー音楽の神髄を極めた名演奏5
ワーグナーの音楽には、一度、とりつかれたら抜け出せなくなるような、麻薬にも似た魅力があるとされ、「ワーグナーの毒」といわれているのだが、たしかに、それは的を射た比喩だと思う。ただ、ワーグナーは、オペラの作曲家であり、オペラが苦手、あるいは、嫌いという人にとっては、そんなワーグナーの世界に浸るのは、一方では、苦痛と隣り合わせということにもなる。私を含めた、そんな人にお勧めなのが、ワーグナー音楽の神髄を「美味しいとこ取り」したともいえる、「ワーグナー管弦楽曲集」である。

ワーグナー音楽の「美味しいとこ取り」には、色々な組合せがあり得るので、CDによって、曲目編成はさまざまだが、「リング」全曲中、最も感動的な名曲といわれている「ジークフリートの葬送行進曲」は、「ワーグナー管弦楽曲集」と銘打ったCDの定番曲となっており、ワーグナー音楽の大家として定評のあるクナッパーツブッシュの演奏は、この曲が、素晴らしい出来なのだ。

私は、この曲については、トスカニーニ、クレンペラー、ショルティなどの名盤を始め、11枚のCDと聴き比べをしてみたのだが、このクナッパーツブッシュの演奏に勝るものはないと、堅く信じている。クナッパーツブッシュは、重心を低く置いた、悠揚迫らぬ息の長いテンポで、うねるような独特なワーグナーサウンドを、弱音から最強音まで、スケール大きく響かせており、この演奏には、まさに、麻薬にも似た「ワーグナーの毒」があるのだ。

その外の5曲も、ワーグナー音楽の神髄を極めた名演奏とされているものばかりであり、クナッパーツブッシュのこの「ワーグナー名演集」は、「21世紀の名曲名盤」(2004年音楽之友社)の「ワーグナー管弦楽曲集」中、クレンペラーと並んで第3位にランクされている。

記念碑としての1枚5
 ジョン・カルショーが当初「指環」の全曲録音をクナッパーツブッシュに依頼しようとしていたことはよく知られている。このディスクはそうした経緯の副産物であるわけだが、副産物と言うにはあまりにも冠絶した演奏が並んでおり、まさに記念碑といえる。
 わたし個人としては「ヴォータンの告別」をきくことが多い。ジョージ・ロンドンという歌い手は評論家筋にはさして受けないようだが、ここでの歌唱はまことに素晴らしい。地響きをたてるようなVPOの大音響を突き抜けて彼の押しのある低音が飛んでくるさまはまさに圧巻だ。
 ほかにもクンドリを歌うフラグスタート、イゾルデを歌うニルソンといった「声の饗宴」がたのしめる上に、素のオケの曲も収録されている。