ムージル著作集 第1巻 特性のない男 1
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商品の詳細
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- 発売日: 1992-07
- 版型: 単行本
- 331 ページ
カスタマーレビュー
ムージルという奇跡
ローベルト・ムージル。「プルーストもジョイスも、私には物足りない」と言った完璧に筋金入りのニーチェアンである。なるほど、確かにそう言えるだけの奇跡の作品が、ここに生成している。一見あまりにもシニカルでいて、実はあまりにも無垢な言葉たちが、「特性のない男」として生きる他なかった普遍的な肖像=ムージルの「生成の無垢」(ニーチェ)を表現し得ている。
R.ムージル「特性のない男」
プルースト、ジョイスと並び20世紀最高の作家といわれるムージルの未完作品。日本でもより多くの読者に紹介されるべき。作家自身の深い教養とそれに制御された精神・運動神経がシニカルでスノッブ的ともなりかねない作品の雰囲気をスマートでチャーミングなものにしている。読むべき人が読まなければ解からない良さを持った優れた作品の一つだと思います。
何事にも中途半端で無気力な主人公の導入。理屈っぽさが小説の展開を支援。
20 世紀を代表する大作小説の一つ。世紀の変わり目にあたるウィーンを舞台に、これといって特性も信念もない、結婚するわけでもない、生活に困っているわけでもない、才能がないわけでもない、頭が悪いわけでもない、でもじゃあ何かと言われると何があるわけでもなウルリッヒを中心に、これといって大したことは何もおきないという小説。この第一巻では主人公ウルリヒが、ウィーンの文化サロンを席巻する平行運動(なんだかわからないが何かしらオーストリア的なものを称揚すべきであるという運動)に巻き込まれるまで、というべきか。筆致は嫌みったらしく、せりふのひと言でほのめかせばすむ各種の感情の綾をいちいち細かく説明する、ある意味で感傷のないものではある。主人公はほとんどニート状態で、また4巻以降は妹萌え小説になってしまう変な小説で、その意味で現代的だったりもするが、この巻では理屈っぽい書き方が小説の展開を助けていて飽きずに楽しめる。





