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BROOCH

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矢野顕子

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おすすめ度:

曲目リスト

  1. ゆめのよる
  2. 小まどから
  3. リンゴ
  4. はこ
  5. Fromm
  6. Beau Soir
  7. Pastorale
  8. Vorfru[:]hling
  9. The Owi and the Pussy-Cat
  10. Chanson Francaise
  11. Chevaux de Bois
  12. Die Wettertahne
  13. Il Pleure dans mon Coeur
  14. Voici que le Printemps
  15. Die Forelle
  16. Der Lindenbaum
  17. Sta[:]ndchen
  18. Le Temps a Laissie['] son Manteau

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  • Amazon.co.jp ランキング: #82878 / ミュージック
  • 発売日: 1993-09-21
  • ディスク枚数: 1
  • 実行時間: 44 分

エディターレビュー

内容(「CDジャーナル」データベースより)
高橋悠治と坂本龍一のピアノ伴奏による矢野顕子の歌曲アルバムといった内容です。高橋悠治と谷川俊太郎の「はこ」や「ゆめのよる」などに,ドビュッシーやラベル,ストラヴィンスキー,シューベルトの曲も歌われている。声楽家・矢野顕子のアルバムです。


カスタマーレビュー

「峠のわが家」への起爆剤となった趣味の歌曲集。4
事実誤認をしている人がいるようなので書きますが、このアルバムはもともと「高橋悠治の伴奏で歌いたい曲を好き勝手に歌う」ことを目的に、自主制作盤として通信販売で発売したものです。ライブVTRも通販のみの発売でしたが、いずれも音楽的な評価が極めて高かったので、通常ルートでもCD/DVDとして発売されました。
音楽的な評価の中心は、高橋悠治の演奏になります。矢野顕子と高橋悠治は「愛がなくちゃね」の"Good Night"などで単発の共演がありましたが、このアルバムはかなりの部分を二人の演奏が占めており、高橋悠治ファンにとってもマスト・アイテムといってよいと思います。惜しむべきは、フランス語の歌詞を英語で歌っていることです。中途半端なフランス語で歌うよりは英語の方がよいという判断だと思いますが、原曲を知っていると違和感があります。
あと、このアルバムの録音においては、矢野さんはかなり自分に厳しかったようで、非常に丁寧に歌っています(それまでのアルバムはボーカルはテイク1か2くらいだったとのこと)。ちなみにこのアルバムの次に録音されたのがあの名作「峠のわが家」です。シンプルなサウンドで自らの歌唱法を見直したことが、その後の飛躍に結びついたと思います。

心の底を覗いたら5
「小まどから」「はこ」は深層心理学的に興味深いものがあります。
心の奥深くに埋れている言葉にならない感覚・感情をこれほどまでに見事に表現したものはないのではないでしょうか。繰り返しどっぷりと何度も聴いてしまいました。

唯一のクラシック・カバーアルバム4
オリジナルの4枚組が発売された当時は中学生で、
聴いてみたかったけれど、高くて手が出ず我慢しました。
なのでこれのCD化はとてもありがたかった覚えがあります。

普段の矢野さんはあまりそれを前面に出しませんが、
やはり彼女の音楽の根底には、ジャズやロックだけではなく、
クラシック(それも相当高いレベルの)も厳然と存在しているのだと思います。
このアルバムはそれを教えてくれます。
(他のアルバムで「野ばら」や「アンダンテ・カンタービレ」とかカバーしてます)
しかし勿論クラシックの歌手が歌うようにではなく、
彼女の語法でシューベルトや近現代のレパートリーを消化して提示してくれる手腕はさすがです。
ドビュッシーやストラヴィンスキーの曲目は、
クラシックの歌手でもちゃんと音程を取るのが至難な作品だと思いますが、難なくこなしています。すごい!
谷川俊太郎の「よしなしうた」や12歳で自死した岡真史の「ぼくは12歳」を題材にした高橋作品も貴重な演奏です。

そして高橋悠治の伴奏もまたこのアルバムを格調高いものにしています。
このレパートリーを網羅できるのも彼の力によるところが大きいと思います。
坂本龍一が追加トラックで参加していますが、「ます」や「菩提樹」では原曲にない音を加えています。
特に「菩提樹」の中間部は注目。突風の描写が何ともすごいことになっていて、笑えます。

アーティスト本人の価値観は移ろっていくのも当然です。
ですが、彼女自身が今これを評価していなくても、名盤の価値は揺らがないと思います。