詩人の夢 (ハルキ文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #481293 / 本
- 発売日: 2001-02
- 版型: 文庫
- 396 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
自らの罪で詩人を死に至らしめたことを悔い、「真実の恋」を諦めたまま、詩と音楽に慰められて大人になってゆくシェプシ。神の言葉が解明され、禁囲区域であった紫の砂漠は解放されて、世界は混沌をきわめてゆく。天変地異、政変、急激な変化の中で、優秀な書記としてのぞまれながらも、詩人になることを選んだシェプシの運命は……。名作『紫の砂漠』の待望の続篇、書き下ろしにて登場。
内容(「BOOK」データベースより)
自らの罪で詩人を死に至らしめたことを悔い、「真実の恋」を諦めたまま、詩と音楽に慰められて大人になってゆくシェプシ。神の言葉が解明され、禁囲区域であった紫の砂漠は解放されて、世界は混沌をきわめてゆく。天変地異、政変、急激な変化の中で、優秀な書記としてのぞまれながらも、詩人になることを選んだシェプシの運命は…。名作『紫の砂漠』の待望の続篇、書き下ろしにて登場。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
松村 栄子
静岡県生まれ。筑波大学比較文化学類卒業。90年に『僕はかぐや姫』で海燕新人文学賞、92年に『至高聖所』で第106回芥川賞を受賞、現在に至る。著書に、『あの空の色』『生誕』『ひよっこ茶人の玉手箱』など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
理想の恋
一生に一度の真実の恋。
この星の人々にとって、恋とは一生に一度きりのもの。
その相手との絆はとても深い。
現実とはあまりにかけはなれた設定だが、今でも皆心のどこかでそんな恋愛にあこがれているのではないだろうか。
主人公のシェプシは愛する人たちに囲まれながらもつねに孤独を感じている。
自分のせいで死に追いやってしまった詩人の影をずっと追っている。
真実の恋には出会えぬまま…。
このロマンチックな紫の砂の星で繰り広げられる物語。
松村さんの物語はいい意味で現実感がなくて、ただその透明で物悲しい美しさが心に残る。
この話にはそんな作者の理想がいっぱいつまっているのを感じる。
雰囲気は前作のほうが好きだけど
今作は、前作と違いかなり暗い雰囲気になった。
世界を覆う戦争や災害の影。どこか不思議で牧歌的だった前作とは趣きが違うけれど、やはりというか松村栄子さんらしく、とっても奇麗で読み易い文章が、不思議で美しい世界と人を余すこと無く描き出している。その人間模様の描写は最近俄に流行っているらしい韓国製純愛ドラマよりも数段、純粋。それは読者に人が人を愛することの本当の意味を問いかけているような、そんな印象を受けた。
とくに僕はこの本のラストがとても好きで、ラストを何回も何回も、それこそ数えきれないほど読み返している(もっともそういう読み方が正しいのかどうか判りませんが)。とても読了感のいい終わり方で、読み終わった後、凄く気分が良い。このレビューを書くにあたってもう一回読み返してみましたが、やっぱりいい。
ティーンエイジャーに限らず、純愛ものが好きな人になら誰にでも勧められると思う(ちなみに自分は20歳の男性)。もちろん勧める相手が幻想小説というかファンタジーな小説をある程度嗜好していることが最低条件だとは思うけれど。
秀逸な物語
中盤以降ぐいぐいと引き込まれる魅力的な作品でした。
詩人のシェプシの苦悩や迷い、孤独に苦しむ姿に
胸が締め付けられます。良質なSFでありかつラブ・ストーリー
でもある本作はきっと多くの人が楽しめるのではないかと思います。


