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武田信玄 1 (SPコミックス)

武田信玄 1 (SPコミックス)
By さいとう たかを, 新田 次郎

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  • 発売日: 2007-04-12
  • 版型: コミック

カスタマーレビュー

風林火山ははためかず!武田信玄の無念。4
劇画調の「武田信玄」伝です。天下を取っていないため「戦国最強武将」の呼び声も高いのに織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3人に比べて地味な扱いになっています。漫画はこれと「横山版」くらいではないでしょうか?不遇な扱い。

信玄が天下を取れなかったのは
1に京都からあまりにも遠い山国・甲斐に生まれたこと。
2に周囲を北条・上杉・今川という大国に囲まれていたこと。
3に信長・秀吉と年齢が離れすぎていたこと・・・・ではないかと思う。

特に2は今川・北条との三国同盟を結んでまでの越後を通過して北周りでの上洛作戦だったはずなのだが、上杉家の当主に迎えられた「謙信」はなんと三国中最も強敵であった!。
落ち目だった上杉家の武威は大きく回復し、謙信の威勢は遠く奥羽まで轟くことになる・・・・・・ここから信玄の計算は大きく狂い、歳の大きく離れた織田信長が京都に将軍・足利義昭を奉じて上洛するのに、川中島で上杉謙信と10年近くも消耗戦を余儀なくされ、「人生五十年」と詠われた時代に致命的な時間のロスを負うことになる。

焦った信玄に最後のチャンスが訪れる。同盟を結んでいた南の今川家が「桶狭間」で当主の義元を信長に討たれると、今川家の力は大きく失墜する。50歳間近の信玄にはこれが天から与えられたラストチャンスと映ったことであろう。
同盟を破棄し、侵攻に反対する嫡男を斬り捨ててまでの前進は結果として信玄の寿命を縮めるだけの結果に終わった。
後には主を失い途方に暮れるかつての「最強軍団」が死に場所を求めるだけになり、そのツケは後継者の勝頼に重い十字架となってのしかかるのであった。

最後に武田滅亡の原因をもうひとつ挙げておく。

それは・・・・信玄の無類の美女好きにあると思う。
敵将の息女すらも側室にしようとする分別の無さは何も勝頼の母親に限ったことではない。
その敵の怨念が「勝頼」に形を変えて武田を滅亡に導いたのだとしたならば、これも「自業自得」が最強武将の「玉にキズ」と後の世にまで語り継がれるべきことであろうか?。

女武者、里美5
新田次郎の小説「武田信玄」の漫画化です。
非常にカット割り作画演出が上手く、大河ドラマを見ている感じになります。
また戦争に巻き込まれて死んでいく農民も描かれておりまして
戦国時代が浪漫だけではないこともきちんと表現してあります。

この漫画オリジナルとしての見どころとしては
武田信玄の側室の女武者里美が面白いです。
女なれど戦場をかける侍(ポニーテールがカッコイイ!!)。
しかしその中身は生涯少女のような気概と純愛を貫いた現代的な美女です。
信玄に対しても女というよりも友人のような妹のような感じの娘。
諏訪御寮人湖衣姫よりも遥かにヒロイン然しています。
信玄と結ばれる為に駆け落ちをし、子も持たず、
信玄の野望欲望を見続けた彼女が最後に見たものは・・・。
この話は武田信玄の話であると同時に里美の話だと思いました。