The Tokyo Concert
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曲目リスト
- Mornin' Glory
- Up With the Lark
- Yesterday I Heard the Rain
- My Romance
- When Autumn Comes
- T.T.T.T. (Twelve Tone Tune Two)
- Hullo Bolinas
- Gloria's Step
- On Green Dolphin Street
商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #10510 / ミュージック
- 発売日: 1991-07-01
- ディスク枚数: 1
- 形式: Live, Import, from US
- 寸法: .22 ポンド
カスタマーレビュー
エバンズトリオの中期最高作
日本企画・制作のアルバムはその短絡的姿勢からあまり高い評価を得られませんが、このアルバムに関して、そのような考えは当てはまりません。充実しきったエバンズ・トリオ、初来日公演のエッセンスを捉えたCBSソニー会心の一作です。本当に吟味を重ねた一枚です。ジャケットデザイン、録音技術(当時最新)、曲順の設定まで、とことん力が入っています。(どうして海外での版権をファンタジーに譲ったのかが不思議。)リバーサイドの諸作とともに是非とも聞いてもらいたいアルバムです。
司会者のメンバー紹介から割れんばかりの拍手、観客の興奮が伝わってきます。一瞬の静けさを待ち始まるのがモーニング・グローリー。曲を慈しむかのように音を綴ってゆくエバンズ・トリオの演奏が続いてゆきます。前半のクライマックスはマイ・ロマンス。会場にいた多くの人たちは Waltz For Debby のB面の一曲目に酔った自分たちを思い出したことでしょう。新作TTTTでは非メロディアスなテーマに続くトリオの熱い演奏。そして精緻なピアノ・ソロ、ハローボリナスをはさんで演奏されるのが、「あの」グロリアズ・ステップ。当時はパリ・コンサートVOL1が発売されているわけもなく、聴衆にとって、まさしくヴァンガード盤以来12年振りの再演。ラファロの妻グロリアのダンスを思い出させると名づけられたこの曲が、オリジナルと全く異なった表情をたたえて演奏されるのは、まさしく圧巻です。そして、アンコールにくるのがグリーンドルフィン・ストリート。日本公演の大成功からくる満足感がそうさせたのか、リラックスした雰囲気の中で繰り広げられる、スケールの大きなプレイは文句なくエバンズの演奏したグリーンドルフィンの中で白眉のものでしょう。
こんなすばらしいアルバムが日本人の手によって作られたことを誇りに思います。そして、購入しない手はありません。ビル・エバンズ・トリオ、まさしく中期の最高作と私は信じて疑いません。皆さんにも是非ともお勧めします。
エヴァンス・トリオ、傑作ライブ盤の一枚
司会 いソノてルヲ氏の「Mr.Bill Evans...」というアナウンスから場内の大きな歓声と拍手。そして静寂。やがて静かに始まるビルのピアノ・ソロ。しばらくしてエディのベースが寄り添い、さらに覆いかぶさるかのようなマーティー・モレロの ブラッシング・ドラム。「Mornin’Glory」のタイトルに相応しくこの優しい輝きに包まれるような演奏は何度聴いても癒されます。ビル・エヴァンス・トリオのライブものと言えば61年の「あの」日曜のライブ、68年の「お城」のライブ、そして78年の2枚パリ・ライブがとにかく超有名ですが、この1973年初来日の東京郵便貯金ホール(現メルパルク・ホール)で日本の 暖かいファンを前に心地よい緊張と熟成されたトリオの演奏はそれらの名盤に勝るとも劣らない傑作ライブ盤だと思います。ただ赤いジャケットにカタカナの『ビル・エバンス ライブ・イン・トーキョー』の文字が印象的なこのアルバム、今や輸入盤でしか手に入らないのが本当に残念です。
インタープレイの応酬が繰り広げられています
全般を通して、ビル・エヴァンスだけでなく、エディ・ゴメスのソロ・プレイも立派ですし、マーティ・モレルも頑張っており、熱演といえるでしょう。
ただこの東京でのライヴ演奏が彼らの最高傑作となり得なかったのは、どの曲も難解な演奏箇所が続いたのが具合の悪さにつながったのだと思います。セールス的にもさほどではなかったのがその証拠といえるでしょう。
私のようなエヴァンス・ファンは、体調の悪さを脱却した彼の演奏に拍手を送りますが、一般の音楽ファンはもっと親しみやすい演奏を期待したのでしょうね。緊張感もあり、白熱したプレイが続くので、質の高さは如実に表れています。
美しいメロディとハーモニーを持つ「My Romance」や過去にアルバムタイトルとして取り上げられた「On Green Dolphin Street」など、ファンにとってここでの別ヴァージョンの演奏は嬉しい限りですが、初出のアルバムの演奏を超えるまでにはいたっておりません。賛否両論はあるでしょうが、1973年当時の音楽シーンが流動的でよりハードな音楽をめざしていた時期でその影響があるように思いました。
美しいピアノ・ソロ曲「Hullo Bolinas」も良い演奏でしたが、もっとバリエーションに富んだ展開を期待していました、決して悪くはありませんが。エヴァンス・ファンというものは、よりリリカルで孤高の高みをめざす演奏を求めています。





