殺人者たちの午後
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商品の詳細
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- 発売日: 2009-10-14
- 版型: 単行本
- 320 ページ
エディターレビュー
内容紹介
人はなぜ殺すのか?
殺したあと、人はどう生きるのか?
イギリスの殺人者たちを個別に取材し、
心の奥底までを濃密に描き出した傑作ノンフィクション!!
死刑制度なき国で、終身刑を受けた者たちは何を想い、
いかにして「生」の時を刻んでいくのか?
沢木耕太郎の翻訳で贈る、心ゆさぶられる、殺人者たちの告白。
内容(「BOOK」データベースより)
人はなぜ殺すのか?殺したあと、人はどう生きるのか?心ゆさぶられる殺人者たちの告白。沢木耕太郎翻訳、傑作ノンフィクション。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
パーカー,トニー
1923年イギリス・ランカシャー生まれ。作家。ひとの心を開いていく巧みなインタヴュー術で市井の人々から犯罪者まで取材し、一人称の語り(モノローグ)として発表。その優れた聞き書きの手法は「テープレコーダーの魔術師」とも称された。96年没
沢木 耕太郎
1947年東京生まれ。作家。70年、ルポルタージュ「防人のブルース」でデビュー。70年代『若き実力者たち』『敗れざる者たち』などでノンフィクションの旗手として脚光を浴びる。79年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞、82年『一瞬の夏』で新田次郎文学賞を受賞。84年には産経新聞で「深夜特急」の連載を開始。03年菊池寛賞を受賞、06年『凍』で講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
英国には死刑がない。殺人により、終身刑を生きる10人からのインタビュー集。人間とはなんと複雑なことよ〜。
日本とは異なり、英国には死刑という刑罰はなく、殺人を犯したものの最高刑は終身刑(しかし、ある時期になると、許可を得て刑務所から出ることも認められている)である。本書は終身刑に服する殺人者10人のインタビュー集である。殺人の動機はどれも些細なことで、誰に起こっても不思議ではない。しかし、各受刑者の生い立ち等は歪んでいる。この本を読んでいると人間という生き物の複雑さ、不可思議さに、我が心を見つめさせられる。是非、各人の様々な人生をお読みください。お薦め!
結局殺人とは何なのだろう
殺人と聞くとあまりにも特別で、あまりにも私たちの人生から遠くある単語である。
しかし、この本では一つの日常のように殺人がそこにある。
ある殺人者は台所でコップが割れるようにと隠喩しているのだが、ほんとうに殺人はすぐそこにあるのだろうか?
時代的背景が原因だと思われるが、本での殺人の根底の多くはその人の生い立ちであるように思えた。
その時代、欧米では幼少期の心的トラウマが殺人に駆り立てると言われていた。
ある意味でそれを補完するインタビューが多くあったように思える。
全体的に悲しく、同情的にならざるを得ない、
罪を憎んで人を憎まず、それを強く思ってしまった。
ただし、罪を犯すことを決して肯定はできない。
作者もそう思っているのだろうか、私見を入れずに徹底的にインタビューに徹している。
その意味で、判断を読者に投げかけていると思われた。
インタビューの難しさを乗り越えている本だと思った。
あとから怖い
人殺し。僕なら対面したとき目をあわすことが、できない。
人を殺した罪で、終身刑を言い渡された10人それぞれに、著者がインタビューする。
イギリスの話。
劇的にする意思のない淡々とした文章だ。
文章から受けるイメージのせいかもしれないが、殺人者たちの心の内には、悪意すらない。
光では届かない狂気が映す影から、何かを感じる。
正直、その何かはわからなかった。
イギリスという階級がそれぞれ断絶した社会がつくるものかも知れないし、もっと普遍的なものかも知れないし、もっと個人的なことかも知れない。
沢木耕太郎さんによる翻訳の効果を誤読しているだけかも知れない。
静かに語られる狂気。
あとから怖い。




