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カストラート [DVD]

カストラート [DVD]
監督: ジェラール・コルビオ

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  • Amazon.co.jp ランキング: #43085 / DVD
  • 発売日: 1996-12-01
  • アスペクト比: 1.78:1
  • ディスク枚数: 1
  • 形式: Color, Widescreen
  • 実行時間: 110 分

エディターレビュー

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   ボーイソプラノを保持するために、去勢された男たち。18世紀のヨーロッパでは、そんなカストラートと呼ばれる歌手がいた。その1人、ファリネッリの歌声は、人々を陶酔の極みに追い込んだ。男も女も、彼に群がる。天才作曲家ヘンデルもそうだった。だがファリネッリの歌声は、イギリス国王と皇太子の確執に利用されてしまう。
   この伝説のファリネッリを演じたのは、ステファノ・ディオジニである。彼の美しさと存在感が、バロックオペラ時代のあだ花カストラートを現在によみがえらせた。トランス・ジェンダー(性を超えた存在)ブームがわき上がった世紀末にふさわしい作品だ。3オクターブ半の音域をもつファリネッリの声を再現するため、カウンターテナーやソプラノ歌手が動員されたという。(アルジオン北村)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
3オクターブ半もの声を持つ伝説のカストラートと呼ばれる男性歌手のファリネッリ。彼を取り巻く陰謀、政略、裏切り、苦しみを描く。『王は踊る』で再び注目を集めたジェラール・コルビオ監督、ゴールデングローブ最優秀外国語映画賞他を受賞した作品。

内容(「Oricon」データベースより)
少年期のソプラノ音域をキープするため去勢したオペラ歌手の栄光と苦悩に満ちた人生を描いたドラマ。ステファノ・ディオニジ、エンリコ・リ・ヴェルソ、エルザ・ジルベルシュタインほか出演。


カスタマーレビュー

何度観ても泣きます。5
この映画を初めて映画館で観たとき、ヘンデルの圧力を跳ね返しヘンデルの「涙あふるる」を歌いきったシーンで、私も思わず映画の中の観衆と同じように立ち上がって拍手したいという衝動に駆られた。今は自室のホームシアターで誰に遠慮することなくそうしている。『唯一の神。ファリネッリも唯ひとり』まさにそのとおりだ。

当時カストラート達は妊娠の心配が無いため女性を抱きたい放題だったが、最後に恋人アレクサンドラとのベッドシーンは好奇心や興味本位ではなく、子供を作るということがなんと貴い行為なのだろうと思った。

さて、これからこの映画を見ようと思う人は、予備知識として次のことだけは憶えておいて下さい。

『国王のオペラ』…国王が主催したオペラ団体。ヘンデルが音楽監督をしている。

『貴族のオペラ』…王太子が中心となり、貴族たちが主催したオペラ団体。「国王のオペラ」に対抗して生まれた。ヘンデルに打ち勝つべくイタリアの一流作曲家を招くが、苦戦を強いられる。ここに出てくるニコラ・ポルポラは「貴族のオペラ」側が用意した最終兵器ともいうべき人物。当然ファリネッリはこちら側の歌手として歌う。

美男子ステファノが高音を歌う魅力と不思議。5
もって生まれた歌声で豪華絢爛に生きた主人公。今さら変えようもない体にした兄への憎しみと、簡単にたち切れない兄弟の絆。主人公の気持ちを台詞以上の思いを込めて歌の内容で語っているところもあり、歌とストーリーが実にうまく溶け合っている。

胸に迫ったのは、ステファノ自身が歌っているとしか見えないその豪華絢爛な姿と歌声。ストーリーの中で卒倒していた貴婦人たちがいましたが、まさに卒倒しそうなエクスタシーそのものを感じました。ヘンデルも卒倒していたのを見ると、おそらく男性が聞いても体に響くのでしょう。

声は合成したって?そうでしょう。何度繰り返し観ても飽きさせないストーリーであることも原因となってはいるものの、どこからみてもステファノ自身が声を出しているようにしか見えないその不思議が、私がこの作品に魅せられのめり込まざるをえない原因のひとつです。どうやったの?メイキングのDVDがでたら是非観てみたい。

「暗い日曜日」のステファノとは180度違う彼の圧倒的な存在感に感服。

なぜかサントラより映画の方が感動できる音楽5
サントラは廃盤となりました、この値段ならDVDプレイヤーで音声出力だけで聞いた方が良いのかもしれません。
リナルドの涙あふるるですが、映画の中で聞く分には非常に素晴らしく、ファリネッリに感情移入できる部分もありますが
サントラの涙あふるるはどうも違う、サントラ用に取り直したのでしょうか。

なおリナルドの序奏とリナルドの涙あふるるの間に流れるリナルドのアリアですが、サントラには入っていないので、ヤコブスのリナルドで聞かれると良いと思います。

ストーリーは感動できないほどではないにせよ、あらすじがわかってしまうコメントになりそうなので取り立てて書かないことにします。

少なくともこの映画のおかげで、カウンターテナー及び、カストラートを必要とするバロックオペラを再評価する流れに世相が追いつくエポック的な役割は果たしたと思います。

余談ですが、ヘンデルの有名曲を増やした物語構成の方が・・・一般受けするとは思います。
涙あふるる(私を泣かせてください)を聞いて、ファリネッリに涙してください。