コリアン部落
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #284150 / 本
- 発売日: 2006-05-17
- 版型: 単行本
- 301 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ差別があるのか、そこからの解放はあるのか。その命題に現地取材で挑む、渾身のルポルタージュ。
内容(「MARC」データベースより)
韓国の被差別民「白丁」は、日本のエタと処遇や身分的地位について酷似している。なぜ差別があるのか、そこからの解放はあるのか。その命題に現地取材で挑む、渾身のルポルタージュ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
上原 善広
ノンフィクションライター。被差別部落から殺人現場、ニューヨーク・ハーレムの路地裏からイラクの戦場まで、国内外を問わず独自のルポを発表している。1973(昭和48)年大阪府出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
買いです。
本書は「被差別の食卓」(新潮選書)の著者である上原善広が韓国の「被差別部落民」にあたる「白丁」の今を訪ねて韓国を巡ったルポルタージュです。しかし、その旅は韓国の人々の有形無形の抵抗に会い難航を極めます。著者はそれを、自分に都合の悪いことは隠したがる国民の気質よるのではないかと分析しますが、僕にはそれが朝鮮戦争時の「離散と流入」によって「白丁」が実体を失うのにプラスに働き、日本の「水平社」にあたる「衡平社」の消失にもつながっているのではないかと思います(その是非は一旦置いとくとしてですが)。「今は誰かわからなくなったから、わからないと(白丁を)差別できない状況」(p160)を残してはいてもです。その意味においては、解放令が出されると、それまで独占的に扱っていた皮革や食肉の仕事(によってその地区内は、外から思われているよりずっと豊かだった)に資本が入り、既得権を失った人たちが資本に酷使されるようになって、「解放」どころか、以前にも増して自由を失った構造の類似性(戦時中の体制への協力も含めて)とは裏腹に、日本の被差別部落民と「白丁」を取り巻く状況は、第二次大戦あたりから合わせ鏡のようになっているのではないかと思いました。
なかなかの力作
著者の上原氏の著作は、これまでいくつか読んできたが、この本に関しては、これまで全くといっていいほど情報のなかった白丁に対して、かなり深くつっこんだルポになっていて、一読の価値がある。
とはいえ、上原氏は、関西出身であるため「差別=職業(と畜等)=居住地」という固定観念があるせいか、この本で一貫して畜産業者ばかりを追い求めている展開にもどかしさを感じる。
現在の食肉業に対する差別は、朝鮮半島で焦土と化した韓国においては、単に肉体労働の底辺という意味で行われている面が強いと考えられる。よって、食肉業以外にも白丁の現状を追い求めるルートは、他にもあったはずだからである。




