チャベス―ラテンアメリカは世界を変える!
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #247023 / 本
- 発売日: 2006-06
- 版型: 単行本
- 215 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
米国によるラテンアメリカ支配に挑戦する、いま世界で言動が最も注目されているベネズエラ大統領ウーゴ・チャベス。米国に支配され富裕層の思い通りに浪費されていた膨大な石油収益を、人口の75%を占める貧困層に分配する“ボリバリアーナ革命”を推進。米国主導の弱肉強食の新自由主義に対抗し、キューバ、ボリビアとともに反米・自立化路線を邁進する。ラテンアメリカの解放・統合を夢見たチェ・ゲバラの理想を、21世紀に新たに追求している。
内容(「MARC」データベースより)
いま世界で言動が最も注目されているベネズエラ大統領ウーゴ・チャベス。米国主導の弱肉強食の新自由主義に対抗し、キューバ、ボリビアとともに反米・自立化路線を邁進する姿を描く。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
チャベス,ウーゴ
1954年生まれ。1998年、貧困層の支持を受け、ベネズエラ大統領当選。2002年、米国が裏で操った軍事クーデターも、国民の圧倒的な支持で乗り越える。国連では、たびたび痛烈な米国批判を行ない、満場の拍手喝采を浴びている
ゲバラ,アレイダ
1960年生まれ。革命家チェ・ゲバラの娘。父親と同じく医師であり、また父親ゆずりの行動力で、ラテンアメリカやアフリカを飛び回り、貧しい子供達への医療活動などを行なっている
伊高 浩昭
ジャーナリスト。元共同通信記者。1943年、東京生まれ。67年から、ラ米を中心にイベリア半島・沖縄・南部アフリカなど、世界65カ国・地域を取材。2005年から、立教大学ラ米研究所講師(現代ラ米情勢)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
ブッシュが最も倒したい男
「ブッシュが最も倒したい男」という言葉を聞いて、あなたが最初に思い浮かべる人物は誰だろうか?もし、即座にウーゴ・チャベスの名を挙げられたとすれば、あなたには本書はおそらく必要ないだろう。もし、あなたの答えがマイケル・ムーアだったとすれば、本書は『アホでマヌケなアメリカ白人』の100倍ほど堅苦しい本だが、一読をお勧めしたい。もし、あなたが条件反射的にオサマ・ビン・ラディンやサッダーム・フセイン、その他テロリストと呼ばれる有名人を思い浮かべてしまったとしたら、ウーゴ・チャベスとは誰かということを知るためだけにでも、本書を手に取ってみることは悪くないと思う。
ウーゴ・チャベスとは誰か?「ブッシュが最も倒したい男」という本書の宣伝文は、彼をメディアの死角に追いやってきた日本では過大評価のように見えるかもしれないが、本書を読み終えてみると、実に簡潔にして的を射た表現だと思う。南米の産油国ベネズエラの大統領であるチャベスは、選挙によって民衆に選ばれた革命家であり、新自由主義的グローバリゼーションに対抗する「もう一つの世界」を象徴する存在でもあるからだ。米国は、OPECやラテンアメリカ諸国の団結、スラム住民への所有権の授与、土地改革、識字教育、先住民の権利保障といった改革を推進するチャベスを政権の座から引きずり降ろそうと必死になっているが、民衆の圧倒的支持を得た彼を「倒」すことはできずにいる。
本書は、キューバ革命の英雄であるチェ・ゲバラの娘アレイダによる、チャベスへのインタビューという形式を取った贅沢な作品でもある。決して読みやすい種類の本ではないが、世界を変える人物の対話を記録した、読まれるべき一冊。
今、中南米が面白い
本書は、チェ・ゲバラの娘、アレイダ・ゲバラによるインタビューを収録したものである。チャベスの思想形成過程、軍人時代の体験、カストロとの協力関係など非常に興味深い事実が多々含まれている。
メディアではしばしば、チャベス政権下のベネズエラを筆頭とする中南米諸国の政治的潮流を描写するにあたり、「中南米の反米左翼政権の台頭」という表現が用いられる。このような表現では、あたかもそれらが「ならず者国家」であるかのような印象を抱いてしまいがちである。しかしながら本書を通して見えてくるものは、新自由主義を奉じる米国や石油企業のもたらす不平等の構造に対する普通の人々の異議申し立てという事実である。チャベス政権はそのような土壌の上に必然的に成立したのだということがわかる。メディアのバイアスからいかに解き放たれ、事実を汲み取っていくか、その重要性を痛感させられる。
今、グローバル化の再検討の必要性が叫ばれているが、ベネズエラの現在はまさにそのような問いに対して極めて重要な素材を提供しているかのように思われる。「誰のための」グローバル化を進めるのか、本書の問いかけは重い。
チャベスとアレイダ
カストロを父とも兄とも慕っているチャベス。それだけで私は親チャベスなのだけど、ベネズエラの事についてはまったく無知だった。そんな読者を想定して、訳者である伊高氏が懇切丁寧な注釈を付け加えてくれている。それも巻末ではなく段落ごとに。だから本の後ろのページをひっくり返す面倒臭さがない。
初の大統領選で、マスコミに故意に無視され、まったく存在していないように扱われていたチャベス。そのチャベスが圧倒的な得票率で当選した。また、クーデターも簡単にひっくり返せた。ベネズエラの国民はマスコミに左右されない賢い人々のようだ。それともチャベスが賢いのか?
願わくば、この人々、そして私を失望させる事がないように。そしてキューバ、ベネズエラともに発展する事を祈らずにはいられない。
つい先頃、国連での発言、「昨日、悪魔がここに来ました。まだ硫黄の臭いがします。」そして十字を切ったチャベス。まったく痛快、お茶目だ。
チャベスにとってクーデターは一番大きな出来事だったからか、かなりのページがその事にさかれたのが残念だ。反面ゲバラやカストロについても多く語っているのでうれしい。インタビュアーはアレイダであり、アレイダの著書なのだという当たり前の事に気付く。彼女の人柄、考え方が表れている。本書の雰囲気は両者の楽天的な性格のせいか明るい。訳者あとがきで伊高氏がきっちり辛口でしめているが。
それにしてもアレイダの目鼻立ちがチェにそっくりで彼女の中にチェがいるようだ。





