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バッハ:ヨハネ受難曲

バッハ:ヨハネ受難曲
メ(ギ・ドゥ), オランダ・バッハ教会合唱団, シュリック(バルバラ), ベッセル(カイ), メルテンス(クラウス), コーイ(ペーター), テュルク(ゲルト)

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曲目リスト

  1. ヨハネ受難曲

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  • Amazon.co.jp ランキング: #572777 / ミュージック
  • 発売日: 1999-11-25
  • ディスク枚数: 2
  • 実行時間: 108 分

エディターレビュー

内容(「CDジャーナル」データベースより)
コープマンがここでも自然なたたずまいを保ちながらも緻密な表現を聴かせてくれる。ギ・ドゥ・メのエヴァンゲリストも語りと音楽が見事に一体となった歌い方で功労賞。ただし各アリアのソリストには少し優劣にムラがあることも確か。合唱は最高の領域。


カスタマーレビュー

合唱の洗練された美しさ4
福音書記者のギ・ド・メイはメロディの流れを重視した歌唱で言葉に対する重みが不足しているように思うが、ノーブルな歌声は大変魅力的だ。ソプラノのバーバラ・シュリックは美しく歌ってはいるが、鼻にかかったような独特の癖のある歌声が好みを分けるだろう。ソリストの中で一番問題があるのはカウンターテノールのカイ・ヴェッセルだ。ハスキーな感じの歌声は高音に伸びやかさが無いし、歌唱も平坦で単調な感じを受ける。テノールのゲルト・テュルクとイエス役のペーター・コーイ(この二人はバッハ・コレギウム・ジャパンのカンタータ録音の常連だ)は、万全の歌唱を示してくれている。バスのクラウス・メルテンスも、穏やかでしみじみとした歌唱には味わいがあり大変好もしい。
この録音で一番魅力があるのは、洗練され自発性に溢れた合唱の素晴らしさだろう。コープマンの指揮には、緩急を付けた非常にきびきびとした印象を受ける。

細緻で計算された美5
音楽ファンの中には派手なマタイ受難曲よりも、このヨハネ受難曲を好きになる方が多い。ヨハネに関して、私の所有するリヒター盤、リリング盤、鈴木盤とを比較してみる。オーディオはテクニクスAシリーズだ。

リヒター盤は録音年代は古いが、録音状態が良く、かつ、大規模で派手な演奏になっている。ソリスト、合唱、管弦楽ともに超1級の演奏で、それを統括するリヒターが、感情に流されない形式美を保とうとしている。終曲のコラールは独特だ。pppで始まり、ゆるやかにクレッシェンドしてゆき、fffで終わる。卓越した解釈の印象的な演奏だ。録音はADDであるが、暖かみがあり、大規模な演奏を支えるダイナミックレンジに耐えている。演奏の素晴らしさに心底酔える。

リリング盤はたどたどしい。管弦楽がぎすぎすとした印象だ。また、福音史家を歌うペーター・シュライアーは、抑揚の過剰な歌い方をしているが、少し違和感を感じる。バスを歌うのはフィッシャー・ディースカウだが、往年の迫力は無い。しかし、録音はDDDで、臨場感は十分だ。録音が優れているために、かえってたどたどしさが目立ってしまっている。

鈴木盤はCDではなくDVDだが、参考程度の演奏。ただ、歌詞が字幕に表示されるので理解しやすい。

コープマン盤は、以上の良い部分集めた様な演奏だ。第1曲の合唱から細緻な美という言葉に尽きる。暖かく包み込む様で、緩急が自在だ。管弦楽団、合唱団やソリストの演奏に何ら不満は無い。それどころか、心を激しく揺さぶられる。録音は勿論DDDであるが、音像の定位が明瞭で、残響も適度。録音面でも大変素晴らしい。

コープマン盤はリヒター盤より少し小規模な印象だが、この演奏から受ける感動はリヒター盤に迫る、または凌ぐ出来だ。
どう解釈するかは、聴く者の耳の問題ではなく、心の問題だ。