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ブエノス・ディアス、ニッポン―外国人が生きる「もうひとつのニッポン」

ブエノス・ディアス、ニッポン―外国人が生きる「もうひとつのニッポン」
By ななころび やおき

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  • Amazon.co.jp ランキング: #263242 / 本
  • 発売日: 2005-10-12
  • 版型: 単行本
  • 271 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
片道のチケットを握りしめ、海のむこうからやってきた新しい隣人たち。コンビニ弁当を作る工場で、同級生と机をならべる教室で、申請者でごった返す入管の窓口で、不法滞在で勾留されている留置所で・・・。彼らの目にうつった「もうひとつの日本」の姿とは?外国人事件専門の弁護士が紹介する、悲しくもたくましい、ひとりひとりの物語。
あなたはニッポンに住む外国人のコトをどれだけ知っていますか?

内容(「BOOK」データベースより)
あなたはニッポンに住む外国人のコトをどれだけ知っていますか?片道のチケットを握りしめ、海のむこうからやって来た新しい隣人たち。コンビニ弁当を作る工場で、同級生と机をならべる教室で、申請者でごった返す入管の窓口で、不法滞在で勾留されている留置場で…彼女ら彼らの目にうつった「もうひとつの日本」の姿とは?外国人事件専門の弁護士が紹介する、悲しくもたくましい、ひとりひとりの物語。

内容(「MARC」データベースより)
あなたはニッポンに住む外国人のことをどれだけ知っていますか? 彼らの目にうつった「もうひとつの日本」の姿とは? 外国人事件専門の弁護士が紹介する、悲しくもたくましい物語。月刊『ラティーナ』連載をもとにまとめる。


カスタマーレビュー

壁のまえで必死にもがく苦闘の跡がみえる5
明石家さんま、というタレントはTVに写っていようがいまいが、起きているときは、とにかく四六時中、しゃべり続ける人らしいが、この本の著者、ななころびやおき氏も、実際に会ってみると、とにかく、しゃべる、しゃべる、しゃべる。もちろん、ななころび氏が取り扱う題材は、さんまのそれとは違って、シリアスで、緊迫していて、難しくて、だから自然に手に汗にぎってしまうような、そんな語り口になってしまうのだが、ななころび氏は、とにかく語る。我々を驚かせるような数字もガンガンでてくる。法解釈部分も、さすが弁護士!矛盾を次々と暴いていく。とにかく、ものすごい勢いで。

でも、この本の主役は、あくまでも、人間。データや法解釈は世間一般に蔓延する偏見や誤解を排除するための武器・道具に過ぎない。実話だから、人間「ドラマ」と書くのは抵抗があるが、壮絶な人間ドラマがそこにある。だから、読者は、データや法解釈より前に、ひとりひとりの人間ドラマに吸い込まれていくだろう。それぞれが直面する壁のまえで必死でもがく、ひとりひとりの外国人の苦闘の跡がここに見える。

読者は、新聞・TVで知りえなかった事実に驚愕するかもしれない。「これってホントに日本国内で起きていることなの?」と思うかも。「なんでこうなるの?」怒りを感じるかもしれない。日本と関わりをもった外国人の男性・女性、大人・子供の境遇を目の当たりにして、読み進めるうちに、涙がこぼれおちるかもしれない(事実、私は、これを読んでいた通勤車両のなかで、数度、涙が頬を伝うのを止められなかった)。ここに紹介されているエピソードは、必ずしもハッピー・エンドでは終わらない。難しいのだ。壁は厚く、高いのだ。立ちはだかる壁を前にして、ななころび氏はなにを思うのだろうか・・・。

外国人は統計的数字に矮小化できない(すべきではない)ということを改めて学ぶ書5
 著者は現役の弁護士。在留外国人が関わる法律問題について、具体的な事件をとりあげながらエッセイ風に綴った文章をまとめた一冊です。
 このところ日本の景気は未曾有の不景気を脱して上向いてきたようです。外国人労働者が私たちの隣人となることが珍しくない時代にとって本書は多くの示唆に富んでいると思います。

 著者は次のように記します。
 「外国人は出入国に関する統計の数字ではないし、官僚が少子高齢化対策の会議で配布する資料でもない。『外国人犯罪』を騒々しく宣伝するマスコミ報道のなかで国籍によって表示される記号でもない。」(268頁)
 命をもった、名前をもった、そして家族と生活をもった隣人として彼ら在留外国人を取り上げようとしている著者の真摯な眼差しが全編からにじみ出ています。

 本書で大きく目を見開かされたのは、最近マスコミでも盛んに取り上げられる、「外国人犯罪が増加」していることを示す統計についての記述です。
 著者がいうようにマスコミは「たとえば『低所得者』『母子家庭』『被差別部落出身者』について犯罪者が多い少ないという報道はしない」ものです。「それは治安維持の観点からそのような議論をすることが無益でかついちじるしく不当だ」ということをマスコミもそして多くの国民も自覚しているからです。にも関わらず「外国人と犯罪」という項目を立てることが差別的な性格を帯びていることに多くのマスコミは気づきません。
 
 先月(2005年5月)末、法務省のプロジェクトチームは、日本の総人口に占める(特別永住者を含まない)外国人の割合を3%以下にすべき、との中長期的な目標を公表しました。またしても外国人を統計上の数字として論じることで卑小な存在としていくのでしょうか。何かうそ寒い思いがしないでもありません。

 小さな出版社による本書が少しでも多くの読者を獲得することを願っています。

これ、はまった。5
友人の紹介で手にしたこの本。日本でがんばって暮らす外国人の生活がひとつひとつ本当にドラマチックで、それに著者の弁護士さんがクライアントの外国人の人々に対して抱いている人間的な温もりが伝わってきて、ぐいぐい惹きつけられました。わたしの周りにも外国人がいます。直接の友達ではないんですが、友達の彼がラティーノだったり、仕事でも時々会うことがあります。でも、はために見ると明るくてちょっと脳天気な感じ、というイメージしかなかった外国の人たちが日本で生活するのがそんなに難しかったなんて全然知りませんでした。この本を読んでまずそんな外国人の人たちが身近に感じられて、それぞれのエピソードにびっくりしたり、悲しくなったり。日本でそんな話があったのかと正直ショックを受けました。