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ハンサムボーイ

ハンサムボーイ
井上陽水

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おすすめ度:

曲目リスト

  1. Pi Po Pa
  2. エミリー
  3. ライバル
  4. 最後のニュース
  5. ギャラリー
  6. 少年時代
  7. フィクション
  8. Tokyo
  9. 夢寝見
  10. 自然に飾られて
  11. 長時間の飛行

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  • Amazon.co.jp ランキング: #69373 / ミュージック
  • 発売日: 1990-10-21
  • ディスク枚数: 1
  • 実行時間: 47 分

カスタマーレビュー

余裕度100%アルバム!5
 「9.5カラット」の爆発的な売り上げの後、「私はここまで売れるタイプのアーティストではないので戸惑っているんですよ...」と何かで語った陽水氏だったが、逆にセールス面で過去最低を記録した前作「Negative」の後では、「ここまで売れないアーティストでもないので....」と、語ったのであった。この低迷は本人に相当なダメージを与え、今度は「売る」ことにかなりの闘志を燃やさせた様で、販売戦略も練りに練ったと見え、それがまず先行シングル3曲に表れている。CMとのタイアップがヒットにつながることを「いっそセレナーデ」で既に体験していたが、今度はそれを応用した様だ。セフィーロの「夢寝見」、ニュース23の「最後のニュース」、映画の主題歌の「少年時代」とアルバム発表前に約1年かけて市場の下馴らしをしたわけである。一般がこれらのシングルを購入しないまでも、十分に耳には馴染んだわけである。また、マニア対策としてこれら3曲のカプリングには(後のTokyoのカプリングも含め)アルバム未収録曲を収録しているというPaul McCartneyのような抜け目なさもある。そして本作の登場である。一般大衆にはやや偏差値の高い曲も含まれてはいるが、先行シングルやそれ以外の「うっとり系」の曲の収録のおかげで、あまり気にせずに楽しめるいわゆる「売れるアルバム」の完成にこぎ着けたわけである。アレンジジャーも多岐にわたっており、本人も含め9人が起用されている。その中には「細野晴臣」「後藤次利」といった名前も見られる。また曲作りのパートナーとして「平井夏美」という重要人物が登場したが、これは本名「川原伸司」といってあの「大瀧詠一」氏の側近である。
 本作はこれまで無かった新たな陽水氏のサウンドが聴ける。まず氏の天才ぶりを感じさせるM1、9、11は北アフリカ系の音を連想させ、特にM1はカリンバのような楽器音が聞かれる。これのアレンジは本人と細野晴臣氏だ。アフリカやインドを旅した陽水氏だが、その体験を民族音楽に明るい細野氏の知恵を借り、こんな形で表したのかもしれない。M2,6,10は新たなパートナー平井夏美氏との共作で、いずれも秀逸なバラードだ。超有名なM6は、ピッコロトランペットの導入などBeatlesの「Penny Lane」をお手本としたアレンジだが、この部分は星勝氏による。ぜひ、George Martinに聴かせたい曲だ。M3はBananaサウンド全開の曲で、アルバムによいアクセントをつけている。M5,7は「9.5カラット」に入れると合いそうなタイプの曲で、本作の売り上げに貢献していると思われる。M8はシングルカットもされたが、個人的にはこのアルバムでは、M1の次に好きな曲である。「Till There Was You」ほぼそのままではあるが、それがまたよい。なんとなく後の「ありがとう」の兄貴分といったテイストを感じさせる。この曲調と歌い方が本作のジャケットによく表れていると思う。まさしく余裕のスマイルだ。
 全編を通し、とても聴きやすいアルバムだが、サウンド作りはガラス細工の如く、事細かい工夫がされている。BGM的に聞き流してもイケるが、一度はヘッドホンなりでじっくりと聴いて欲しいアルバムである。

夢をみる世界5
今思うとかなりの名盤。というのは作品ムードが一貫していたから。ネオン灯りの下、ミステリアスな男女の関係の物語。妖しく煌びやかで、悲哀が描かれる。陽水の歌声のゆらめきが、曲達の妖艶さを一層照らし出していた。
「Pi Po Pa」は電話における恋愛の妙だ。そこにどこか妖しげな雰囲気を持たせる曲調。
「エミリー」琥珀のウイスキーにゆっくり溶けてゆく氷のようにスロー。そして哀愁。大人のためのバラードであり作品の代表的存在。
「ライバル」打ち込みアップテンポで、サイケデリックなアプローチ。抽象画のような側面も彼の魅力だ。
「最後のニュース」ニュース23のテーマ曲で有名。音に遠い奥行きがあり、森の中から聞こえてくる獣たちの音などがリアル。
「ギャラリー」ヒロインの立ち位置をギャラリーの視点におくのが斬新だった。当時自分はこのアルバムが初めて手にしたPOPSであり、小学生だった。今作のムーディすぎる作風についてゆけなかったが、詞の大人だからこそわかる感覚の妙、特にこの曲はプロなら誰でもソウナノカと勉強させられた曲だ。しかし、ついぞそんな歌手に出会うことは、一握りだけだった。
「少年時代」これを欲しいがために買ってもらった今作。映画も非常に良かった。まだみていない人は是非。
「フィクション」これも今作の流れの中で聴くと、一層儚さを感じられる。都会の恋はなんだか悲しいんだなあ、と思えた。
「Tokyo」CMで流れまくり、これを聴き、あ!あの曲か!という出会い方を初めて知った曲だが、非常に都会が走馬灯のように流れてゆくしなやかさ。何かの感情が下に隠されている不思議な曲。バブルの時代性も。
「夢寝見」ここから作品は、まるでTOKYOFM「ジェットストリーム」の故城達也氏の声がきこえてきそうになるほど、リラックスし夢の世界へ誘われる。
「自然に飾られて」ステップを踏みながらダンスをしたくなる優雅な曲。まさに夢の中のよう。
「長時間の飛行」ここまでの物語を遥か夜空の上空から見下ろし思い返すような、ゆったり感で作品は目を閉じていった。

どうしようもなく、はまってしまうこの世界観・・・5
ギャラリー・・・・・・アンニュイで切なげで・・・この雰囲気は他のどの人にも表現できないと思う
フィクション・・・冒頭から引き込まれる妖しげで哀愁を帯びた夜の世界・・・この感じがとても好き
夢寝見・・・色気のある声がとてもとても素敵・・・何度も聴きたくなる(どの曲もそうだけど・・・)
ライバル・・・アップテンポでとてもカッコイイ!誰にも真似のできないかっこよさ・・・
Pi Po Pa・・・囁くような声が素敵・・・微かに哀しげで、アンニュイで・・・
もうどうしようもなく好きな曲が多すぎて、夢中になってしまう・・・^^