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テス [DVD]

テス [DVD]
監督: ロマン・ポランスキー

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  • Amazon.co.jp ランキング: #84676 / DVD
  • 発売日: 1999-01-25
  • アスペクト比: 1.78:1
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Color, Dolby, Letterboxed
  • オリジナル言語: 英語
  • 字幕: 日本語
  • 実行時間: 164 分

エディターレビュー

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   イギリスの文豪、トマス・ハーディの最高傑作を、ロマン・ポランスキーが渾身の力で描ききった文芸大作『テス』。貧農の長女・テスは、同じ姓を名乗るにせの親類の屋敷に奉公に出されるのだが、そこの息子の情婦にされた挙句、身ごもって実家に帰ることに。程なくして生まれたその子どもも死んでしまい、テスは再び家を出るのだった…。
   ポランスキーがワンシーンごとに粘りのある演出で、大河ロマン的なうねりをつむぎ出す。えも言われぬほどの美しさをたたえたナスターシャ・キンスキーは、生きるほどに罪深くなっていくテスの流転の様を全身全霊で体現。そのみずみずしい魅力は、テスの運命の戯れをいっそう過酷なものにみせてくれる。
   映像のひとコマひとコマは、まるでフランス・バルビゾン派の絵画のようだ。撮影監督のジェフリー・アンスワースが撮影中に突然死するアクシデントに見舞われるも、ギスラン・クロケがその後を引き継ぎ、見事アカデミー賞の撮影賞に輝いた。(麻生結一)

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
文豪ハーディの「ダーバビル家のテス」をR・ポランスキーが映画化。美貌の女・テスの流転の人生を描く。

内容(「Oricon」データベースより)
トマス・ハーディ原作「ダーバビル家のテス」をロマン・ポランスキー監督が映画化。狂おしいほどに純粋にひとりの男を愛してしまったがゆえに運命に翻弄される女性の物語。


カスタマーレビュー

原作とは別個の映像芸術5
ポランスキーが妻のシャロン・テートを殺され、主演のナターシャ・キンスキーと恋人関係にあった時期の作品。悲しい美しさにあふれる。3時間近い大河ドラマで、落ちぶれ英国貴族の娘の悲しい物語がロマンチックな情景で描かれる。ポランスキーの定番、「風景に語らせる」手法と、キンスキーの場面、場面の美しさで飽きない。最後のストーン・ヘンジなど、全ての情景にそれぞれ象徴するものがあるので、何回も見直して感銘を新たにすることができる。原作「ダービル家のテス」を見事に「映像化」した別個の芸術作品だと思う。

ナスターシャ・キンスキーの煌めき4
ありがちなことでいうと、「あのときああすれば、あのときこうなっていたら、あのときすれちがわなければ」などと人は時に思うことがあるだろう。
テスの生涯を見ていると、そういうありがちなことを想起せざるを得なくて、こんなに悲劇的でいいんだろうか、と原作のトーマス・ハーディを責めたくなる。

やわらかな自然光線に浮かぶ時代の風景と、テスを演じたナスターシャ・キンスキーの珠玉の美しさ可憐さ、そして官能的な彼女の顔を、こうしてじっくり見られる幸福な映画であり、テスを他の女優に置き換えることの不可能ささえ感じるポランスキーのもっとも愛される映画でもある。

この時代としては、軽々しく口外しては異教徒的とそしりを受けるようなテスの神秘的な体験が興味深く、それは「夜、外で横になり星を見ていると、魂が星へ吸い込まれそうになります。わたしは魂を星へ飛ばすのです」というものだ。

その幸福感をテスは物語の最後でも望むが、ストーンヘンジの石の上の空は厚く曇っていた。
彼女はただひとり愛する夫に真顔で言う「生まれ変わっても会えるかしら」。

テスはダーバビル家の先祖の眠る墓の前で、「私もそこで眠りたい」という。
それほどテスの人生は辛く疲労に満ちている。
テスは信心深いのだが、むしろ明らかに真摯なるゆえの異教徒として生きる者の時代の苦難を体現していると言えようか。

物語を辿り終えたぼくらは、テスがどうしてこのような不運な運命に翻弄されたのかを想う。階級の実体なき名誉、貧しさ、・・いや透けて見えるのはやはり、男性社会のエゴイズムに犠牲とされたすがたでもあるだろう。

真摯な人間の水晶のような美しさは、ナスターシャ・キンスキーのテスにより、それは単なる悲劇ではなく、イエスの生涯が単なる悲劇ではないのと同じように、誰の一生にも、たとえどんなに短い一生でも、なんらかの奇蹟があるような思いがするものだ。

美人って大変だ5
ヘンな感想ですが、率直に言って、一番思ったのは「美人って大変だなあ」ということです。
あんまり美貌なのも大変かも・・・。
そして、無自覚な美人はもっと大変。
テスは自分の美しさを自覚していなかったのだと思います。
自覚のない美人は危険だ。

(テスみたいに美人でない我々凡人も、男性からどう見られているか考えておいたほうがいい時があるのかもな)

美貌は素晴らしいが、こんなに不幸なら美人じゃなくていいです。
と思うくらい、悲運のヒロインです。

テスは素直で無知で純情で、運命に翻弄されてしまった人という気がします。

その時代ならではの厳しさ(教会のおきて)や、貧困の厳しさ、哀しさも感じました。
いっそのことテスが悪い奴、いえ、悪い奴まで行かなくても普通よくある程度の図々しさや図太さ、したたかさを持っていたら、ここまで悲劇にならなかったのかもしれない。

結果的に罪深い行いをしてしまっていても本人は全然悪人でないし、悪いことをするつもりもさらさない、最後までずっと子供のような無垢な心を持った人でした。

だからこそ、悲劇なのですが。

でも、困難や不幸に遭っても、心根が曲がったり折れたりしないというのはすごいことかも。

美しい映画です。
けっこう長い話だったと思いますが、飽きません。
時代物というせいもあるでしょうが、今見てもぜんぜん古くないです。