Franz Schubert: Quartet No.15 in G
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #482029 / ミュージック
- 発売日: 1990-10-19
- ディスク枚数: 1
- 形式: Import, from US
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カスタマーレビュー
シューベルトの真の名曲「弦楽四重奏曲第15番」
東京四重奏団によるシューベルトの弦楽四重奏曲第15番ト長調。1989年の録音。
シューベルトの最後の弦楽四重奏曲で、1826年の作品。シューベルトの弦楽四重奏曲というと、この作品のひとつ前の第14番「死と乙女」、それと第13番「ロザムンデ」が名曲として知られる。そのあおりを喰って、なぜか一段知名度の低いのがこの第15番である。しかし紛れも無く名曲であるばかりでなく、シューベルトの深遠を描ききった稀有の高みに達した作品だ。この東京四重奏団による録音は、この曲の古典性を踏まえながら、そこに深く宿したロマン性を十分に描いている。
第1楽章は弦のトレモロが印象的な音楽だが、波打つような起伏が増幅するエネルギーは古来の弦楽四重奏曲中でも最大級だと思う。凄まじい作曲者のインスピレーションに満ちている。また前段で溜められたエネルギーが、波状攻撃のように後段の展開に重ねられていく様が壮絶だ。東京四重奏団の奥行きの深い合奏音は内省的な深みを持つ響きを呈する。
第2楽章のアンダンテも弦楽四重奏曲のジャンルで一つの究極点に達した音楽だ。ここでもトレモロの強奏による力点が築かれるが、東京四重奏団の表出する哀色の情感が出色。この音楽がシューベルト以外の誰にも到達できない世界であることがよくわかる。
第3楽章、第4楽章は前半2楽章の深刻さに比較すると、いくぶんリラックスした楽想になるが、そこでも豊かで情熱的な起伏がよく出ている。
この録音以降では、1997年録音のアルバンベルク四重奏団による深い相貌の名演、1996年録音のタカーチ弦楽四重奏団のスタイリッシュな快演もあるが、東京四重奏団の良い意味で柔軟性のある当録音も忘れてはいけないものだと思う。それと、この弦楽四重奏曲第15番が、いちはやく古今の弦楽四重奏曲を代表する名曲であると認識されることを希求する。

