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ハリー・ポッターと賢者の石 (1)

ハリー・ポッターと賢者の石 (1)
By J.K. ローリング

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  • Amazon.co.jp ランキング: #23901 / 本
  • 発売日: 1999-12
  • 版型: 単行本
  • 462 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
ハリー・ポッターは孤児。意地悪な従兄にいじめられながら11歳の誕生日を迎えようとしたとき、ホグワーツ魔法学校からの入学許可証が届き、自分が魔法使いだと知る。キングズ・クロス駅、9と3/4番線から紅色の汽車に乗り、ハリーは未知の世界へ。親友のロン、ハーマイオニーに助けられ、ハリーの両親を殺した邪悪な魔法使いヴォルデモートとの運命の対決までの、息を飲む展開。9歳から108歳までのファンタジー。

内容(「MARC」データベースより)
緑の眼に黒い髪、そして額に稲妻型の傷を持つ、魔法学校1年生のハリー・ポッターが、邪悪な力との運命の対決に打ち勝って行く、夢と冒険、友情の物語。スマーティーズ賞ほか受賞作。


カスタマーレビュー

「ブーンと吠える犬」は本当でした――。1
 このシリーズを原書で読んでいた大人のファンです。原書が完結した機会にと翻訳版も読んでみましたが、つじつまの合わない箇所(誤訳)やおかしな日本語が多数みつかりショックを受けています。
 読む前にネットの掲示板で、misty eyes(=ぼんやりした目、潤んだ瞳)が 『霧のような瞳』、booming barks(=とどろく吠え声)が 『ブーンとうなるような吠え声』になっているという情報を目にしたときは、冗談に違いないと思いましたが、本当だったのでびっくりしました。『霧のような瞳』とはどんな瞳でしょうか? 犬がブーンと吠えるでしょうか? たいへん非常識な訳です。
 第1章の最後、原書に「people meeting in secret all over the country=国中のいたるところで密かに集まった人々(魔法使い達を表わす)が〜」と書かれている箇所がありますが、翻訳はここを 『国中の人が、あちこちでこっそりとあつまり〜』(ハードカバー版p30)としているので、これでは英国人全員が魔法使いのようです。
 部分によっては翻訳者の熱意や工夫も感じられるのですが、上記のような不手際が散見されるため、全体に見て子供が繰り返し読むのにふさわしい本になっているとはいえず、たいへん残念です。

 世界的なベストセラーとなったこの作品は、遊び心いっぱいのファンタジーです。ただ決して万人向けの心暖まる児童書というわけではありませんので、その点も注意が必要です。魔法の学校は様々な理不尽に満ちていますし、後の巻では残酷な場面も出てきます。(それが面白いところでもあるのですが)今から小さい子供に読ませることを考えている方は、訳に問題があることに加え、後半ダークなストーリー展開が待ち構えていることも知っておいた方がいいでしょう。(☆ひとつは日本語版への評価)

お話しは◎なんだけど…3
ハリー・ポッターシリーズは大人も子供も楽しめる実に賢い本だと思います。ちょっとミステリーっぽい、ファンタジーが一度読み始めたら本を手放せなくなるように魔法をかけてくれるみたい。私達マグルにとって魔法って何でも解決してくれるモノみたいだけど本当は魔法使いや魔女の卵達は日々大変な勉強をしてるんですね。

という訳で心底大好きなハリー・ポッターなんですが、和訳がちょっと気になります。例えば、ロンのセーターは栗色ではなくてエンジです。もうちょっとイギリスについて理解のある人が訳してくれたらよかったと思います。原書が最高なだけに和書になってちょっと質が落ちているのは残念です。

本当に良い作品でしょうか2
 優れたファンタジーは、現実とは異なる舞台を設定する手法により読者に世界観や倫理観を根源から問い直させる力を持っています。この作品からそれが感じられるでしょうか。
 作品中には1)主人公の子供が大人を出し抜いて活躍する2)主人公にとって親しい人ほど善人で、敵対する人は悪人3)本来中立的であるべき立場の人物が主人公側に肩入れする--などの要素が含まれています。これらは児童書にはよく見られるものですが、自己の社会性に目覚める年齢に達した子供にはむしろ有害な要素と言えます。決して「大人が読んでも楽しめる本」ではありません。
 また作品中には主人公ら魔法使いたちがクリスマス等キリスト教の祝日を祝うくだりが出てきます。作者は明らかに、魔法を単なる活劇の道具として使っているに過ぎません。魔法の世界を成り立たせる世界観(宇宙論)を想定していないのです。
 この作品は10歳以下の子供に限定して読まれるべき作品だと思います。もちろんトールキンの「指輪物語」等の作品に比せられる種のものではありません。日本でのこの作品の扱われ方には、欧米でベストセラーになった作品だからといって安易に礼賛する姿勢が感じられます。