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ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)

ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)
By 門倉 貴史

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  • 発売日: 2006-11-09
  • 版型: 新書
  • 222 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
労働人口の4人に1人は生活保護水準で暮らしている!ベストセラーエコノミストが、「働く貧困層」という格差問題に警鐘を鳴らす。

内容(「MARC」データベースより)
労働人口の4人に1人は生活保護水準で暮らしている! 実際に「ワーキングプア」に陥って生活苦にあえいでいる人たちへのインタビューやさまざまな統計データとともに、「ワーキングプア」の平均像を浮き彫りにする。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
門倉 貴史
エコノミスト。1971年神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。専攻はマクロ経済学。同大学卒業後、横浜銀行のシンクタンク浜銀総合研究所の研究員となる。社団法人日本経済研究センター、東南アジア経済研究所(シンガポール)へ出向を経て、2002年に第一生命経済研究所に移籍、経済調査部主任エコノミストになる。2005年7月からは、BRICs経済研究所の代表に就任。専門は、日米経済、アジア経済、BRICs経済、地下経済と多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

あらためて生き方を考える5
本書におけるワーキングプア(WP)は、A「企業の倒産やリストラにより、転職を余儀なくされた中高年層の一部がWPに陥るケース」、B「企業の安価な人件費指向に伴う非正社員の増加により、職業スキルの向上やそれに伴う所得環境の改善が見込めず、いつまでたってもWPから抜け出せないケース」の2つに大別できる。(その他、シングルマザー、ニート・フリーターなどもあるが)
これに対する施策として、Bでは正社員への道を広く開放すること(機会の平等性)と(時間給ではなく)能力に見合った賃金を支払うこと(評価の平等性)が掲げられている。一方、Aに対する具体的な施策が書かれていないが、実はここが非常に難しい問題である。

本書ではAに対して「弱肉強食の資本主義と割り切って見過ごしてもいいのか(P69)」と疑問を投げかける一方、Bでは「機会の平等」と「評価の平等」を確保することが必要(P183)と述べているが、これは端的に言ってしまえば競争主義であり、これらを推し進めればAに影響が出ることは避けられない。今の日本や企業が置かれている厳しい環境下でこの2つを両立することは、果たして可能なのか、Aに対する施策はあるのか。本書を読んでからずっと考えている。

Aに対する施策(考え方)として、個人的には大前研一著「日本の真実」と、フランスの子育て支援策等(日経新聞2007.7.9)にヒントが隠されているのではないかと思うが、これまでの「標準的」なライフプランというものが通用しなくなりつつあるなか、我々は自分の人生ともう一度、真剣に向き合う必要があるかもしれない。
さらに、もう一つ忘れてはならないのが「心のワーキングプア」、ここに言及してる著者の洞察力に敬意を表したい。
考えさせられることが多かった良書の一冊としてお薦め

著者の優しさに心が癒される5
 最近の流行の格差社会の本であるが、この人はBRICSや地下経済が元々の専門であり、他の人の本とは一味もふた味も違う。
 理路整然と最近の下流社会のデータを示すのは非常に勉強になるし、実例も豊富に挙げているのは参考になる。
 しかし、この本の一番の売りは実は著者の態度である。最近の格差社会の著者は格差社会=能力時代として歓迎し、下流社会を冷笑する態度の人が圧倒的に多数だ。しかし、彼は真摯にこの国を憂い、下流社会の人のインタビューにも非常に情がこもっている。今時こんな人もいるのだなあ、と悲しい内容の話なのに心が癒されてしまった。
 門倉さんの本は他にも理路整然とした分かりやすく知識に即つながる良著が多く、買いだ。

格差問題を真剣に考えたい5
知人の薦めで本書を購入しました。レビューで皆さんが言われている通りの良書だと思います。
ワーキングプアという言葉はNHKスペシャルを観て初めて知りました。
現在、日本にはワーキングプアの人が約550万人もいるそうです。
本書では何故ワーキングプアがこんなに増加したのかを図表やクイズ、実際にワーキングプアに陥っている方の例を交えながら大変解りやすく説明してます。

景気が良くなったと言うけど、実感が湧かないという人は多いのではないでしょうか? 私の様な地方にいる人間には特にそれが感じられません。
非正社員の増加、リストラによる生活苦で自殺やホームレスが後を絶たない中、利益が出ているにも関わらず尚も人件費を押さえようとする会社側。
最近では法人税を減らす代わりに消費税を上げようと言う偉い方もいて呆れるばかり。
大企業だけを優遇し個人を顧みない政府や政策にも問題があるのだと思います。
格差を無くすにはどうすれば良いか、他人事と思わず真剣に考えなければならない状況に来ているのだと、本書を読んで切に感じました。