ケインズ
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #424458 / 本
- 発売日: 2005-07
- 版型: 単行本
- 230 ページ
エディターレビュー
内容(「MARC」データベースより)
「既得権益よりも危険なものは観念である。」 大衆化状況の中で、なおも独立不羈であろうとする知的貴族の悪戦の模様。20数年ぶりに甦る著者の名作。
カスタマーレビュー
西部邁にノーベル経済学賞を!
村上陽一郎『ハイゼンベルク』と同シリーズで、最初岩波書店から出た本書が、多分零細の出版社から装いも新たに出版されてやっと手に入れることができた。同シリーズは『ハイゼンベルク』によると少しミスマッチな執筆陣と説明されていた記憶があるから、本書もそんなものかと思っていたが、そんなことはない。本書には一思想家としてのケインズ、彼への悪意や痛罵はただの一言もなく、読み終わると何かケインズが福祉国家を唱道したマクロ経済学の祖ではなく20世紀の前半という時代の中で大衆のために大衆と闘った真の保守思想家であったような気がしてくる。著者は本書において思想家ケインズに最大の敬意を払っている。本書の新装復刊は、だから、ケインズ葬送からヴェブレン表象へと構成された『経済倫理学序説』での狭義の経済学への訣別が再び見直されたことになる。『ケインズ』は自由市場主義者、ネオコンへの反発から書かれていたのではない。確かに敵の敵は味方というネオコンの論理ではない。著者がケインズに真の経済学を見ていたからだ。
政治・経済・社会・文化の交錯する歴史意識に今再び「経済」を想起し回復することの意味はあるのだろうか。「経済」にこだわることは大学の専門分野が分かれているからではない、経済という領域が頭の中だけではなく現実の社会の中に実在するからだ。唐突に山奥から出てきて貧相な詩的言語を発した上でそれが生きていくのに不可欠な真理だなどとと言いきってしまう文学者ではない、常に社会を認識し内側に見ている真の言葉と物語を希求した思想家がここにいることを読者は知るだろう。
西部氏がおかしくなる前に書かれたケインズ論
今ではすっかり単なる酔っぱらいのおっさんと化した自称保守主義者で廃刊になった「発言者」の発行人で秀明大学のお偉いさんの西部氏がまだ、おかしくなる前に書かれたケインズ論である。本書は岩波書店から出版された本である。今回は出版元を変更して再び世に問うた本である。西部氏の本にしてはまだ真っ当な本である。然し、彼のケインズ理解は十分な物とは言えない。彼のケインズ理解は誤った部分が多いし其れに全く気付かない西部氏も哀れだ。本書は一定の評価は得られると思われる。後書きの佐伯氏の西部氏を褒め称える文章は幾分鼻につくが、きら星の如く書かれたケインズ論の中でも良書の部分に属する物と考える。




