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宝島社新書「イラク戦争と情報操作」

宝島社新書「イラク戦争と情報操作」
By 川上 和久

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  • Amazon.co.jp ランキング: #322919 / 本
  • 発売日: 2004-07-28
  • 版型: 新書
  • 222 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
報道の裏側に潜む巧妙なトリック!「情報操作大国」アメリカでいま何が起きているのか。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
川上 和久
1957年東京生まれ。東京大学文学部社会心理学科卒業。同大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東海大学文学部助教授を経て、現在、明治学院大学法学部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

「政府」「メディア」「国民」 戦争を生み出したのは誰?4
本書では「政府」「メディア」「国民」の三者がそれぞれ独立して各自合理的に行動した結果 情報操作が生じることを述べている。現在のイラク戦争で用いられた情報操作手段は 米国独立戦争以降の数々の戦争を通じて 上の視点により確立されてきたものである。
本書の要点は 政府が世論の支持を得るためにメディアに対して情報操作を行い、メディアはメディア同士の競争にさらされるため より多くの視聴者を得るように情報を取捨選択して報道し、そしてその歪んだ情報によって世論が動き 政府を支持するといった循環構造が情報操作を生じるという点にある。
著者が主張する このメカニズムを考えると 偏った情報によって施行される国の失策の責任が 上の3者のうちどれにあるのかわからなくなる。
失策の原因は民主主義の構造自体にあるのではないだろうか?
民主主義社会に生きる我々は 上のような構図があることを知り、どんな思惑が政府・メディアにはあるのかを考えることが悪循環から抜け出す第一歩ではないかと思う。

タイトルのわりにイラク戦争に特化したわけでもなく、分析もそこまでなされてないのでは2
タイトルに惹かれて買ったのだが、期待したほどではなかった。

イラク戦争は後半部分だけで、ベトナム戦争、湾岸戦争も書かれているのだが、周知の事実のことが書かれているだけで、イラク戦争に関しては陰謀説に触れることも期待していたのだが、アブグレイブ刑務所での虐待やジェシカ・リンチ救出劇の美談の虚構、フセイン像崩落の虚構なども書かれているが、これも簡潔に淡々と述べられているのみで、おもしろさに欠ける。

イラク戦争に関しては、あのフリーメイソンが絡んでいるという陰謀説もあるため、非常に個人的に興味があるのだが事実がベールを脱ぐ事はあるのだろうか。

アメリカにおける戦争と情報操作の歴史をコンパクトに把握できる5
イラク戦争での情報操作を切り口として、ふたつの方向に叙述は展開される。
一つは情報操作の手法のパターンの整理。二つ目はアメリカにおける戦争と情報操作の歴史をたどり、その発展と進化を分析する。
入門書としては最適といえる。情報操作やプロパガンダの理論についてはそれほど多くの本がないなかでは(最近出版が増えているが)手軽に買える新書として推薦できる。将来行われるであろう戦争のための情報操作・プロパガンダを見抜くうえでも必読と思われる。ただし、戦争のためには情報の操作だけではなく現実の「行為」も人為的に操作されることも視野に入れるべきであり、それ抜きでは現代のプロパガンダは有効ではない。この点が欠落している。
とはいえ、アメリカの歴史を情報操作の視点から捉える点もこの本のメリットである。アメリカ像を再検討させられるに違いない。現代史の入門書としても推薦できる。