本の音
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #601091 / 本
- 発売日: 2002-03-31
- 版型: 単行本
- 256 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
「本」にはそれぞれ固有の佇まいがある。気の利いたタイトルや扇情的な宣伝文句では決して伝えることのできない、ある種の旋律。ともすれば聞き逃してしまいそうなその音に、耳を澄ませ、リズムに寄り添う。それは、一握りの「本読み」にだけ許された、静謐で孤独な作業だ。愛と孤独について。言葉について。家族について…。愛おしい本たちの奏でる本音の音に誠実に向き合い、本のエッセンスを的確にすくいあげる。本が生き生きと語りはじめる。「本」に初めて声を与える、書評集を超えた書評集の誕生。
内容(「MARC」データベースより)
恋に悩んだ時、孤独に苛まれた時、仕事に行き詰まった時…。解決のヒントが隠れている本84冊をテーマ別に紹介。芥川賞作家が本の声に耳を澄ませ、本音で語る初めての実践的書評集。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
堀江 敏幸
1964年岐阜県生まれ。作家・仏文学者。現在、明治大学助教授。『おぱらばん』(青土社)で三島賞、『熊の敷石』(講談社)で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
積み重ねて聴こえる音がある
世にあふれる書評には以下のようなものが結構多いものである。
(1)「あんた本当に読んだのか?」と思ってしまうほどに
出版社の宣伝文句に毛が生えた程度の、うっす~いもの。
(2)「付き合いで書いている(書かされてる)んだろな」と
本の内容以前に、作者周辺の人脈がぷんぷん鼻につくもの。
(3)評者の思い入れが強く、第三者からすれば意味不明、
または一番美味しいところをブチまけてしまっているもの。
今書いているこのレビューは私が作者の愛読者である以上、
所詮(3)のようなものに過ぎないのかもしれない。
しかし、念のために言っておくと私が初めて作者の文章に魅力を
感じたのは新聞の書評欄を読んでいた時、すなわち「愛読者以前」だ。
作者は読んでみたくなる「本の音の聴かち?方」を心得ていると思う。
また、既読の本の書評を読んでみても、なるほどこういう
「聴き方」があったのかー、と十分に楽しむことが出来る。
至るところで掲載される書評をフォローしきれなかった私は
「いつか本にしておくれよ」と願っていたので嬉しいかぎりである。
ところで作者は、雑誌などで「自分が~系である」と言い切るのを
拒んだり、「一番好きな作家は」という質問を退けていた気がする。
このようなやり方は時に反発を招き、相手につかみどころのない
印象を与えてしまうものだ。だが、そうせざるを得ないように思える。
一点集中型というより分散複合型の人なのではないだろうか。
あえて「部外者」のスタンスで、こつこつ書きため、84冊分。
実は全編通して堀江敏幸の音楽であったりする。ナイス。




