カフカースのとりこ―トルストイ中短編集 (ロシア名作ライブラリー)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #199205 / 本
- 発売日: 2009-04
- 版型: 単行本
- 155 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
ドストエフスキイとならぶロシアの文豪として知られるトルストイは、有名な大長編だけでなく、自分で猟に出かけたり蜜蜂を飼ったり農作業をしたりして、その体験や村の人々の話をもとに子供向けの短い作品をたくさん書いていました。ロシアの農村のくらしや動植物の不思議な力を驚きの目をもって見つめた短編と、いまだに続くチェチェン戦争の戦地カフカース(コーカサス)での従軍体験をもとに書かれた中編を新訳でお届けします。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
トルストイ,レフ・ニコラエヴィチ
1828‐1910。貴族の家系に生まれたが幼いころに両親をなくして一時故郷を離れ、20代には従軍。戦地カフカースで書いた処女作『幼年時代』で作家活動をはじめ、クリミア戦争の体験をもとにした短編『セヴァストーポリ物語』で認められた。その後『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『復活』などの長編でロシアを代表する作家となって世界の文学に大きな影響を与える一方、乗馬が好きで自分で猟をし、領地での農作業にもたずさわり、その体験や村の人々の話をもとにして短編や民話も数多く書いている。晩年は無抵抗主義にもとづく独自の思想(トルストイ主義)を展開して社会活動に力を注ぎ、日本でも文学的思想的影響を受けた人は数多い
青木 明子
大阪外国語大ロシア語科卒業、早稲田大学大学院修士課程卒業。元都立高校教員
チャルーシナ,ナターリヤ
ペテルブルグ在住の画家。自然や動物をモチーフにした絵を得意とし、絵本画家として日本でも知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
戦争と平和の作者の心
核廃絶の機運が高まっているという。 その一方で核の傘を 確実にしようという会談が同じ政権と 行われる。 平和をもとめ 非暴力による抗議、不同意で意思表示をすることを説いたガンジーに大変傾倒していた トルストイが 書いた童話 カフカースのとりこがすばらしい日本語で 今 わたしたちがよみやすい形でよみがえった。 チェチェンでの虐殺やらち、テロと 血なまぐさいことばかりでチェチェンは有名になっているが そのチェチェンで従軍した経験のあるトルストイが 地元のコーカサスに対する素朴な暖かい眼をもっているのが 言葉で説明するのでなく伝わってくるのはなぜなのだろう? 民族の独自性を尊重するなどとおおげさなことは言わずしかも 主人公のジーリンは 貧しい農家の息子 身代金など払えない それが タタール人と総称されているコーカサスの武装勢力につかまって アタマのけがによる血のかたまりで眼が見えず連れて行かれる道を必死で見ようとする、そんな場面で始まる物語。 ところが なぜか そこにいる地元の主人に対しても 村人や 朝早く水くみにいく娘たちなどの描写が とても美しく コーカサスの懐かしさが伝わってくる。 敵味方というような 感覚に汚されない もっとしなやかで純粋な美しさが全編に流れているすがすがしさ。 これが 戦争と平和を書いた そして 権力を嫌った大作家の文章ということなのか?
くせのない 押さえた訳がなお たとえばジーリンが手塩にかけてそだてあげた馬の生き生きとした様子などをよく伝えている。 夏休みに購入する自分へのプレゼントとなった。
なお わたしにとってはカフカースというロシア語読みよりやはり 初めて本を読み聴かされた幼年時代に出会ったコーカサスが好きだ。


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