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陥没する世界のなかでの「しあわせ」論 (ジョルダンブックス)

陥没する世界のなかでの「しあわせ」論 (ジョルダンブックス)
By 西部 邁

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  • Amazon.co.jp ランキング: #85302 / 本
  • 発売日: 2009-01-21
  • 版型: 単行本
  • 220 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
激動し陥没する世界において、あなたは仕合わせを掴めるか。世論、市場、コミュニティ、思想の壊滅に抗して西部邁が処方する「活力ある生」。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
西部 邁
1939年北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学教養学部教授を経て評論家に。1994年から2005年3月まで「発言者」の主幹を務める。「表現者」編集顧問。著書に『経済倫理学序説』(吉野作蔵賞受賞)、『生まじめな戯れ』(サントリー学芸賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

精神の政治学5
著者の別の本にて度々「精神の政治学」という言葉が
目に付いていたが、一度そういうものを
まとめて本に出してくれないかなと思っていた矢先に
「しあわせ論」がでたので大変嬉しく思い購入した。
予想通りの面白さで、そこら辺の安っぽい幸福論とは一線ニ線も画している。
著者は「仕合せ」について語ると同時に峻厳に、現実の絶望にも鋭く論評しており安易な仕合せを求めているかたは購入されないほうがよい。ということはこれを読むともう世論の流行と
は違う少数派の仕合せを求めなければならないという、別種の葛藤が生まれるのである。
流行には遅ればせについていく、ということしかないのだろうが、
ともかく著者は老年にはいるにつけ成熟度と平衡感覚を極限にまで
高め深めていることが、改めて確認される文体、いうなれば
「徳ある言葉」のオンパレードが繰り広げられている、珠玉の傑作である。
それだけに、凄まじい数の、誤字誤植の多さが残念で仕方がない。

第4章がいいなと思いました。5
この本は、一回読んだのですがあまり面白くなかったような気がして、友人にあげようかなぁ〜と思って読返していたのですが、やっぱり第1章から第3章までは面白くありませんでした。でも第4章でいいなぁ〜と思ったところがあったので、紹介します。

ちなみに各章のタイトルは次の通りです。

第1章 「自我」はほとんど存在しない
第2章 「モノ」は棒大に見えるが針小にとどまる
第3章 「チカラ」は虚仮威し
第4章 「意識」はいかにして充たされるか
第5章 集団帰属なければ自己実現もなし

<チェスタートンのよれば、人生の目的は「一人の良い異性に出会い、一人の良い友達を持ち、一個の良い思い出を胸に抱き、一冊の良い書物を発見することに尽きる」ということです。言いて妙だと、との感を深くせざるを得ません。>

僕は一人の良い異性に出会ったし、一人の良い友達を持っていて、一個の良い思いでもそこそこですが(笑)あるので、「しあわせ」なのかもしれません。

ちなみに、チェスタートン(1874-1936)とは、イギリスの(推理)作家・批評家で、主書は「棒大なる針小」「新ナポレオン奇譚」「ブラウン神父シリーズ」です。

<〜忘れてはならないのは、対異性接触の場面は、おおむね偶然の産物だという簡明な一事についてです。「時と所と場合」の状況が男女の出会いの形を決めるのであって、その状況は、自分で選んだというよりも、運命によってあたえられたものというべきでしょう。
 そこで、確実な根拠と合理的な理由がなければ何も選択できないというのは一種の病気だ、とわきまえておくべきです。チェスタートンが喝破したように、「狂人とは理性を持たぬ人のことではなく、理性以外には何も持たぬ人のことである」と見定めておかなければ、恋愛も婚姻もあったものではありません。>

なるほど、なるほど、大きくうなづいてしまいます。