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ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ

ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ
By 横田 尚哉

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  • Amazon.co.jp ランキング: #12349 / 本
  • 発売日: 2008-07-15
  • 版型: 単行本(ソフトカバー)
  • 256 ページ

エディターレビュー

内容紹介

「外資系コンサルやMBAホルダーによる問題解決本に飽き飽きしていませんか?」
「学校で教わる教科書のような理論で、本当に問題は改善されましたか?」
本書は、10年間で総額1兆円の公共事業を扱い、2000億円を超えるコスト縮減を実現した“カイゼン”のプロフェッショナルが教える、
ワンランク上の問題解決技法「ファンクショナル・アプローチ」の実践ガイドです。

ファンクショナル・アプローチとは、1947年に世界最大の電機メーカーGE社で考案され、おもに技術の世界で広まった価値工学(VE)の手法です。
課題に対して「どのようにすればいいのか?」と手段から考えるのではなく、
「何のためにするのか?」(目的)、あるいは「それは何のためにあるのか?」(機能)という視点で徹底的に分析することで、問題の本質を明らかにしていくものです。

たとえば、業績が伸びている組織について考えてみます。
そこで起こっている問題は、「社員が足りず、首が回らない。このままでは業務に対応できなくなる」というもの。
社員が毎晩徹夜しても追いつかない状況です。
ここでいう「社員が足りない」「業務に対応できない」といったことは、あくまで表に現れた「コト」でしかありません。
しかし、そこで手段ばかりに意識が向き、「社員を増やす」「業務量を調整する」
といったうわべの対応しか考えつかないようでは、一時的に問題は解決できても、根本的な解決にはなりません。
その背景には、それが生まれるに到った「ファンクション」があるはずです。
改善点は「コト」にあるのではなく、「ファンクション」にあるのです。

本書は、ワンランク上の問題解決を実現するための「ファンクショナルなものの見方」を、
「準備」「分解」「創造」「洗練」の4ステップで実践的に解説します。

会議運営、就職活動、残業問題、プレゼンテーション、クレーム対応などのさまざまなケースを事例に、
巻末付録のワークシートを用い実際に手を動かしながら、生きた知識と具体的なノウハウが身につく一冊。

内容(「BOOK」データベースより)
準備→分解→創造→洗練の4ステップで、それまで解決できなかったことが解決できるようになる!10年間で2000億円のコスト削減を実現した「改善」のプロフェッショナルが教えるGE流問題発見+解決メソッド。

著者からのコメント
私は、公共事業の設計にずっと携わってきた、一介の建設コンサルタントです。
1997年4月4日、日本政府は「公共工事コスト縮減対策に関する行動指針」を策定しました。
これは来るべき二十一世紀に備えて、限られた財源を有効に活用するために、全省庁をはじめ、地方公共団体も民間も含めて、一体となって取り組んでいくものとしてまとめられたものです。
私たち建設コンサルタントも、公共事業費を少しでも抑えるための知恵を絞ってきました。
そんななかで私が出合ったのが、ファンクショナル・アプローチでした。
この手法を活用することにより、見る見るコストを縮減することができました。
しかも、「安かろう、悪かろう」ではない、本当の意味でのコスト縮減です。
「ファンクショナル・アプローチは、これからの公共事業には不可欠な手法だ」と確信した私は、国内や海外の事例を研究しました。
そして日本の公共事業に適したオリジナルの技法を開発し、少しずつ事例を増やしていきました。
私が10年の間に扱った公共事業の総額は1兆円にのぼり、縮減提案したコスト縮減総額は、実に2000億円を超えました。

どうして、私がこれだけの改善を導くことができたのでしょうか?
たった一人の若い建設コンサルタントが、どうやって日本の公共事業に大きな影響を与えることができたのでしょうか?
それはファンクショナル・アプローチの原理を理解し、問題解決にその原理を活用したからです。
ファンクショナル・アプローチの原理を使えば、問題を見る視点が変わります。
問題に対する意識が変わります。この原理は、国家プロジェクトであろうとも、ビジネスであろうとも、日常の生活の中であろうとも、すべて同じです。
世の中のあらゆる製品、サービス、ビジネス、組織などには、必ずファンクション(機能)があります。
このファンクションを見抜く力が身につけば、状況を正しく分析できます。
分析力があれば、それまでの常識を逆転させ、解決できなかった問題が解決できるようになるのです。

これからの時代を考えると、世の中にはより複雑で難解な問題が増えていくことでしょう。
あなたは、それらを一つひとつ解決していかなければなりません。
もしかすると今現在も、「解決しなければならない課題」を抱えながら、その手段が見つからずに困っているかもしれません。
だとしたら、ぜひファンクショナル・アプローチを試してみてください。きっと、あなたの問題に対する視点と意識が変わることでしょう。
アルバート・アインシュタインは、次のような言葉を残しています。

「いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできない」

あなたが、もし今、問題に直面しているとしたら、そしてそれを解決できないままでいるとしたら、それは問題に対して同じ意識・同じ視点で見ているからです。
本書には、問題解決のためのものの見方、とらえ方の原理が書いてあります。その原理をあなたに知っていただくためです。
技術の世界のテクニックを、原理の大切な部分だけを抜き出し、身近な事例を使ってまとめました。
あなたに、この本がきっと役に立つことでしょう。


カスタマーレビュー

問題に対する"視点"と"意識"を変えるための書。深いです。4
著者の最大の主張は「"ファンクショナルアプローチ"を理解し活用すれば、
問題解決力が向上する」ということですが、それは十分に可能だと思います。

但し、"ファンクショナルアプローチ"を活用できる状態とは、物事の見方や
捉え方が変わった状態であり、そういった「視点を変える」なんてことは、
当然ながら一朝一夕には難しく、相当の訓練と実践が必要だと思いました。

理由は、"ファンクショナルアプローチ"は、目先の「現象(事象)」に
捉われずに「本質」を捉えるということがベースとなっており、その「本質」
こそが「ファンクション(機能)」であるという位置付けであるためです。

著者も下記のように述べています。
「世の中のあらゆる製品、サービス、ビジネス、組織にはファンクション(機能)
 がある。ファンクションを見抜く力を習得すれば、状況を正しく分析できる。」

つまり、本質を捉えられるようになって初めて、"ファンクショナルアプローチ"を
使えるスタートラインに立つということだと思います。

視点を変えるという点に関しては、大橋禅太郎氏の「すごい会議」を初めて
読んだときと同じような感覚を持ちました。「すごい会議」では、例えば、
「なぜできないのか?」ではなく、「どのようにすれば〜できるか?」と
物事を捉えることが重要であるというような主張がありました。

本書にも似たような要素があり、「なぜ?」ではなく、「何のために?」と
言葉を置き換えて考えるべきであるという主張がなされています。

この視点の変更の効果は、「原因」を追究(なぜ?)して過去を思い出すよりも、
「目的」を追求(何のため?)して未来に目を向けることにあります。

目の前の現象(事象)の位置付けを全体像の中で捉え、解決策を講じる際には
背景、目的を理解した上で取り組むことの重要さを改めて意識させてくれます。

また、問題解決に伴う「改善」の目指すべき方向性についても「改善した姿(状態)」
ではなく、「どれだけ良くなったか」という向上度に着目しているという点が、
一見当たり前のようでいて、実に本質を捉えていると思いました。

本書は内容の深さの割に、あっさりと読めてしまうので、読後は『分かった気』
になってしまいます。しかし、本当に視点を変えるためには、繰り返し読んで
「原理」を理解した上で、実践し続ける必要があると思いました。

そういう意味でも、本書の副題(視点を変えるファンクショナルアプローチの
すすめ)は、本書の位置付けを、うまく表現しているように感じました。

機能に注目すれば良かったのか5
本書は問題の解決策を探すための手法として、「ファンクショナルアプローチ」を解説している本です。これは、製品、サービス、ビジネス、組織と言った問題が発生するエリアが持って言る、「機能」に焦点を当てる事で、適切な解決策にたどり着こうと言う考え方です。

具体的には、「なぜ」と考えるのではなく、「何のために?」と考える事で、対象が持つ機能を浮き彫りにし、その機能を満たす事が目的なのだと視座を変える事が、ブレークスルーとなる解決策を生み出すと言います。

個人的には、本書の前書きに引用されているアインシュタインの、

「いかなる問題も、それを作り出した同じ意識によって解決する事はできない」

と言う言葉が最も印象的で、この言葉が、「視座の入れ替え」を促進するのだと感じました。

人間は自分を客観視できない。分解して再創造する、問題解決ルネッサンス5
読み手によって、読み方によって、様々なバリューを与える本だと思った。

個人的には、やはり「アイデア」や「創造性」が問題解決のカギであり、
それが容易にできる人、できない人、また周囲の環境やチームなどの状況を細かく読み取って「分解」している所に、猛烈に共感した。

高度なノウハウをこれだけ分かりやすく噛み砕いているのは
著者が実際に自身の手で切り開いてきたであろう、膨大な経験値の証であると思う。

いわゆる読書で勉強をしたい人はもちろん、
今、解決すべき問題がある人すべてにヒントを与える本だと思う。

この本自体に、とてもクリエィティビティを感じ、好感を持ちました。