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人生の深淵について

人生の深淵について
By 西尾 幹二

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  • 発売日: 2005-03
  • 版型: 単行本
  • 250 ページ

エディターレビュー

内容(「MARC」データベースより)
冷静な人間観察力と鋭い心理洞察力をそなえた「モラリスト」としての著者の側面が遺憾なく表現された、自由闊達、潤いと味わいに満ちた人生論集。『遁信協会雑誌』連載を中心にまとめる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
西尾 幹二
1935年東京生まれ。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。同大学大学院修士課程修了。同大学文学博士。電気通信大学名誉教授。評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

人生を誠実に見つめる目5
保守派の知識人として果敢な言論を展開する西尾氏の人生論。氏の人生論はこの他に新潮選書の「人生の価値について」等がある。ニーチェやハイデガー、ドストエフスキーなどの言葉を引用し、自身の体験も交えながら易しい文体で人生を語っている。
この本が解き明かしているのは、人生の様々な問題の結論や解決では決してない。生きることのどうにもならない理不尽さ、生きる意味を知らない苦しみ、死の恐怖・・・軽薄な励ましに満ちた人生論が多い中、本書の人生を誠実に見つめる姿勢に深い共感を覚えた。
私は大学時代西尾教授より独語を教わったが、こんな素晴らしい先生とは知らなかった。あのとき知っていれば・・・若いときに巡り会いたい一冊。

人生の困難に直面したときに5
西尾幹二の人生論の代表作。

こういう本があってくれてよかったと思うくらい、人生で肝心なことについて触れている。著者はドイツ文学の専門家であり、文学的・哲学的思索をとおして物事を追求している。読めば、それまでの自分の行動が一変するような深い思索である。

比較的読みやすい文章で書かれているが、読了には時間がかかるかもしれない。扱う問題が、容易に答えの出ない性質のものであるからだ。僕は、さらっとは読めなかった。自分の場合はどうだったか考えながら立ち止まりながら、一章一章読んでいった。


本書の前身は、「人生論ノート」と「人生に関する8つの考察」である。本書が完本という位置づけになる。また、人生論を扱った著者の本は他に、「人生の価値について」と「男子、一生の問題」がある。さらに詳しい事情は著者覚書で述べられている。解説は小浜逸郎氏。